虫さんと共存する覚悟

森に囲まれたような家に引っ越してきて早数ヶ月。
毎日窓の外を眺めてはウットリしていましたが、夢見てばかりはいられない現実が、私の目の前にやって参りました。

数日前から蜂が飛んでるなぁとは認識していたものの、これだけ自然に囲まれているのだから当たり前と、さして気に留めていませんでした。
が、私の仕事場はこのロケーションを眺める方向にデスクを置いているので、考え事をしながら外を眺めていると、蜂がどこに飛んでいくのかとか、自然と目についてしまうのです。そして、発見してしまいました。
この赤丸の中に入っていく蜂さんたちを……。

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飛び回っていただくのは一向に構わないのですが、我が家のベランダにステイホームされるのは些か困りものです。私たちの関係が根深くならないうちに、アッサリと出ていってもらおうと思い、隣にお住まいの大家さんに電話をかけました。…はい、自分で駆除しようなんてハナから思いつきもしません。

大家さんは米寿を迎えたところですが、しっかりとされているし、蜂にも詳しいはず…といういくばくかの期待を胸に「蜂が…」と若干弱々しさを装いお話すると、「すぐ行くわ」とか数分で駆けつけてくださいました。手にはキンチョール(蚊、ハエ用)。…ちょっと効き目が弱そうと思いつつも、壁の隙間めがけて噴射してくださいました。

とりあえず蜂さんは来なくなりましたが、翌朝にはまたご来店(泣)。なのでこちらを購入、申し訳ないのですが噴射させていただきました。

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蜂の様子が気になりすぎて、今日はベランダばかりを眺めているのですが、今度は見たこともない形態の蜘蛛が塀を歩いているのを発見し、耳を澄ませば妙な鳴き声の生物(カエル??)のぎょるんぎょるんという声も…。

まあなんとも新しいことだらけの中、新鮮な初夏を迎えています。これだけ自然に近いところで暮らすのだから、他の生物さんたちとも共存しなくちゃいけないってことね。

幸い私は、都内育ちの割には園芸好きの祖母と父のもとで、60坪の庭で遊び回りながら育っているので、虫には比較的耐性があるのです。きっと晩年、こういうところに暮らすことになるから、神さまがつけてくれた耐性なんだわと感謝するばかりです。

…それにしても蜂さん、けっこうな勢いで薬を噴射したのに、何度も何度も柱の隙間から中に入ろうとチャレンジ中。…巣作りには最適な場所なのだろうか…。でも困るので、午後からパテを買ってきて、隙間を埋めようと思います。蜂さん、ごめんね。

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昨日、お花屋さんで200円の羽衣ジャスミンの苗を見つけたので、買ってしまいました。羽衣ジャスミンは超丈夫で、夏に土がカラカラになり直射日光が照りつけても、冬の極寒も耐え忍び生き延びる植物なので、超破格なこともありつい購入。だって放置でぐんぐん育つから(笑)。
以前住んでいた家では一階に露地植えしたジャスミンが2階の屋根の上まで伸びて、春になると家中が甘い香りに包まれたものです。そして、園芸上手なわたし…的な気分を味わえるのでジャスミンは大好きなのです。今回は鉢植えにして、行灯仕立てにしてみました。お花はもうしばらく楽しめそう。

……そういえば、毎年春になると、蚊にさされたような湿疹がお腹と太ももに広がっていたのだけど、今年は一つもできていない上に、ふくらはぎあたりに虫刺されのような傷ができることもなくなりました。潮風を含んだ気候がいいのか、自粛でタイツやストッキングを履かないのがいいのか、よくわからないけど、とにかくよかったよかった。

虫さんたちと共存しながら、のんびりスローライフを楽しみたいと思います。


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