じゃあメタバースってどうすればいいのさ



バーチャル美少女ねむちゃんの
「メタバースがITのバズワードとして消費されてしまうのはすごくもったいない」 ~バーチャル美少女ねむにメタバースの「いま」と「みらい」を直接聞いてみた【単独インタビュー】【特集・集中企画】 - 窓の杜 (impress.co.jp)

という記事から、

「人間の魂なるもの肉体ごときに囚われているのはもう我慢ならない」
というパワーワードが出まして、それに触発される形で、


「なりたい自分になれる」バーチャルの可能性について私たちが勘違いしている一つのこと|思惟かね(オモイカネ)|note

「なりたい自分」は美少女じゃないー「たりない自分」の反メタバース進化論ー|ニッソちゃん|note

という二つの記事が出ました。

かねちゃんの記事に関していえば、
姿かたちが変化したって中身が変わらなかったら、結局は現実の延長線上であり、
メタバースに飛び込めば誰でもハッピーになれるわけでは無いんやで
というとても当たり前なことを言っているので、「そりゃそうよ」以外の感想は持ちようがない。

というわけでニッソちゃんの記事を読もう

本稿はニッソちゃんの記事に対する感想記事になっているため、
まずはそっちを読んでほしい。
上でリンクを貼ったけどもう一回貼るね。

こちらは簡単に言えば、
奇人を取り上げる自称インフルエンサーとメディアへの警鐘を鳴らす記事である。

我々が今できることはなんだろうか?
それは、「メタバースはとても『使える』ものであり、機械さえ手に入れば誰もが参入したくなるような環境と雰囲気づくり」だ。それはどんな形でもよいが、分かりやすい指標としては「自分の母親に胸を張って紹介できるコンテンツはなんだろうか?」と考えてみればよい。

~中略~

メタバースインフルエンサー諸氏の打ち出しているような方法では、そうした環境と雰囲気は生まれない。
あくまでニッチなキモオタの、珍獣の気色悪い趣味の一つになってしまうだろう。
それではいけないのだ。それを防がなくてはならないのだ。

結論から言えば、わたしは別に今のねむちゃんたちのやり方に不満は無い。
とりあえずVRSNSというものの認知度を上げたいという目的であれば、
インパクトあるトピックを打ち出して人目を惹くのは王道中の王道。
とにかく認知度を増やして人口を増やす。

今のメタバースというのは基本的に「奇人」「珍獣」として取り上げられている傾向が強い。利用法も「飲み会」みたいな「若い」使われ方である。だが、時間的ロスと空間的隔たりを飛び越えるメタバースの性質は、それに大きく制約されている人間の活動範囲を大きく広げるものであり、むしろそうした場所や空間に隔てられてしまう老人や子どもにこそ、メタバースというのは活用されるべきだと私は考えている。

これに関しても、老人や子供に届く前には「若い」人を通らなければならないわけで、
まずはそちらに認知させなければ、老人やファミリー層には届かない。
これはすべての文化に対して言えることで、
今現在若者が出て行って老人しかやってないような伝統芸能と呼ばれるものも元々は若者が目を付け時代と共に年齢層が上がっていったに過ぎないのだ。

幸いにもVRSNSにおけるコミュニティは圧倒的に若い方が多い。
そしてこの若者たちは全員、インフルエンサー諸氏が取り上げるような奇人たちかといえばまったくそんなことはなく、
どこにでもいる普通の人たちが穏やかな日常を営んでいる。

ニッソちゃんに欠けているのは時間は進むという視点であり、
今、VRSNSにいる若い世代も、年月とともに親になり老人になっていく。
親になり老人となった彼らの目にVRSNSが
ニッチなキモオタの、珍獣の気色悪い趣味の一つ」として映るだろうか?

わたしは小説を、とりわけミステリー小説を読むのが好きなわけであるが、
これだって戦前ではニッチなキモオタの、珍獣の気色悪い趣味の一つだったし、(戦時中焚書すらされている)
ロックな音楽も大好きだが、これだって道を外れた人間の聴く音楽として片付けられていた時代があった。
今当たり前の文化として根付いているのは、過去の奇人扱いされた若者たちが歳を経てなお、その文化を愛し続けていたからに他ならない。

もちろんすべてのものには隆盛があり、人がいなくなって廃れた文化は数多くあるが、
基本的には生き残っている限り社会に馴染んでいく。
自称インフルエンサー諸氏がどう振舞おうが、それは関係ない。
悲しいかな「広く社会に受け入れられる」以外の状況は、
ニッチなキモオタの気色悪い趣味の一つとしてすら認識されない「無」である。

そんなわけで個人的にはニッソちゃんの懸念はだいぶ杞憂ではないか?
という目線でどうしても見てしまう
(というか私怨でどうにかこうにか悪影響だと噛みつきたいという思いが先行して目が曇っていないか?????)

