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VRChatのトランスジェンダー国際イベント「TransPrideVR」に行ってきました

 VRChatで6月のLGBT(性的少数者)プライド月間に合わせて23~25日(日本時間)にかけて開催された「Trans Pride VR2023」に行ってきました。世界各地のVRユーザーのトランスジェンダー当事者の方々と交流しました。

 イベントの主催者はVRChatトランスジェンダーグループ「VRC Trans Academy」。「学長」はTizzyさんです。毎週日曜日に「VRC Trans Academy」ワールドでカフェイベント方式の集会やワークショップを開いています。VRChat「Trans」サーバには約1万1000人が参加。Discordサーバ「VRC Trans Academy」には2000人以上が参加しています。

 私がイベントの情報を見つけたのは6月24日だったので、2日目の25日朝(日本時間)から参加しました。虹がかかり、トランスジェンダーフラッグをあしらったワールドに、同じく虹とトランスジェンダーフラッグをあしらった「カラフル☆メタバース」衣装で行ったら他の参加者の方から非常に好評で、スタッフの「Koharu」さんと仲良くなり、最後まで案内してもらいました。

 オープニングは「レイチェル先生」が実演しながらのボイストレーニング。女性の声と低い声両方が出せる方で、VRChatでボイストレーニング講座を開催しているそうです。技術的にも抑揚をつけた喋り方など日本の両声類コミュニティで共有されている方法に近い印象でした。

 時差に耐えられず途中で寝てしまったのですが、次の講義は「デジタル空間におけるジェンダーアイデンティ」というタイトルで、VR/XRデザイナーの方がお話をしていました。

 起きた後、DJが音楽を流しながらの交流会に参加しました。常に80人近い参加者がいて世界のVRトランスジェンダーコミュニティの大きさを実感しました。英語が苦手なので半分くらいしか意味をつかめていないのですが、ジェンダーアイデンティティや多様な性の在り方で生きているという話で盛り上がったり、声の出し方の情報交換をしました。みんな当事者で感覚がわかるので、同じ当事者としても居心地が良かったです。

 VRChatの海外コミュニティと日本コミュニティは言葉の壁で文化が断絶されている印象がありますが、アイデンティティと声とアバターの表現と実際の肉体との間の葛藤は、どこにいても感じている人がいることがわかりました。

 日本コミュニティではLGBT関連のコミュニティはまだまだ発展途上で、娯楽的・経済的な面でのアバター文化が注目されがちな印象があります。一方、私に個人的にアイデンティティの悩みを打ち明ける人はけっこういて、マイノリティとしての感覚を共有できる場を広げていく必要性を感じました。みすみんも海外や現実の例などを参考に試行錯誤していきたいと思います。「在りたい私」は万国共通です。

余談ですがプライド月間でVRChat公式アカウントのアイコンもLGBTのカラーになっていました

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