ひつじの読了録「 料理番 旅立ちの季節」
「
料理番 旅立ちの季節 新・包丁人侍事件帖(4)
」
小早川 涼著 KADOKAWA
ネタバレあり!
なんだか、バタバタと終わってしまった。
今回で最終回ね、って決められたんだなーという感じ。確かに、新シリーズになってから、マンネリというか、話に勢いがないというか、惣介の鼻を活かした謎解きとかも今ひとつな感じがあったようにも思う。このシリーズを書くのに飽きちゃったのかなあ?登場する食べ物はみな美味しそうなのは変わらないのだけど。
そして、メインの謎解きは、入り組んでいてどうなるのかと思っていたら、これも急にばたばたと解決してしまった。後書きで書いているように、もっとじっくり書ける話だし、人物ももっと書き込めるだろうと思う。視点を変えて書いてもらえると良いな。
これで最終回だから「旅立ち」何だろうけど、これもとってつけたような感じ。別に子どもたちが旅立っても、話を展開し続けることは可能だとは思う。なので、無理矢理、最終回的な話に持って行ったのかなあと、ここでも無理がある感じで[なんとなく釈然としない。確かに子どもが成長する時って、確かに階段をぱっと上ってしまうように一気に変わってしまうタイミングがある。あっと思う間に旅立ってしまうことになるのではあるけれど。
他にはいないようなキャラクターでほんわりしながら読める江戸もののシリーズ、私には貴重なものだったので、あれこれ言っても、シリーズが終わってしまうのは、やっぱり残念!
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