幼稚園と保育園どちらにも通ってみた
幼稚園と保育園どっちにしよう…
大前提として、保育園は親の働く時間などによって入れるかどうかが決まる物ですので、「どっちがいいとか選ぶものではない」と言うのも一理あると思います。ただ何らかの事情で、どちらか選ぶ状況になった人も多かれ少なかれいるのではと思いました。 今回はあくまで私の経験談として、もしこれからどっちに行かせようか悩まれている人がいたら、少しでも参考になればと思います。
まずは保育園に入園(1歳から2歳まで)
育休中は「1歳で保育園に入れて、育休から復帰する」と言うことに何も迷いがなかったので、そもそも保育園一択でした。親には「そんな小さいのに預けるなんて可哀想だ」とまで言われていたのですが、私には仕事を辞めるなんて選択肢がその時は無かったので、無視していました。コロナ禍で見学も出来なかったし、住んでいる市内では”人数制限で入れないかも”と言う心配はそこまで無さそうだったので、「復帰しても在宅勤務が基本だから、家から近くて、出来れば建物は新しい方がいいな、広い保育園がいいな。雰囲気は明るいと良いなぁ」くらいでした。そして運良く第一希望の、家から徒歩15分くらいの保育園に入園。1歳から2歳までの丸2年間お世話になりました。そこからの2年間は本当にあっという間でした。復帰してすぐのポンコツで動かない頭を駆使しながら仕事。在宅勤務もしながら熱を出した子供の面倒を見たり、病院へ行ったり、自分も具合が悪くなったり、そんな感じで疲労困憊の毎日を送ったのでした。
なぜ幼稚園に転園したのか
あまりにも働きながらの育児がしんど過ぎて、復帰して2年で仕事を辞めることにしました。辞めることはものすごーく悩みましたが(一年間悩んだ)、これも良い機会だと思って一度働き方やこれからの人生について考えてみようと思い、退職を決意。そうなると保育園は辞めなければなりません。なんとかパートでも見つけて、保育園に通わせるべきなのかとも悩みました。
1歳で入園してから泣かずに登園できるようになるまで、息子はとても時間がかかりました。先生方のおかげで、やっと毎日楽しく保育園に通えている。お迎えに行くとまだ遊びたいと言って泣くほど。適当に(?)選んで入ったけど、ありがたいことにとても環境の良い保育園だったのです。息子だって泣きながら毎日置いていかれて、頑張ってその環境に馴染んでくれたのに、また私の都合で環境を変えて良いのだろうか…と思いました。
そんな不安もあった反面、親しい友人の子供が通っていた幼稚園が近くにあり、以前から幼稚園のことは良く話に聞いていたので、幼稚園のような教育メインの環境も良いなぁと思っていました。保育園では優しい女神のような先生方に甘えていつも抱っこ。いつも先生の膝の上を陣取っていた息子。同じクラスのお友達も、体が小さい息子を年下の子だと思って色々譲ってくれる、助けてくれる。3歳前にはトイトレも始まっていましたが、保育園の方針ではあくまで「無理をせず、本人の意思で。トイレに行きたいと思ったら少しずつ行きましょう。おむつが良ければいくらでも変えますから心配しないでください」と言うことでしたので、息子はみんながパンツを履き始めてもまだまだオムツで過ごしていました。何においても、出来ないところは先生がやってくださるので、無理に出来ないことはしなくて良いのです。それはそれで、仕事をしている身としては安心でとてもありがたかったです。
ただ、「うちの子は色々なことがこの先も、同じ年の子たちより遅いだろうな」と感じていました。早生まれだし、体も小さい、甘えん坊。体も弱く、心配になることも多かったです。でもそんなことまだ分からないし、たとえそうだったとしても、ある程度大きくなれば人間大抵のことは出来ます。周りと今を比べたって意味がありません。「今からそんなに気にしてもなぁ…」とも思いました。
