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入院日記2 謎の痛み

 前回のつなぎ入院日記では一日のルーティンも決まり規則正しい入院生活が送れるようになってきたようなことを書いた。現実今もそうなのだがここ数日妙に痛いカ所が登場する。それは背中の左側、脊椎より左の場所だ。

 これまで脊椎の損傷による痛みが腰のやや右側に現れていたが、それは嘘のようになくなってしまった。それだけでも手術はうまくいったのだろうと思うのだが、今度は激痛に近い痛みが続く。この痛みはこれまでのものとは違って背中の左側を押すだけでも痛みが走る。従来のものは外から押しても痛みを感じなかった。とにかくこの痛みがたまらない。

 主治医に相談するともしかしたらの話ばかりであまり聴きたくもない。それだけ慎重になっているのはわかるのだがとにかくリアルすぎる。要するに移植した骨がずれてきているのではないかとの事だ。自分は専門家ではないのでなんとも言えないがそうではないような気もする。痛みのタイプがちょっと違っている。どちらかといえば肋骨を取ったのが原因なんじゃないかなと思うのだが、そればかり考えていたら楽観的と言うことにもなる。

 すでに二度目の手術から半月が経とうとするのだが、未だに左のあばらのあたり感覚がなくなってずっしりと重い。これが徐々に感覚を取り戻すのと同時に痛みを感じるようになってきた。その他の手術の痛みはリハビリで身体がある程度動かせるようになると徐々に引いていったが、今度ばかりはしつこい。この次に身体の血行などに大きな変化をもたらすのは入浴だ。入浴を境にもしかしたら多少は楽になってくれないかなと期待ばかりしてしまう。その入浴も一時期はもうそろそろという事もあったが、一度目の手術の縫合がうまくいかず手当を受けて現在でも毎日の消毒とガーゼ交換が欠かせない。コルセットで締めすぎると縫合がずれてくっついてしまうことがあるらしい。

 近いうちにCT検査も行うと思うが、今はどうかこの痛みが肋骨由来のものであってもらいたいと願うばかりだ。三回目の手術なんてごめんだ。

 そんなことを考えている間にもこの痛みは激しくなり、我慢がきかないとベッドに戻ってじっとしているだけになってしまう。この痛みが消えてくれればかなり退院を意識できるのだが、なかなか思うようにはいかないものだ■

2021年4月14日

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