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カフェマダムの縄張り

駅前にあるスペイン王室御用達のお店、
本当に本当にそれはもう本当にパンが美味しくて、最近お会いする人は皆こちらへお連れしております(皆さま、お付き合いありがとうございます) 。

でも、9時からのモーニングはまだ未体験だったので、今朝は気持ちのよいお天気なので、決行してみました。

パン・コン・マテトとトルティージャ
(なんのこっちゃ?だけど、写真を見ると美味しそう)

パン・コン・マテトとは、スペインで定番とされる朝食のことで、トルティージャはスペイン風オムレツとのことでした。
職業柄、わからないことがあると放っておけないので、必ずお店の人に「コレはなぁに?」と質問しています。

はちみつパンはほどよくトーストされていて、
塩とバターが添えてあります。
トマトの酸味もほどよく、ヨーロッパやアフリカ旅行の記憶が、微かに蘇りました。

いまは糖質制限中なので、パンはNGなのだけど、今朝はどうしてもモーニング行きたかったし、この頃は「明日死ぬかもしれない」と想定して、やりたいことはすべてやることにしているのです。

「砂時計の砂が完全に落ちたらお召し上がりください」と運ばれた「はちみつ紅茶」も幸せなコクでした。

ああ、至福の朝…と思うのも束の間。
後ろの席にいらした奥様らしき二人組の声が大きい。
主婦の方々は、まいにち子供を追いかけるのが仕事だし、分刻みに体力勝負だから、声も大きくなるってものです。
自分のそうだったので、わかるのですが

それにしても声がデカい。

「S学院はうちの子向きじゃないと思ったの。
 私は好きなんだけど」
「〇〇ちゃんとこも受験よね?」
「休みの日、旦那って何もしなくて邪魔よね?」
「ホント粗大ごみ、イライラする。あはは!」

‥‥絶句。
旦那さん、平日は毎日労働に勤しんでいるよね?
休みの日ぐらい、ぼ~っとしたいよね?
ああ…、私もかつて、人目もはばからず、あんな風に自分の配偶者をディスっていたのだろうか?

今だからわかる。その行為は
「役立たずでダメな亭主を私は自ら選びました」と言っているようなもの‥‥。
ダメでも人前では持ち上げておこうよ。ね。

そしてそこへもう一人、乳飲み子を抱えたたママ登場。
会話のボリュームは3倍となり、やるせない気持ちで席を立ちました。

そうだった、忘れていた…。
平日の朝カフェは、奥様たちの縄張りなのでした。
子ども達が帰宅する2時、3時までがタイムリミット。
それまでにママ友同士でおしゃべりを繰り広げ
「自分だけじゃない」ことを確認するのです。

お店によってはママたちの暗黙の了解で
縄張りのようなものがあり、近づけなかったりする。
そんなことを思い出してしまった朝でした。

私はやっぱり戦闘態勢に入る前のビジネスマンが多い、ドトールの方がお似合いなのかもしれない。
そんなことを再認識した連休明けの朝でした。
いい勉強になったわ。

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