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入院日記2 三度目の手術後

 都合三回目の骨移植手術については昨日も簡単に書いた。左アバラを開いた上に肋骨を一本取り、その隙間から第11胸椎にアプローチして肋骨と腓骨を移植した。大手術だった。

 術後これまでとは違い左胸か痛む。その痛みもキツくて呼吸もままならない。あくびの時や咳する時もこの筋肉は自分の意思とは関係なく動くのでその度に激痛が走る。手術後最初の晩はこの痛み、苦しみとの戦いだった。楽になる姿勢も少なく、寝る姿勢も頻繁に変えないといけないが、一つ誤ると呼吸もできぬ状態になる。

 ひとつだけ救われたのは両足が比較的楽に動かせたことだろう。特に左足は腓骨を取ったはずなのに結構簡単に動かせていた。

 翌朝初めて食事ができた。正直食欲はないが完食はできた。しかし完食はこの時だけだった。あとはいつまでも満腹感が続きとても食事ができない。さらに胃もたれも激しくて左胸の痛み、呼吸困難に加えてこの胸焼けにも大いに悩まされた。これらの苦しみは昼夜問わずだ。とにかく楽な体制を見つけ、静かに呼吸をしながら楽になったら眠る。これの繰り返し。

 この時の眠りだって長くても1時間続くかどうかと言った感じだ。睡眠不足が祟れば欠伸の回数も増え、その度左胸に激痛が走る。

 そんなわけで手術後の3晩は痛み苦しみとの戦いでもあった。とくに後から参戦してきた胸焼けはなんだってこのタイミングで来るのだろうと腹立たしい。

 今日になって胸部ドレーンが取れた事から楽な姿勢が取りやすくなった。胸部の痛みも引いて呼吸もかなり楽になってきた。とは言ってもつまだ鼻から酸素注入を受けている。

 ドレーンが取れたらコルセットの装着ができるのでおそらく明日あたりからはリハビリも入ってくるのだろう。もう一つ最初の手術の抜糸もそろそろだろうと思われる。あとは移植した骨が安定してくれていればもう一回の手術を回避することはできるだろう⬛︎

2021年3月25日


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