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まともな「ITエンジニア」の発言まとめ

今、アメリカ政治でもっともクレイジーなのが(共和党支持の)赤い帽子をかぶったブルーカラーの男たちではなく、大邸宅に住み、自家用ジェット機で飛び回るテック億万長者なのは驚くべきことであり、ある意味とても面白いが、この連中は世界に深刻な被害をもたらすのに十分な金を持っていることをクルーグマンは危惧します。

先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち – WirelessWire News

専門外の人からの言葉を「そんな常識を今更」的な身内あるあるネタで蔑むの、見てて気分悪いなと感じたので今後気をつけようと思った(以下のポストと反応に対するコメント)

「どうして数字とファイル名の間にアンダーラインを入れるんですか。スペースでいいですよね」非ITの人から言われそうなネタにツッコミ殺到した話 - Togetter

最近SNS上の言動などから「ITエンジニアは印象論じゃなくヤバい奴が沢山いるじゃないか」と判明してしまったので、「少なくとも以下の人たちはまともだよ」という記事です。

SOの「AI投稿OK」に抗議してストライキしているモデレータ

「ユーザー生成コンテンツに見せかけたAI生成コンテンツを許すことは、やがてサイトの価値をゼロにまでおとしめることになると確信しています」
(中略)
「適切なルートを通じて変化をもたらそうとした私たちの努力と危惧は、あらゆる場面で無視されてきました。今、私たちは最後の手段として、10年以上にわたりボランティアの努力を注ぎ込んできたプラットフォームへの献身を打ち切ります」と記して、ストライキの決行を宣言しました。

Q&AサイトのStack Overflowが「AI投稿OK」に方針転換して物議、抗議のためモデレーターら600人以上が大規模ストライキに署名|au Webポータル経済・ITニュース

Stack Overflow(SO)とは: Q&Aサイトだが、単に「ITエンジニア専門」というだけでなく、質問の際に「似たような質問が無いかちゃんと調べたか、解決したい問題をわかりやすく具体的に書け」と警告が表示され、質問・回答ともに他のユーザーからプラス投票/マイナス投票され、良い質問・回答をして評価が上がれば自分も投票などの権限が増えていくが、評価が下がると権限が剥奪される。また、ゲーミフィケーションの仕組みを取り入れていて、例えば質問や回答へのリンクをシェアした時それが25以上の異なるIPアドレスからアクセスされたら「Announcer」の称号をもらえるなどで利用者のモチベーションアップを行なっている。
モデレータはエンジニアとして高い評価を持ち、かつ選挙によって選ばれた、問題のある投稿への対処や一般利用者と運営との橋渡し役を担う。
なお、これ以前からモデレータの声が運営に反映されないことが度々問題となっていた。

なお、Stack Overflow運営は生成AIを受け入れているが、〔学習〕利用料を要求している。

「オープンソース」運動の担い手まつもとゆきひろ氏

ところが当時、「フリーソフトウェア」という言葉はビジネス的にあまりいいイメージがなかった。というのも、「フリー」は英語で「無料」という意味でもある。そこでできたのが、「オープンソースソフトウェア」(OSS)という言葉だ。「無料で配る」という意味ではないことを強調するために、あえて「フリー」という単語を外し作った名前だった。
(中略)
 まつもと氏が特にいらだったのは、ストールマン氏が作成したフリーソフトウェアライセンス「GPL」(GNU General Public License)にまつわる言われぶりだ。GPLは、GPLを適応したソフトウェアを改造すると、その改造に対してもGPLを適応しなくてはいけない。つまり、オープンソースのものはいつまでもオープンソースであり続けなければいけないというルールがあった

 オープンソースソフトウェアを開発しているプログラマーは、もちろんタダで使ってもらって構わないし、見返りなしに商用で使ってもらっても構わないと思っている。しかし、GPLのこの特徴だけをとらえて「ライセンス感染」「GPL汚染」といった“悪いイメージの言葉”が生まれてしまった。その悪いイメージの言葉をいまだに使い続けている人がいることに対しても、まつもと氏は「カチンときた」という。

 「『ライセンス感染』といった言葉を使っている人が何を考えているかというと、『お前の開発したソフトウェアはフリーソフトウェアだから俺が使う。けど、俺が作っているソフトウェアは商用ソフトウェアだから』ということ。これはすごいジャイアニズム。今でも感染性などの言葉を使う人もいるが、これにはカチンときた」(まつもと氏)

