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ちょっとだけ前向きな言葉(213・214)

●欲求は実年齢とは関係なく、精神年齢と強く繋がっている。若くして欲求のないのも問題だが年相応でない欲求もまた問題だろう。


 人々の欲求や欲望は、実際の年齢に関係なく、個人の精神的な成熟度や発達段階と深く関連しているものである。

 実際の年齢とは異なり、人々の心や意識の成長は一様ではなく精神的な成熟度や人生経験によって差異は生じる。そのため、同じ年齢でも欲求や欲望の強さや性質は異なるものである。

 一方で、若い人が欲求を持たないこともまた問題である。成長過程で適切な欲求を持つことは、健全な発達に重要な要素である。もっと言ってしまえば若いうちはある程度の欲求が持てなければ成熟にも支障をきたしかねない。

歳とってなお儲けることしか考えないというのも分不相応でみっともないことだ


 もう一つは年齢相応でない欲求も問題ではないだろうか。たとえば、心理的な成熟度に合わない過度な欲求や欲望はえてして周囲に問題を引き起こしかねない。

 欲求、欲望はありすぎてもなさすぎても個人、周辺に影響を及ぼすものだが、大抵の人の場合にはその辺りにおいては概ね正常なことは忘れてはならない。

●何もできない人なんていません。必ず何かができるはずです。同様にして何でもできる人なんていません。何でもできる人に無理になる必要もありません。


 この社会の中で何でもできるなんて人はいないだろうし、反対に全く何もできない人もいない。誰もが何かしらの能力や才能を持っており、何もできない人は存在しない。その逆もまた真で、全ての能力を持つ人もいない。いればそれこそが神だろう。

 これは要するに自分にできることを見つけることの大切さを強調している。特に落ち込んでいる時に自分が思っている以上に無能であると思いこみがちだが実際は評価以上の能力がどこかに必ずある。何もできない人間はいないというのは、誰しもが自分なりの得意分野や特技を持っているということを物語っている。

協力における目標の達成感は子供のうちから体験させるべきである


 反対に何でもできる人も存在しない。どんなに優れた能力を持っている人でも、すべてのことを完璧にこなすことは不可能なことだ。誰でも限界や弱点を持っているものである。無理に何でもできるようになる必要はない。個人は自分の得意分野を活かし、周囲の人々と協力し合い足らざるものを補い合うことではじめて完璧を形成させることができる。自分の長所を活かし、他人の強みを尊重することで、よりバランスの取れた人生を送ることができるものではないだろうか■


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