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知って備える…

「エッ そうなんですね〜 病院では全然言ってくれなくて」

「 結果にそんなにかかるんですか」

在宅訪問診療の依頼に受診され

そこで初めて介護保険について聞く方も多い

介護保険、要介護認定は申請をして結果が出るまでにひと月はかかる…

歳を重ねても自立しているうちはもちろん対象ではなく…

退院の見通しがついた時点で

本人の住んでいる市区町村の窓口で申請します。

地域にある地域包括支援センターや居宅介護支援業者に申請を代行してもらうこともできます。

申請後は1次判定→2次判定を経て要介護度が判定

判定により支給額が変わってきます。

実際には判定しただけでは使えず、

ケアマネジャーを頼みケアプランを立ててそこから介護サービスが始まります。

ヘルパーさんの手配 自宅環境の改善 福祉用具のレンタル…

退院してこれらをしているとどんどん介護負担も増すばかり…

病院内にはソーシャルワーカー(MSW)や退院時支援室などがありますので

早めに相談し調査だけでも済ませておいた方が良いです。

ご本人が気持ちの上で「必要無い!」と言われることも多々なのですが…


末期がん患者さんの緩和医療目的とした在宅移行準備

介護保険は一般的には65歳以上ですが

ターミナル時は40歳以上で対象となります。

自宅の療養環境準備

ケアマネジャーの采配がとても頼りになります。

レンタル介護ベッドの手配

オーバーテーブルの手配

ポータブルトイレの手配

手すりなど補助設備の手配

訪問介護ヘルパーの手配

訪問看護看護師の手配(病院や訪問診療クリニックで手配することも)

この流れをスムーズにすることがご家族の心理面での負担を軽減することに大事です。

その為にも繰り返しますが、要介護認定は少しでも早くしておいた方が良いです。

訪問看護は介護保険と医療保険のどちらかでの介入となります。

が、介護保険は支給額が決まっており限度がありますので

ターミナルにおいては医療保険での介入となります。

主幹病院、在宅訪問診療、ケアマネジャー、訪問介護、訪問看護、民生委員など

関わるスタッフが連携をとって在宅支援に当たります。

普段に生活をしていると殆ど知ることのない流れで、

一つ一つの事業所との契約書のサインややり取りで

導入時は殆どパニック状態

クリニックの看護師と訪問看護の看護師を混同されることも多いです。

ターミナル期においては、要介護認定がまだでも地域によっては

プランを前倒しに作成し動くこともできます。


40歳以上は介護保険を利用できるのですが

今は若年層のガン発症率も増えてきて、

いわゆるAYA世代(15〜39歳)

若年層で保険加入率も低く医療費助成制度を利用していても

経済的負担は大きい

都内では中野区が

若い世代の癌サバイバーの講演会や学生が地域医療の現場を訪問して取材結果をプレゼンしたりする

“ オレンジバルーンフェスタ ” を毎年開催されている。

年々意識も高まり参加者も増えている。

個人ではなくmassで捉えてみんなで考えていく…

そういったイベントにぜひ参加して

2人に1人は癌となったこの時代に知り、学び、考える…

いざという時少しでも余裕とアドレスを持てるように。


ご相談の方は遠慮なくご連絡くださいね!


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