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スマホ遍路日記(247:八十七番長尾寺〜八十八番大窪寺 ③)

【2023年12月26日(火曜日) Day 263】

 今日はついに札所八十八番大窪寺を打ち結願けちがんをした。これでこの「スマホ遍路日記」での一つの目標は達成した。

 大窪寺は四国巡礼の「結願寺」という意味だけでなく逆打ちをする人にとっては「発心寺ほっしんでら」というもう一つの側面も持っている。

 そしてこの寺は「結願証明書」というものも発行してくれるし、杖を納めることもできる。これまで巡礼の相棒でお大師様の代わりでもあった金剛杖をここで納めて巡礼の旅に区切りがつけられる。しかし必ず納める必要もなく次の巡礼をする人はそのまま使い続けるし、何より実際に一番寺に向かう人にはまだまだ必要なものでもある。

 ただ聞いた話では歩いて結願した人の杖はおよそ10cmは減るというのでいずれかのタイミングには納めないと杖としての役目も果たせない。

 大窪寺は流石に結願寺だけたって門前には宿やうどん屋などが数軒軒を連ねている。大勢の人が達成感に浸りながら食事をしたり祝杯をあげたりするのにはとても良い雰囲気だ。

 妻と巡礼をしてからはここでうどんを食べるようになったがそれ以前は一番寺へ急いで向かったものである。

 境内も常に小綺麗にしてありちょっとした観光地だ。たた下の写真の本堂と大師堂は結構離れていて境内を歩くように作られている。そして二つのお堂の間にもいくつものお堂がある。そしてその中に「平和の火」という灯籠がある。原爆の残り火のことだ。

 この火は他の寺院や神社でも見かけることがある、この残火を日本のみならず世界に広げるムーヴメントもあり、最終的には核兵器がこの世の中から無くなった日に消灯させることにしているらしい。

大窪寺


 この「スマホ遍路日記」もあとは札所一番霊山寺りょうぜんじへ帰るだけだ。ただ霊山寺までは今日のカバー写真を見てもわかるように結構遠くて日常の歩数では今年中に帰るのはかなり歩かなければならない。

 そして三周目に関してはどうするのか色々と考えているがまだ決めていない。ひとまず結願はしたが一番寺まではこの日記も続けようと思っている■

スマホアプリ「お遍路ウォーキング」の結願画面。
ここで終わりといえば終わりなのだが。

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