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ちょっとだけ前向きな言葉(87・88)

●自分をよく見せようなんて疲れるだけ。飾り立てた自分に関心を持たれたってそんなの自分じゃないんだし。

 人は時として自分自身をよく見せたいと思いたがるものだ。周囲の人から好かれたい、評価されたいという欲求からそうさせる場合もある。しかし、自分自身を飾り立てたり、本来の自分ではないような振る舞いをすることは往々にして疲れることでもある。

 また、飾り立てた自分に関心を持たれたとしてもそれは本当の自分ではないため、嘘をついているようなものである。偽りの自分など本当の自分と比べたら意味がない。真の関心や愛情は、本当の自分自身に向けられるべきものだ。

 人は誰しもよく見られたいという欲求を持っている。その欲求を持ちながらもそれがさほど意味の無いことであることも知っている。それでも見てくれを良くしようと努めるのは悪いとは言わないが他のことにもう少し努力したらと思うこともある。

 人は見てくれも多少は大事だろうが、やはり中身だ。それをどうやって他人に伝えるか。誇張をすれば疎まれる、何も言わなければいつまでも伝わらない。見せかけの自分を作り上げることよりも本当の自分の良さを上手に伝えることを考えた方がいいと思うし、誰に伝えるかを選ぶこともまた大切ではないかと思う。

●喜びを当たり前と思わずしっかり丁寧に喜びたい。

 我々は日々多くのことに喜びを感じるものだか、その喜びを当たり前と思ってしまいがちだ。このような態度は喜びの大切さを見失い、日々の生活に退屈さを感じ無感動へと繋がる恐れもある。

 一方で、喜びをしっかりと丁寧に味わい感じることでその喜びをより深く理解し心にも深く残せる。また喜びを感じることは心身の健康にも良い影響を与える。

 嬉しいことが当たり前のことだと思うようになったらいつしか嬉しいという感覚はさらに良いことが起こらないと生まれてこない。何にでも素直に喜べるようにするためにも、喜びは常に何かにもたらされて初めて生まれ、それは当たり前のことでは決してないことを心に留めておきたい■

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