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ANYCUBIC MEGA-S TRIGOLLIRA + 12864グラフィックLCD ファームウェア作成① とりあえず作成の巻

前回の記事でMEGA-S用の Configration.h の基本的に間違っているところの修正を書いたので、何も改造していなければMARLIN2.xのビルドは出来るようになったはずですね。

今回はMEGA-Sに12864のグラフィックLCDを付けた場合の処置を書いていきたいと思います。

今回使用したLCDはこちらです。


それではさっそく

まずは Anycubic純正のTFTは取り外してしまうので、TFTの宣言の行をコメントアウトします。

2579 //#define ANYCUBIC_LCD_I3MEGA 

つづいて、TFTで使っていたユーザーインターフェイスの設定の行、これはサードパティーのUIを使うよ。の宣言なのでコメントアウトします。

2606 //#define EXTENSIBLE_UI

これでAnycubicTFTの片づけは終了。と言いたいところですが「ひっかけ問題」が隠されていて少し他の部分の修正が必要です。

2579行目をコメントアウトした副作用でMarlin\src\pins\ramps\pins_TRIGORILLA_14.h ファイル内のPIN定義が出来なくなってしまっていますので、左のツリー表示から対象のファイルを探して修正します。

無題

修正箇所は2か所で9行になります。

修正は色々な対応方法がありますが一番簡単で表記しやすい方法で。

87 //#if ENABLED(ANYCUBIC_LCD_I3MEGA)
88 #define CONTROLLER_FAN_PIN         TG_FAN1_PIN
89 //#endif

87・89行目をコメントアウトします。

もう一か所は写真で、

修正前

無題

修正後

無題

105~108行目をコメントアウト
121~123行目をコメントアウト

これで元のピン構成に軌道修正が出来ました。
ここはピン配列の定義ですので、番号を書き換えると配線を繋ぐピンの位置が替えられますね。静音ステッパーをUARTで使いたい場合はここを修正する事になると思います。


続いて12864グラフィックLCDの宣言へ。12864のLCDは「REPRAP_DISCOUNT_FULL_GRAPHIC_SMART_CONTROLLER」で定義されているので、

2364 #define REPRAP_DISCOUNT_FULL_GRAPHIC_SMART_CONTROLLER  // remove comment out

コメントアウトを外します。
新しく使用するLCDの設定はこれだけ。


ちなみにライザーカード?追加基盤を外した後はこのように配線を繋げて下さいね。

赤 →   T0  サーミスタ 極性なし
黒 →   T0  サーミスタ 極性なし
青 →   -X   X軸リミットセンサー
黄 →   -Z   Z軸(向かって右)リミットセンサー
茶 →   +Z  フィラメントセンサー

もともと繋がっていた所に戻す感じです。

画像4

画像5
あとはグラフィックLCDから生えているEXP1とEXP2のコネクターをボードに接続して終了。


修正したファイルをビルドして書き込んだら動作確認。
Configrathion.h の169行目に machine nameの定義があるので適当に書き替えておくとバージョン管理とかにも使えそうですね。

169  #define CUSTOM_MACHINE_NAME "lalala_Anycubic i3"

画像6


ららら のMEGA-Sが完成しましたw



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