ですが、私自身が早生まれで、幼少期は色々なことが出来るようになるのが他の子より遅かったのですが、かなり早い段階で「自分は他の子よりも色々出来ない」と言う自覚がありました。そのせいで自分に自信が持てないことが多くあったのです。そんな自身の経験から、出来ないことが悪いことでは全くないけど、少しでも今から自分でやってみようと思えるような癖をつけたり、自分に自信が持てるような何かを学ばせてあげたいな、と思っていました。幼稚園に行ったからと言って、それだけで安心だなんてことは無いでしょうが、でも少なくとも、「今私達が息子にしてあげられることって、そう言う環境に置いてあげることなのかも。それなら保育園より幼稚園が良いかも。このタイミングはむしろチャンスかも。」と思いました。これが、私が幼稚園への転園を決めた一番の理由です。
幼稚園へ通ってみて
幼稚園が始まり、早いものでもう半年が経ちました。最初は毎日幼稚園の玄関で大泣き、暴れながら先生方に担がれて登園していました。おむつも取れておらず、最初はおむつで登園、幼稚園で様子を見てパンツを履かせてもらっていました。しばらくは毎日お漏らしして帰ってきていました。ですが2ヶ月もしないうちにだんだん漏らすこともなくなり、ついにはお漏らし無しで幼稚園から帰ってくるようになりました。登園時は毎日泣いてはいましたが、「教室に着くと泣き止んで遊び始めているので、心配しないでください」と先生に言っていただきました。
幼稚園では座って字を書く練習や、英語の時間、鍵盤ハーモニカの時間などがあり、「3歳児にそんなことが出来るのか!?」と最初は思いました。でもやらせてみると子供って思った以上に出来るんだな、と感心することばかりです。私はどうしても、息子といると「いやいや、まだそんなことできないでしょ」と思ってしまい、やらせてあげる機会を奪ってしまいます。やらせてあげた方が良いのは分かるけど、「危ない、散らかされる、時間がかかる」とかそんなことばかり。自由に挑戦させてくれるのがやっぱり幼稚園なんだなーと感じます。実際、幼稚園に言ってからの言葉の成長もすごいです。
7月には運動会もあり、かけっことダンスを見ることができました。運動会が始まる直前に大泣きしてしまったのですが、開会式の行進では泣かずにしっかりと歩いて出てきたので感動しました。後の先生との面談で「あの時すごく泣いてしまっていたんですけど、たくさん練習したんだから出来るよ、頑張ろう!って言ったら泣き止んでくれたんです。ダンスもいっぱい練習したんですよ」と聞きました。「私がやって欲しかったことをやってくれている…」と思いました。息子は「あれやりたい、これやりたい」と割と好奇心旺盛なタイプ。体は小さいけれどあまり人見知りもせず、お喋りも大好き。きっとそれが息子の良いところ。超絶人見知りの私とは全然違うのです。私達は親だけど、教育のプロでは無いし、なんなら第一子なので親は教育ペラペラのビギナーです。こうやって幼稚園に通わせることで、家ではやってあげられないことを教育のプロたちが、たくさんの経験させてくれる。息子の良いところをきっと伸ばしてくれるだろうと思うのです。
最後に
結局のところ、私は、息子のためにと言いつつ、自分が「あの時出来ることはしてあげられた」と言う事実が欲しいだけなのかも知れません。だって子供がどう成長するかなんて、本当に予測不可能なことですもんね。色々成長についてごにょごにょ言いつつ、最終的には「元気でいてくれればいい」とか言ってみたり…。これからも悩みつつ、息子の意思を尊重しつつ、見守って行きたいなぁと思います。
息子の通う幼稚園は、それなりに厳しいで有名なようです。今はまだ楽しいばかりかも知れませんが、またきっと色々悩みが出てくることでしょう。その時はまた幼稚園生活をレポートしたいと思います。
長い文章読んでいただき、ありがとうございました!