マガジンのカバー画像

毎日のきろく

181
日々の雑文です。
運営しているクリエイター

2018年3月の記事一覧

何もしないなら、海 何も考えないなら、かぎ編み どっちにしようかなで、海の勝ち

あの人のフェイク

こんにちは、やさぐれマフィアです。 あの人は…。 やさしくて気づかいも細やかで、ハートフルで、大切な存在として扱ってくれるところがとても気に入っていた。 「ゆみさん、だいじょうぶ?」 「ゆみさん、○○は××にしてみたら?」 いつも「ゆみさん、ゆみさん」とやさしく呼びかけて、気にかけてくれるところが、くすぐったくてまんざらでもなかった。 それがある日のこと。 「僕は実はすごく短気なんだ」と言い出した。カッとなるのを理性で抑えているらしい。 そうなんだ

椿のような女性になりたい。劇的に華麗に椿の役に扮するの。そう、素のままじゃなくていい。最期まできっちり演じきりたい。

雨のなかスキップして帰る

みなさんの大好きなギレルモ監督。もちろん私も大好きなので、Shape of waterはすぐに観に行きました(パシフィックリムは理解不能)。さて、感想です。 特筆すべきはイライザ演じるサリー・ホーキンスの表情。なんの変哲も無い日常を淡々と送っていたところ、美人さんじゃないのに、恋をしてからどんどんきれいになってく! 甘い雰囲気に輝きが増し、みるみるチャーミングになっていく様子が、本当に恋してるんじゃないのこの女優さん…と思わせるほどの演技力でした。 ピュアなこの…(な

大女優ここにあり

ウォーキングデッドの配信分は全部見終えてしまって、次は何を観ようとHuluを徘徊していたら、ニコール・キッドマン出演のテレビドラマを発見した。"Big Little Lies"という上流階級のけだるいセレブ妻の話のようで、ニコールほどの大女優がなぜテレビドラマ??と不思議すぎたので、早速チェックしてみた。 海岸沿いの高級住宅街で繰り広げられる裕福なママたちのミステリアスな人間模様…と書くと超陳腐ですが、ニコールったらどうしたのかしら、テレビドラマ女優になり下がるなんて、お金

再生

15時17分、パリ行き

列車に乗り込んだテロから乗客を救う勇敢な若者の話で、パニックムービー?と一瞬頭をよぎるものの、クリントイーストウッドなのでそんな訳はないだろうと期待大。 テロから乗客を救う内容ではあるけれど、肝心なことは、やはりそこではありませんでした。 まず実話ベースであるということ、そして、登場人物は役者ではなく、実際の事件に遭遇した本人たちであるということに度肝を抜かれました。 物語は3人の若者の小学生時代からの様子が延々と続きます。 子ども時代はさすがに本人じゃないと思うけれど、すごく気の利いたクールな子役たち。 そして作品はというと、意外なことに「神」「運命」「導き」について、否が応でも、気持ちがブワ~ンとシフトしていってしまうのがもう、流石としか言いようがありません。 テロから乗客を守った若者たちはフランス大統領から勲章を授与され、故郷に戻れば英雄のようなパレードが待っていたりしたわけだけど、「ここ重要ではありません」という囁きが聞こえてくるようでした笑。 メッセージは「アメリカンスナイパー」、「グラントリノ」から一貫して一緒だなと嬉しくなりました…。 主よ、私をあなたの平和の道具にしてください 憎しみある所に、愛を置かせてください 侮辱ある所に、赦しを置かせてください 分裂ある所に、和合を置かせてください 私はクリスチャンではありませんが、心に響いたフレーズでした。 なんつうか…新しいタイプの映画としかいいようがない。すばらしかったです。