特技はひとり反省会
私が小学校のころの習い事といえばピアノや書道、野球やバレエ、あとは公文かな。まあ、公文は置いておいて、習い事している子って羨ましかった。ちなみに私は学習塾はおろか、何も習っていなかった。(母曰く、水泳を習っていたそうだが、ほぼ記憶にない。幼稚園とかそのくらいの年齢の時の話だろう。ちなみに今はそんなに泳げるタイプではない。)
「特技はピアノです!」とか、「特技って言うほどではないですけど、小さいころ書道を習っていたので、字がきれいなことが自慢です!」とか、かっこいいね。履歴書とかの趣味の欄に野球やバレエって書くのも憧れる。
じゃあ、習い事をしてこなかった私の特技って何だろう。
苦し紛れに「明るく、人を笑わせることができるところです!」なんて言っていたこともある。苦し紛れすぎる。
私には特技がない。
特技がないことがコンプレックスだ。なにか私に合う特技がないかと、大人になってからいろいろチャレンジしてみたこともある。だが、そもそも飽き性なため特技になる以前に続かないことばかり。
しかし、私には毎日欠かさずしていることがある。きっと誰もがやっている歯磨きなどと違って、毎日している人は少ないのではないだろうか。
毎日していることは習慣になって、それって特技にもなる?よね。
そう、私の特技は<ひとり反省会>だ。
毎晩寝る前、大体は布団に入ったタイミング。夕食後にのんびりしているタイミングの場合もある。
ひとりで、今日やってしまった事、言ってしまった事を振り返る。こうすればよかった、言わなければよかったと反省するのだ。明日はこうしよう、なんて今後の修正案を考えることもある。
例えば友達と夕食を食べて、「はー。楽しかった!」って家に帰ってきたとしても、シャワーを浴びたら<ひとり反省会>を開始する。いや、勝手に始まる。
あんなに楽しかったはずなのに、些細な言動や相手の表情の変化を思い出し、「失敗した…」って暗い気分になるのだ。本当になんで自分でもこんな反省会が始まってしまうのか不思議で仕方ない。
これも、まあ気にしすぎ芸人なことが影響しているんだろう。
人といるときはどうも自分の芸人な部分が暴走して、はしゃぎすぎてしまうのだ。勢いで動いてしまうことが多い。で、結局気にしすぎて夜になると<ひとり反省会>が開始されてしまうのだ。なんともコスパの悪い生き方だなと自分でも思う。もっと器用に生きられないものか。
ちなみに<ひとり反省会>の内容が翌日もしくは次回に活かされることは極少ない。また、自分の中の芸人が暴走することの方が多いわけで……
仕事内容や顧客対応においても自分の言動は<ひとり反省会>の適応となるのだが、たとえ修正案を考えても次の仕事に活かせることはまずない。悲しいことに進歩しない。自分で言ってて情けなくなってくるので、成長しない、とは言わないでおこうと思う。
勢いで行動して、<ひとり反省会>、その反省が活かされることはほぼない。
<ひとり反省会>……なんてコスパの悪い特技だろうか。
サイゼリアくらいコスパ良く生きたいなあ。
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