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正論の純度

【療養日記2024 6月17日(月)☀️→☁️】

 今朝もいつも通りウォーキングに出る。朝のうちは晴れていたのだがとにかくジメジメしていて歩いていても大汗をかいてしんどい。また週末は歩かないので2日のブランクの後となると尚のことだ。

 一応タイムは計っていて1㎞あたり12分30秒くらいが平均。それより早ければしっかり歩けているし多少遅れても気にしないが13分台超えるとちょっと今朝は調子悪いなと思う。

 それでも去年の春に退院してウォーキングを始めた時はキロあたり14分の壁を越えるのが最初の目標だったのでそこから見ればだいぶ進歩していると思う。

 タイムから見れば今朝は平均的だったのだがしんどくいよいよ夏なんだなと深く考えていた。去年もそうだが今後は熱中症予防情報などを見て適宜コースを変えながら歩く必要がある。この日から始めると言うのではなくこうなったら始めるという心構えが大切だ。

 近いうちにしっかり計画を立ててまたここにでも備忘録として書いておく。


 今日は夕方に病院へ行く予定があったので日中はずっと家の中にいた。韓国語の復習などをして時間を潰し、撮りだめをしてある「虎に翼」の先週分を一気見した。

 先週は民法立ち上げを終えて新しい少年法に則った家庭裁判所の立ち上げの様子が描かれていた。今でこそ当たり前な家庭裁判所もその成り立ちの経緯が面白おかしく描かれていて勉強にもなった。

 この家庭裁判所立ち上げで少年審判を専門にしている新たな上司、多岐川が登場。配役は滝藤賢一で朝から濃いキャラクターの登場(朝見ていないけど濃い)。

 先週分の内容を見ていて思ったのは松山ケンイチ演じる最高裁判所人事課長の桂場が言っていたこと。正論について、

正論には私見や感情が混ざり純度が下がりがちになるが純度の高い正論の力は強い。

 なるほど確かにそうかも。特に正義感の強さから他人を非難したり、動画サイトなどに投稿しさらし者にしたり、最近よく問題になる私人逮捕もまさにそうだがそこには確かに正義があるが、その正義以上の愚行を己の主観でのみ判断して行動に移すバカが増えている。中には選挙でライバルの選挙活動を妨害し選挙カーで追いまわすバカもいた。アレに至っては正義もへったくれもない。ただのバカ。それでも本人は自分が正しいと思ってやるのだろうし、そこにはアリの脳味噌くらいの正義感はあるのかも知れない。

 だとしてもそこにあるのはただの正義感だけでそれは正義とは言わない。己の主観に満ちあふれた謂わば「純度の低い正論」を声高に振りかざし、相手と自分の間に優劣関係を作る。それは「コイツは悪い事、間違った事をしたのだから制裁を受けるべきで自分はこの悪者に制裁を加えねばならない。」という感覚だろうと思う。

 この純度の低い正論を蛮行の免罪符にしてやりたい放題やる輩が最近増えた。そしてこの「純度の低い正論」や「相手は悪者だ」と即座に判断する思考回路こそがカスハラなどの問題行動へのトリガーとなり得るのではないだろうか。

 純度の低い正論は言ってしまえば自分の程度の低さを露呈させるバロメーターのようなものだ。

 これに同調心理が働いてしまうと所謂「炎上」へと展開するのだろうし、日頃から抑圧の多い人間はそのストレスの捌け口をカスハラや私人逮捕へと走らせるのだろうと思う。

 何れにしても正論を口にするときはもっと客観的評価に基づいた判断と冷静さが求められる。「虎に翼」を観ながらそんなことを考えていた。

 その他に以前亡くなったのではと書いた寅子の学友のよねは生きていたこと。また別の学友だった崔香淑チェ・ヒャンスクも再登場して来週以降も気にかかるところだ■

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