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深読み:姫路城と桜

姫路城と桜はよく似合うと思います。ところで姫路城は、もし敵が攻めてきたとしたら、どれくらい攻撃に強かったのでしょうか。戦国時代の城は山城が主で、平城が増えてきたのは、世の中が太平になってきてからだと聞いたこともあります。機能性と芸術性はなかなか両立しないのかもしれませんが、もしかすれば、難攻不落の城かもしれませんね。
戦国時代といえば、越後の上杉謙信が、宿敵の甲斐の武田信玄が塩に困っていた時に、塩を供給し続けたことから「敵に塩を送る」行為を思い出します。これは、義を重んじる独特の美学に基づいた行為とされます。しかし、歴史研究からは上杉謙信は、内陸の甲斐で塩を売ることで利益を得たかっただけだという見方もあります。商売上手ということです。
最近よく見ているアニメ「ルパン三世」のルパンと銭形警部の関係も、「ただ捕まえればいい」でもないし、「なんでも盗めばいい」というわけではなさそうです。次元大介も石川五右衛門も、それぞれに生きる美学があるように思います。
機能性や実利の面から語られることも多いですが、美意識というのものも、その人やモノの魅力になっているのかもしれません。でも、メリットないのに、そんなことしないでしょう?と疑いの目を完全には消せない自分がいます。

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