「マイクロソフトを嫌っていたのではない、われわれが嫌われていたのだ」――Rubyまつもとゆきひろ氏が語る、MSの壁 - ITmedia NEWS

オープンソース運動の創始者リチャード・ストールマンについては以下。

ストールマン氏はとても優秀なプログラマーであり、高機能でカスタマイズ性の高いテキストエディタ「Emacs」や、GNUのコンパイラ群「GCC(GNU Compiler Collection)」、GNUデバッガ「GDB」など多くのソフトウェアの開発に携わってきた。が、ソフトウェアの自由に多くの人があまりにも興味を持たないことに対して腹を立て、「もう俺はソフトウェアを書いている場合じゃない」と活動の軸をフリーソフトウェアの啓蒙に移した。自分がソフトウェア開発でもらったたくさんの賞金をぶち込み、非営利団体「フリーソフトウェア財団」(Free Software Foundation)を立ち上げ、1984年には「ライセンスによって自由を保障しよう」というムーブメントを始めた。

GitHubのCopilot(OpenAI開発)に集団訴訟したエンジニア

40年以上オープンソース運動にかかわってきたという原告のButterick氏は、開発者の立場からこれを、オープンソースの根本を揺るがす問題だと言う。
 提訴後のThe Vergeのインタビューで同氏は「開発者はライセンスを信じてコードを公開しているのに、企業が尊重しないのならライセンスの意味がなくなる」と言い、「ライセンス表記なしでコードを利用させると、オープンソース運動そのものを殺してしまう」と語っている。また、コードに作者を明記することで仕事の獲得につなげている開発者の生活の道を奪うことになるとも述べている。

【Infostand海外ITトピックス】GitHub Copilotに集団訴訟 AI訓練データで初 - クラウド Watch

GitHubとは: ITエンジニアがソースコード(プログラムの元(ソース))を公開しているサイト。ただし中国にはクックパッドが無いからなのかGitHubならではの機能を利用したいからなのかはわからないが、料理のレシピを載せている人もいる。
具体的に問題視されてるのは以下のような事例

ゲーム「Quake III」の有名なソースコードがその(冒涜的な)コメントも含めてCopilotから提案された
(中略)
元のコードから著作権表示を消すことを「オープンソース・ロンダリング」と呼ぶ者もいた。
(中略)
テキサスA&M大学のTim Davis教授(コンピュータサイエンス・エンジニアリング)が「私が著作権を持つ大きなコードチャンク(塊)を、Copilotが帰属もLGPLもなしに出力している」とツイート

プログラムのコメントとは: プログラムの動作に影響を与えないそれを読む人間のための説明文。当然のことながら、冒涜的なコメントを出力することはプログラミングの手助けとはならない。

機械学習が引き起こす問題に取り組んでいるエンジニア

大量破壊兵器(WMD)からの造語数学的破壊兵器(Weapons of Math Destruction)の問題に取り組むエンジニア

数学の力で動くアプリケーションがデータ経済を動かすといっても、そのアプリケーションは人間の選択のうえに築かれている。そして、人間は過ちを犯す生き物だ。モデルを作成する際、作り手は、最善の意図を込め、よかれと思って選択を重ねたかもしれない。それでもやはり、作り手の先入観、誤解、バイアス(偏見)はソフトウェアのコードには入り込むものだ

「数学破壊兵器」が左右するあなたの運命 『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』 | BOOKウォッチ

上記記事でリーマン・ショックを引き起こした金融商品が数学に基づき作られ、数学的だから安全と信じられていたことが指摘されているが、これは住宅価格は永遠に上昇し続けるという前提で作られていた。前提が間違っていればその間の数学がどんなに厳密でも間違った結果になる。
ノーベル経済学賞受賞者によるファンドが破産した事があるが、これも数学的に難解であることで権威付けされていた。

その他

Quoraでは下記質問の回答者などまともなエンジニアを沢山見つけられる。

最後に: ITエンジニアの危機的状況

Q. エンジニアがきちんと習得すべき言語1位は日本語ですか?
A. はい。この状況は危険ですらあります。

https://qr.ae/pKROBQ

数学やアルゴリズムの解説書も日本語(自然言語)で書かれています。「エンジニア/理系文系より論理的で頭がいい」とか言ってる場合ではありません。




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