足腰弱ったお年寄りがVRSNSで交流を深める世界……VRSNSという文化が続く限り心配せずともいずれ来る。
あのゲームセンターですら今となっては老人が老人を呼び老人が自然と集まる老人ホーム化してるんだぜ?
あのお年寄りたちもインベーダーが発表された45年前はただの若者だったんだよなぁ……

もちろんそういう社会になった後も某インフルエンサー諸氏が
今と変わらない行動をしていたら間違いなくただの老害なので、
その時は気持ちよくボッコボコにすればいい。今ではない。


じゃぁどうすればいいのさ


とはいえ、人口を増やし文化が続いていかないと、どっちみち廃れてしまう。
そのために何が必要かと言えば、

〇世間的に受け入れられる象徴

野球でいう大谷翔平、将棋でいう藤井聡太みたいな存在が
VRSNSにはいないのだ。

なんかもっと目立てるコンテンツを作ったり、本人そのものにコンテンツ力のある人がだーれもいない。
(お前が知らないだけだろ!!って言われてしまうかもしれないが、
その場合は具体例をコメントでください。見に行くから。)

〇メタバースで面白いものを作ったよ

これもあるけど広まらない
マインクラフトとかいう、それ自体は大して面白くないはずなのに、
天才たちが大量に集まり一大コンテンツとなったゲームがあるのだけれど、
あれはYouTubeとかSNSという文化と上手く融和したから輝いたのだ。
マイクラを面白おかしく世界に広める人がいて、それに感化されたキッズたちが我先にとマイクラ世界に飛び込んできた。そして発展した。

VRSNSではこういうのが少ない。
(キノピオProは好き。)

てっきりVRの身体を持つVtuberさんたちが面白おかしいVRSNSの動画をいっぱい作ってバズってくれるのかなと思ってたんですが、
お前ら結局ゲーム実況ばっかじゃねぇか!!!!!!!!(ブーメラン)

VRSNSに真面目に取り組んでいるVtuberさんは、VRSNSの沼に浸かりっきりになって何故かVtuber活動の方が疎かになってしまう始末(ブーメラン)

そんな状況で誰が広めんねん。

今後起こりうる期待したいこと

有名人によるメタバース上でのイベント。
現時点でもあちらこちらで開催されてるけど、
この流れ、新規参入のハードルがどんどん下がっていけばいいなと思う。
「このイベント行ってみたいからVRSNS初めてみました」
ありだと思います。
「ついでに友達も誘っちゃいました」
とってもありだと思います。
何か趣味を始めるきっかけなんて友達がやってたから。とかが大きいしね。
(個人的にはリアル脱出ゲームみたいなのいっぱい増えてほしい)

新規参入のハードルを下げるで思い出したけど、
VRChatがついにスマホ対応になるらしい。
さて、どうなるか。については推移を見守りたい。

あとはメタバース上で物語を作る人いっぱい増えないかなぁって思ったりしてる。
それに刺さった人は聖地巡礼として訪れるかもしれない。


(余談だけどそういえばサマーウォーズって、もう14年前の作品で知らない人が増えてメタバースのイメージとして言っても通じなくなってきたの悲しい……こういう作品、もっと増えろ)

最初の話に戻る

まとめ。
・自称インフルエンサー諸氏の影響力なんて大したことなく、
存在し発展し続ける限り自然に馴染んでいく。
「受け入れられる」か「認識すらされない」の二択で、珍獣として広く浸透する可能性は流石に杞憂じゃないか?

・有名なコンテンツ、或いは象徴が現れる、さらに技術的に参入ハードルが下がる。
の条件を満たさなければ、自称インフルエンサー諸氏が何したって変わらず歴史の陰に消えるだけ。

ってのが意見。



なんでこんな記事書いたの?

いやー、かねちゃんとニッソちゃんと話しているうちに、
わたしもなんか一丁前にVRSNSについて書いてみたくなったのさ。
二人に比べたら知識量も文章力も圧倒的に足りてないので稚拙ですまねぇ。という気持ちはあるが、友達がやっていたらやりたくなるのが人の心。
(VRSNSもnoteもそう。友達がやってたらやりたくなるよね)

それと、最近VRの身体が高いクオリティになったことに加えて、
今年からようやくインターネットのある世界に行けそうなので、
VRSNSを用いた動画作品の投稿なんかも頑張っていきたいな。という
決意表明というには大げさだけど、VRSNSに関わっていく一歩目として何か言いたかった。
(おそらくネット回線を通す工事が夏に行われる予定なので、
今年の夏、パソコンでインターネットに触れることが出来た暁にはVRSNSで楽しみまくるぞー!!)
(それとは別でゴールデンウィークに件の2人と会う機会があるので、今のうちに自分の考え方もまとめておきたかった。というのも大きな理由かな)



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