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音楽:フライト

世界ツアーを、自前で用意したジャンボジェット機を、バンドメンバー自らが操縦して巡るバンドは、いままでもこれからもいないのではないでしょうか。2008年〜2009年にそれをやってのけたバンドがいます。アイアン・メイデンです。
インド、コスタリカ、コロンビア、プエルト・リコ、ベネズエラ、エクアドル、ペルーといった、大物バンドでも公演をしなかった国も巡っています。
自らが語るようにこのツアーは、次世代のメイデンファンのためのツアーという意味合いが強いらしいです。ライヴを体験したことがない10代、20代のファンのために、往年の名曲を中心に披露しています。
その様子を撮影、編集したドキュメンタリー「フライト666」は、ツアー中のメンバーのオフの時の様子も撮影しています。意外な一面も垣間見られます。例えば、スティーヴ・ハリスが、子どもたち同伴させていること、1日オフの時は、テニス、ゴルフ、サッカーをして楽しんでいることなどです。
バンドメンバーのタフさもすごいですが、それを下支えするツアースタッフのパワーもミラクルです。ロック音楽のライヴ自体が、ほとんど初めてのような国や地域で、音楽と演出のクオリティを下げずに実現させることは至難の技のように思われます。


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