鳥ゴリラ

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最近の記事

Marlinのノズル温度を自動調整

3DPrintをしていると印刷速度の変化でフィラメントの吐出量が多くなる場面で、「ノズルの温度下がるよな?」とか「ノズルからセンサーまでの距離が遠いな」とか、ノズルの温度の変動の事を考えた事があるかと思います。 先人は当然考えて対処しているようで、Marlinには「Automatic Temperature Mode」という機能が備わっています。 コメント書きをGoogle翻訳すると / ** *自動温度モード *計画されたE移動に基づいて、ホットエンドの目標温度を

    • 3Dプリンターの印刷品質をホットエンドの冷却から考える

      3Dプリンターの良い印刷品質を考えた時、ノズルのXY軸の移動に対して正確なE軸の送り出し、すなわちフィラメントの吐出が行えれば良いのですが、ボーデンタイプだとかダイレクトエクストルーダーとかノズル内圧力とかLinear Advanceとかいろいろ言われていて、「E軸の送り出し量と吐出量が比例しない問題」が今の3Dプリンターにはあります。多くはボーデンタイプでのK値(バネ定数)が大きく制御が出来ていないのが問題ととらえられていますが、それ以前に3Dプリンターのホットエンドには根

      • Aycubic 4MAXpro2.0のファームウェアを作る作業

        作業履歴として残します。 今回はメーカー配布とか個人配布とか改変してある物では無くて、2021/09/21日現在のMarlin bugfix-2.0.xからクリーンインストール的な感じで作成します。 何故か?bugfixの方が先に 2.0.9.2にバージョンが上がったみたいですね。 作業の流れ 1、configuration.h の編集 2、configuration_adv.h の編集 3、pins_TRIGORILLA_14.h の編集 4、pins_RAMPS.h

        • 4MAX PRO2.0のファームウェア作成

          縁があって Anycubic の 4MAX PRO2.0 を追加購入しました。 Amazonのセールで大幅値引きしていたので衝動買いでもあるのですが。 さて、プリンターが届いてテストプリントを行いましたがやっぱり印刷品質はイマイチ。まぁ分かってはいました。今回のプリンターの選定の理由は「Klipperなどの高性能制御について行けるHardware」+「ケース」+「安価」でした。 MEGA-Sもそうですが 基盤にTRIGORILLAを使用しているプリンターでストック状態で綺

        Marlinのノズル温度を自動調整

          Curaスライサー ArcWelderプラグイン

          Curaスラーサーから出力されたG-Codeをメモ帳などで開いたことがある方ならば知っていると思いますが、指示が全て直線で出来ていますよね。初めて知った時には「なんで?」と思ったかと思いますがなんと無くそんな物なのかなと受け入れていました。 G-CODEでは、G0,G1が直線移動指令(凡例的に押し出し有りと押し出し無し)で、G2,G3が円や弧を書く指令になっていますが、CURAはG0,G1しか使いません。 Marlin2.0.xにはG2/G3 Arc Supportが有り

          Curaスライサー ArcWelderプラグイン

          Anycubic i3 MEGA-S 印刷中のフィラメント切れ誤検知の件。

          Anycubic i3 MEGA-Sで印刷していると気が付かないうちにフィラメント切れの誤検知で停止している事があります。私のプリンターは改造してしまっているので、追加基盤に付いていたコンデンサーを外してしまっているので特にノイズ?に弱くなっています。 大丈夫だと思ったのですがやっぱりフィラメントが暴れた時などに誤検知してしまうようです。ですが基盤に載っていたコンデンサーは2μFだった事と、ちゃんとした回路が組まれている訳ではないので、生産誤差などにより機体によっては誤検知

          Anycubic i3 MEGA-S 印刷中のフィラメント切れ誤検知の件。

          3Dプリンター Marlinの主要機能の実際。走り書き

          現在配布されているMarlinには色々な機能が載っていますが、市販品の3Dプリンターでは新製品であっても機能が有効にされていないので、なんでかな?なんて思っていましたが色々と事情があるようです。 具体的にはファームウェアをビルドする際のコンパイラの最適化が思ったように働かずに上手く動かないROMが出来てしまう見たいです。 ココまでとココからも中途半端な知識で適当に書きますので話半分でお願いします。 Junction deviation S_CURVE_ACCELERAT

          3Dプリンター Marlinの主要機能の実際。走り書き

          ANYCUBIC MEGA-S 静音ステップモータードライバーへ交換の巻② Serial接続をしてみる(木綿豆腐感消えないか実験)

          前回、静音ステップモータードライバーに交換をしたのですが、今回は Serial接続に Tryしてみました。 設定を色々と変更出来る様になるので、印刷表面の木綿豆腐感のある仕上がりが改善出来ればと思っています。 Serial接続を行うと下記の機能を使用出来る様になります。 TMC2208/2209共通 ・電流値の設定 ・256,128, 64, 32, 16, 8, 4, 2, FULLSTEP のマイクロステップ設定 ・StealthChop2™モード、SpreadC

