犬飼いたすぎておかしくなりそう

犬を飼いたい。
と、物心ついてからずーっと思っているし、
その想いは年々増すばかりである。
重症化した最近はイマジナリー犬を連れて散歩するまでになってしまった。

ここまで事態が悪化したのは、確実に実家にいた大学時代までに犬を飼って貰えなかったせいだ。
100回以上は親を説得しようと試みたが、ことごとくすべてが失敗に終わった。
旅行に行けなくなるとか、世話が大変だとか、いつも同じ理由で却下されていた。
(ちなみに関係ないが、進研ゼミもやりたいやりたいと騒いだが全スルーされた)

小学生の時には、もはや犬を妥協してうさぎを飼ってほしいとねだったこともあった。
そしてその謙虚な姿勢が両親の同情をうまく誘い、あと一歩のところで飼ってもらえそうなところまでこぎつけた。
しかし、おばあちゃんが言い放った「うさぎなんてやめとき〜あんなの可愛いだけ」という強烈な一言が母に刺さり、結局飼ってもらえなかった。
今思えばうさぎって可愛いのが一番の魅力であり、当時言い返せなかった自分の未熟さを思い知る。

その後はもはや毛が生えている温かい生物であればなんでもよくなりハムスターをねだった。
父が幼少期にハムスターをつがいで飼い、可愛がっていたと言うので希望が見えたが、
うっかりしている間に大量のハムスターが誕生し、怯えている間に共食いするというトラウマがあり、飼ってもらえなかった。

ちなみに猫ももちろんねだったが、父が幼少期に橋から川に落ちていく子猫を見たことがトラウマらしく、飼ってもらえなかった。

父、なんなん。

結局、説得の末に小4の時に小鳥を飼ってもらった。
その鳥は異常に長生きし、16年生きて昨年旅立った。リリーチャン…
ちなみに私はようやく飼ってもらえた生き物(もはや生き物であればなんでもよくなっていた)を異常に可愛がったが、鳥籠掃除などの肝心な部分を怠ったことから、あんたには世話できないと、より犬を飼ってもらえなくなった。

最近友人が一人暮らしで犬を飼い始めた。
その友人に言わせると、私の症状は割と末期らしい。
自分が犬を飼った直前の言動に似ているとのことだった。
犬飼いたい末期と診断されてしまった。

今日もイマジナリー犬の散歩がてら、駒沢公園に出かけた。
駒沢公園では、東京ラーメンフェスタが開催されており、家族連れやカップルが多かったが気にせずにイマジナリー犬と(ソロ)迷わず参加。
早く本物の犬を連れて一緒にラーメンを食べたいなあ。などと妄想しながらラーメンを食べた。美味しかった。
帰りに世田谷公園に立ち寄ると植物の青空市が開催されていたので「アデニウム アラビカム」とか言う、謎の砂漠の植物を500円で衝動買いした。
本当は犬が飼いたいのに。
しばらくは謎の砂漠の植物を愛でることで気を確かに保とうと思う。

なかなかにいい休日だった。
でもやっぱり隣に犬がいたらと考えてしまう。
本当にもう末期かもしれない。


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