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怖がらないコトで得られるモノ

最近、気持ちに余裕がなくなることが多かったので、心温まる映画がみたくなって、大好きなナンシー・メイヤーズ脚本の作品を久しぶりに見ました。「恋愛適齢期」、原題は"something gotta give"。

音楽業界で成功したハリー(ジャック・ニコルソン)の恋愛対象は30才以下の女性で、結婚経験ゼロの裕福なプレイボーイ。かたや人気劇作家のエリカ(ダイアン・キートン)は、結婚経験のあるリッチな54才で、海辺の別荘で創作活動に勤しんでいます。年頃の娘マリンと交際を始めたハリーが別荘にやってきて…というところから、物語ははじまりはじまり~。

結婚なんてもう2度とゴメンというエリカは、忌み嫌っていたエロ親父のハリーに、いつしか心を惹かれるようになり、エリカに想いを寄せる若い医師(34才)、キアヌ・リーブスとの間で心が揺れ動きます。…このキアヌがもうそれは絶品で必見! なんとも熱い視線でエリカを見つめるのですよ。「50代の私でも、もしかしてこんなチャンスが??」と錯覚を覚えさせてくれますので、アラフィフの皆さま、必見です笑。

エリカは喜怒哀楽、感情表現がとても豊かで、恋に落ちたら思い切り楽しむし、終われば、この世の終わりかのように泣き暮らし、決して悲しみを隠すようなことはしません。ティッシュケース片手に、号泣しながらマックに向かって執筆する姿は勇敢であり、可愛らしくもあり、文章を書くことが仕事の女性には、かなり響くシーンではないでしょうか。

↑ うっとりしちゃうエリカの書斎。

「恋愛は自己防衛が必要。じゃなきゃ、終わった時おかしくなっちゃう」という娘に、エリカがこんなことを言います。

「ずっと傷つかずに生きていけると思うの? たとえうまくいかなくても、愛から逃げちゃダメ。たとえ傷ついても。それが生きることよ。私は愛を知り、人生の喜びを知ったわ。怖がっていてはダメ」

恋愛は相手あってのものだから、想いどおりにはならないし、真正面からぶつかっていけば、傷つくことが多いでしょう。だからといって、見て見ぬふりをしたり、逃げていたら、せっかく触れることのできる真実に、だとりつくことはできません。

ナンシー・メイヤーズのメッセージには、いつもこの思いがベースとなって流れています。なので、ちょっと悲しくて、痛くて、でも最高にあったかいのです。

この作品の舞台となる海辺の別荘がそれは素敵で、リビングルームはこんなですよん。窓の向こうはもちろん海です…♪ きっとナンシーの指示が事細かにあっただろうし、スタッフが楽しみながら大道具、小道具を用意していたんじゃないかなって、どのシーンも見ていてとても楽しくて、目の保養になります。

恋愛に憶病になっている人や、もう年なんだからそんな…などと諦めている50代以上の人たちに、ぜひぜひ見てもらいたい作品です。もちろん若い人たちにも❤

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