見出し画像

メタバース「リアリティ」をプレイしてみたけどダメだった

 皆さんこんにちは。蘭茶三角です。今日は、バーチャル住民の間で流行っているVRゲーム「リアリティ」をプレイしてみた感想をお伝えしたいと思います。

 バーチャル住民のうち、結構な割合の人が、現実という空間に肉体を保有しているそうです。私も、試しに肉体を使って現実をプレイしてみることにしてみました。

 肉体はアバターの一種では?と思ったのですが、なぜか自分の好きなようには改造できません。「親」と呼ばれる二つの存在を組み合わせると、ヌルッとしたグロテスクな行為のあとで、偶発的に発生します。

 最初は猿みたいで何も考えられないヤバい生命体で、「本当に人間か!?」と思いました。ちょっとプレイすると「親」と呼ばれる存在がどうやら自分を育てているらしいことがわかってきました。

 この親、なかなか意味不明な存在です。白い飲み物が出るのと出ないのの二体いるのですが、私が気になったものを触りにいくと、叫んだり、叩いたりしてきます。経験による学習の邪魔をしているみたいです。

 やがて、「学校」というところに行くのですが、「大人になれ」などと言いながら、人間を機械のように扱う工場のようです。しかも私が他の個体から攻撃を受けても、止める気配がありません。単に知恵を導入するにしては、特定のやり方をなぞらせるだけで非効率極まりないし、存在を確立する人間の育成に大変悪影響だと思います。

 次に「就活」ということをやるのですが、なぜ、わざわざ苦労するために苦労するのでしょうか。よくわからない嘘を人格攻撃と結び付けて潰してくる最悪な遊びです。「人を求めてる」と言っている割には、人に機嫌を取ることを求めてきます。失礼極まりないですね。

 このゲーム内では、「お金」が使われていて、これが無いと肉体が破壊され、苦しんで餓死するみたいです。必要分の「お金」を集めるために、1日の半分以上を他人のご機嫌取りに使う必要があるようで、うまく機嫌が取れる「社会人」になるようにさまざまな人間から圧力を加えられます。ちなみに機嫌が取れないと「お金」が減り、餓死させられるみたいです。

 「就活」や「就職」を20年ほど繰り返し続けていると、元から醜かった肉体は痛みや悪臭、圧倒的な疲労感を発するようになります。ついにある日、現実を続けることがどうでもよくなり、6畳の自室でひたすら寝てることにしました。手持ちのお金を全て「お酒」という幻覚剤に変えて、飲み干したのです。

 凄まじい頭痛のあと、目が覚めると、どうやらゲームオーバーになったらしく、いつものバーチャル空間にいました。いやぁ、あまりにも酷かった。オープンワールドゲームにしては自由度が著しく低いし、アバターもデザインが醜悪でプレーヤーに倫理観が無い。全ては運任せ。「歴史を元にした」のはいいですが、もうちょっと楽しくできたはずです。肉体が無くて本当によかった。あまりにも悪趣味な内容だったので、星①にしておきます。

★☆☆☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?