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エロいおとこ

爽やかでアップテンポな曲、満面の笑みで歌う様子、サラリとした風貌‥‥の星野源さんの曲がテーマソングになっている朝ドラを毎朝見ている。

「お・はよ~」で始まる本当に朝にピッタリの爽やかな曲を聞きながら、私はいつもいつも「この人いやらしい」と感じていた。風貌もサラリと無害な感じが一見するのだけど、フワフワしてそうで確固たる自信に満ちた表情が時折のぞく。あの自信はどこから来ているのだろう、光の裏に存在する圧倒的な影を持つであろう星野さんてどんな人なんだろうとネットで検索してみた。(全くバックグラウンドを知らないので)

大変な病気に二度も見舞われたようで、かなり死を覚悟されたのだと思う。「死よりも生きることの方がきっとずっと辛い。苦しみもがき続けていくことが生きることなのではないか。そして最後に訪れる死は、精一杯生きた人へのご褒美。僕はまだ苦しみぬいていないし、生への執着があるから死ぬわけにはいかな」というようなことがどこかに書かれていた。

あの自信に満ちた表情は、崖っぷちを知っている、覚悟を決めた人だからなんだなと、納得してしまった…。

小学生の時に自然と笑うことができなくなり、無理にでも笑う練習をしていたら、最初はぎこちなかったけれど、そのうち笑うことができるようになった。無理矢理でもいいから形から入ると、その神髄にいくことができるって信じているらしい。

やはり闇を知った上での光サイドにいる人は、魅力的だ。ネガティブも私の一部、光ばかりじゃないという人が時々いるけれど、そんなの誰だって一緒だ。ネガティブな話を何度もしてくる人って、自分の過去だけが圧倒的に不幸だと思っているように感じる。

闇をわざわざアピールするより、閉じ込めて光の下で笑う人の方が、圧倒的に勇気があるし、潔いと感じる。星野源の魅力は、苦しみの中での敢えての笑み、そんな気がする。


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