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2024年5月3日

引き続き書くカウンセリングのやり取りをしている。カウンセラーさんから返事がくるのが待ち遠しい。思えば私的なことで長文を書いて、それについて返事をもらうという行為は学生時代ぶりではないか。当時は複数の友人と手紙のやり取りをしていた。社会人になって手紙を書かなくなり、連絡手段はメールになり、ラインになり、長文を書く機会はなくなった。書くカウンセリングはネットを通じたコミュニケーションだけど、文通に近い感覚だ。小学生のころから文通が趣味だったことを思い出した。当時はそんなことは思っていなかったが、あれは自分に向き合う作業だったな、間違いなく。三つ子の魂百まで。40年たった今も自分の心のうちを文章にすることを続けている。

カウンセラーさんは私の悩みに対して解決策をいくつか考えて提案してくれた。考えようとしてくれていることはとても嬉しいが、その解決策はどれもすでに考えたり試したりしていることだったので、あまり刺さらなかった。書くカウンセリングならではの難しさかもしれない。話すカウンセリングならまずは私が考えて、それについて応答するプロセスがあっただろうから。改めてカウンセリングを提供する側になった際に、解決策の提示は気を付けようと思った。力になりたい気持ちからついやってしまうのだ。

土門蘭さんの「経営者の孤独」を読んだ。「すべての人は自分のどこかに穴が空いていて、その穴の形は人それぞれで、その穴を埋めようとする限り寂しさは消えない。むしろその穴を大事にする。そこから生まれるものが、自分と世界を繋げてくれる。孤独はあっていいもの。そのようなことが書いてあった。
私が仕事で感じている寂しさは無理に解消しようとしなくてもいいのかもな。当然のようにそこにあるものとして受け入れて、それを糧にして前に進んでいけばいいのか。発見のある読書だった。

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