見出し画像

いざ労働基準監督署へ

2月某日 揃えた書類を手にして早めに家を出た

早めどころか早すぎた
15分も前に到着してしまったので 受付の後、フロアの片隅で
待たせてもらおうかと思ったら担当さんが走って来てくれた
ネット情報では調査官は二人以上と書いてあったけど
若い女性調査官ひとりだったので少しホッとする

そして彼女は手にしていた鍵を使い鉄製の扉をガチャっと開けて
部屋へ案内してくれたのだけど
その部屋がとんでもなくデカい!
50人で会議できそうな空間の真ん中に長テーブルが2台
向かい合わせて設置してあり
その間はアクリル板で仕切られている
もちろん感染対策なのはわかっているけれど 刑事ドラマの
面会室みたいで緊張が高まる
(暖房もなく寒い部屋だったので余計に縮こまっちゃった)

まずは用意した資料を点検したあと
「東京都の最低賃金はご存じですか?」
「それは いつ改定になったかご存じですか?」
この辺は予習してきたので難なくクリア

次に質問されたのは36協定の事
うちは申請していないけど、今後その予定があるかどうか聞かれる

その後 調査官は労働時間と給与の計算のため
延々と電卓を叩き続ける
従業員全員5か月分だから結構な計算量よ

そして。。。
一か所計算が合わないところを見つけるんだから恐るべし。
どうやら法令違反になるらしく違反キップを切るとの事で
用紙にペンを走らせはじめた

ちょ、ちょっと待ってください!
絶対にそんな訳はない、最低賃金に関しては何度も従業員と
話し合って確認しあっているんですから

そう言って資料を見せてもらうと 私が痛恨の記入ミスを
しているではないか

信じてもらえるかどうかわからないけど
数字の書き間違いを伝え 訂正をお願いしてみたら
以外にあっけなく
「あっ、そうですか それなら大丈夫です」
そしてさらに
「違反にならなくてよかったです」と笑顔を見せてくれた

その途端 体じゅうの力が抜け緊張もストレスも吹っ飛んだ
笑顔のチカラは絶大なり

結局 用意した資料は目を通しただけで返され
違反もなく点検終了
うちが小規模経営な事もあって所要時間は1時間弱
足取りも軽く帰路についたのでした

最後にこんな小冊子をくれました

会社も長くやってるといろいろありますね
通知が来てから2週間 落ち着かない日々を過ごしましたけど
これもいい経験なのかな
とはいえ もう行きたくないです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?