訃報
【療養日記2023 12月14日(木)】
妻は今日テレワークで家にいた。風邪をひいてまだ本調子でもなく、昨日は出勤したが帰って来てからかなりしんどそうにしていた。
風邪も流行っているし、COVID19もまた流行り出しているという話なので十分に気をつけたい。
今朝もウォーキングには出たが気温は10度にも満たなかったと思う。それでも歩いていると徐々に汗をかいてくる。
今日はこのウォーキングの他には外出をしなかった。とにかく眠たくて家で寝ていた。週も後半に入るのにまだ先週末の旅行の疲れが取れない。
昨日親戚の叔母から不祝儀の葉書が来たが、別の親戚の叔母が先月末に亡くなったとのことだった。勿論そんな知らせは来なかったし、そんな大事なことなら電話の一つも来ても良いと思うが僕の電話番号を知らなかったらしい。
亡くなったのは葉書をよこした叔母から見たら妹に当たる。僕の母の妹となる。
この叔母は結婚をせず祖母の家に遊びに行くといつでもいた。OLをしていたがそれを辞めて三鷹に文房具屋を開いてそこまで毎日昭島の家から通っていた。
祖母が亡くなると間も無く長いこと住んでいた都営アパートも老朽化で取り壊しとなり、その頃には内縁の夫がいて一緒に暮らしていた。クラシック好きという共通点から僕はその人にはだいぶ気に入られていて、所蔵CDをもらう約束までしていたが間も無くその人も亡くなると正妻と名乗る女がそれまで何年も音信不通だったにもかかわらず突然現れて財産も何もかも全て持ち去って行ってしまった。そんなわけで叔母はその後は独りでひっそりと暮らしていた。
叔母がどうして亡くなったのかその死因もわからない。これまで病気だという話も聞いたことがない。他よりもないのだから元気にはしているのだろうと思ったら大間違いだ。
以前にも何度か書いたことだが、母方の親戚のイトコには米国に住むアメリカ人のイトコがいる。早速イトコ達には訃報を知らせた。すると早速4人中2人から返事をもらう。
イトコなんてものの繋がりは希薄なもので、米国のイトコとは固く繋がっていても肝心の日本にいるイトコとは殆ど繋がりがない。もともと母方は女系で母には姉一人妹五人、弟一人といった具合だ。そして僕のイトコも女ばっかりで男は三人だけ。しかも母方の繋がりなので蔑ろにされているし、女のイトコの大半は結婚してよその家に嫁いでいる。
男三人しかいないのに繋がりもない。一人は国立大まで出ているのにギャンブル好きで身を持ち崩し、もう一人は汁でも垂れて来そうなほどのオタクなので会いたいとも思わない。
方や米国のイトコ達、自分のルーツが日本にあることを大切にしていて日本の事を気にかけてくれる。現在彼らは米国でそれぞれが強い兄妹の絆で繋がっている。そして日本との繋がりは僕しかいない。これにしても僕の他のイトコがもう一人か二人くらい繋がっていてくれたらと思うこと多々あるが、そこはやはり女系なのか、誰も繋がっていない。
叔母、叔父とまだ数人健在ではいるがこれからも事あるごとに米国のイトコに報告すべきなのかどうか悩むこともある。米国の親戚と疎遠になると彼らは彼らで困るのだろうし、その繋がりを自分だけて一手に引き受けているのも負担といえば負担だ。
僕の米国の伯母は7年前に亡くなった。その際は日本代表として僕が葬儀に参列した。そんな事もあって米国にいる親戚(イトコの父方の親戚たち、大半はアイルランド系)も日本に親戚がいると認識してその繋がりを大切にしてくれている。日本と米国では「ファミリー」の意識が全然違う。
母方の先ほども書いた叔母をはじめ日本側は米国との繋がりはどうでも良いようだが多少気になることがあると僕に訊いてくる。すっかり僕が米国との窓口になっているところもある。
こういうのを見ていると親戚の繋がりというのは何なのだろうと思う。僕の母はわりとそのあたりは大切にしていた。最も大切にしていた叔母は20年近く前に亡くなった。この叔母は米国の親戚を訪ねて渡米までしており、この叔母と僕だけが日本から来た親戚だというのは向こうのイトコをはじめ親戚一同みんなが知っている。
知人や友人の中には親戚付き合いのとても良い人、イトコ同士が仲が良くて頻繁に集まるなどといった話を聞いたことがあるが我が家に関してはそれが全くない。妻は双子の姉ととても仲が良く、そっちの繋がりは大切にしているが自分にはそれもない。母方もそうだし、父方も同業の従兄とは連絡を取るがあとは誰が何をしているのかもわからない。
母方のイトコにしてもまた集まりたいとも思わない。その理由は女系だった事から僕はかなりいじめられた苦い思い出がある。そんなこともまた親戚付き合いが希薄である理由なのだろう。どちらにしても女系というものは良くないなとつくづく思う■
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