          ANYCUBIC MEGA-S 静音ステップモータードライバーへ交換の巻② Serial接続をしてみる(木綿豆腐感消えないか実験)

          ANYCUBIC MEGA-S 静音ステップモータードライバーへ交換の巻①

          いよいよお待ちかね、静音ステップモータードライバーに交換したいと思います。 これで深夜でも動かせるようになるのでいろいろとはかどるはず。 え?ホーミングはどうなったか? 一応納得の行く所までたどり着きました。動画でご覧下さい。(30秒から動作開始です。) マップはEEPROMに持っていて、四隅を測定してマップの合わせ込みを行っています。 インダストリアルなサウンドが鳴り響きますね。 静音ドライバーへの交換ですが、ストック状態のMEGA-S各軸のステッピングモーターが

          ANYCUBIC MEGA-S 静音ステップモータードライバーへ交換の巻①

          Anycubic MEGA-S ベッドレベリング完成

          ここ数日間 ベッドのレベリングを深堀していましたが、とりあえず納得のいくシステムに成りましたので紹介します。 変更点は以下。 ・Z軸の原点合わせ方法を変更して精度と再現性の向上。具体的にはマイクロスイッチによる位置決めから プローブでの原点測定に変更 ・ヒートベットと X軸の平行度をプローブで測定して、Z軸の左右高さをテーブルに対して等しく調整。(誤差20μm以内) ・オートベッドレベリングの補正値(以降ABL)は事前取得してEEPメモリに保管。起動毎や印刷毎の測定は

          Anycubic MEGA-S ベッドレベリング完成

          ANYCUBIC MEGA-S (bug?)[G34] - Z Steppers Auto-Alignment

          >>> G34 SENDING:G34 G34 Iteration: 1 //action:notification G34 Iteration: 1 Z2-Z1=0.51 //action:notification 1:2=0.510 G34 Iteration: 2 //action:notification G34 Iteration: 2 Z2-Z1=0.91 //action:notification 1:2=0.912 Decreasing Accuracy De

          ANYCUBIC MEGA-S (bug?)[G34] - Z Steppers Auto-Alignment

          Anycubic MEGA-S のプローブを使用したZ軸のHomingについて

          前回のベッドレベリングで、Z軸のマイクロスイッチによる原点合わせの精度が少し具合悪いことが分かりましたので、今回はプローブによるZ軸の原点合わせについて書きたいと思います。 考えてみれば分かる事だったんですが、「プローブの精度がどうの? 精度がどうの?」なんて言っている中でマイクロスイッチを使用して原点出ししていたら何にも意味がありませんね。klipperにはマイクロスイッチでも精度を出すための機能があるみたいですがMarlinにはありません。マイクロスイッチは100μ

          Anycubic MEGA-S のプローブを使用したZ軸のHomingについて

          3Dプリンターのベッドレベリングの話

          Anycubicの i3 MEGA-S に 3D-TOUCH を付けたので幾らでも BED LEVELING が出来るようになりました。そこで HEAT BED をリジットに固定してABLで補正値を求める事にしましたが意外と補正値が大きく成ってしまいます。 ベッドレベリングを行い補正値が求まると、1層目の定着が良く成って印刷の失敗が少なくなるのは皆さん承知の事と思いますが、 補正された凸凹の分は印刷物に対してどのような影響を与えるか考えた事はあるでしょうか? 例えばこのよ

          3Dプリンターのベッドレベリングの話

          ANYCUBIC MEGA-S Z_MIN_PROBE_PIN にコンデンサーは必要なのか? 有無による計測精度への影響(BL-TOUCH とか 3D-TOUCH)

          MEGA-S に BL-TOUCHを装着する際は、「Z_MIN_PROBE_PIN」にセンサー出力をつなぐのがセオリーだと思いますが、MEGA-Sの当該のPINには信号を安定させるため? コンデンサーが予め装着されています。その容量は1μF。 そのコンデンサーは追加基盤に装着されてますが、私は12864LCDの装着時にその基盤を撤去してしまっているため元の構成に戻すにはコンデンサーを追加する必要があるのですが、「コンデンサ要らないんじゃね?」 と思ったのでコンデンサーの有

          ANYCUBIC MEGA-S Z_MIN_PROBE_PIN にコンデンサーは必要なのか? 有無による計測精度への影響(BL-TOUCH とか 3D-TOUCH)

          ANYCUBIC MEGA-S用の ちゃんと使えるファームウェアをビルドする③ ちゃんとちゃんとのオートメッシュベッドレベリングの巻(with pronterface)

          前回の記事で LCD画面を使用してプローブを使用しないマニュアルメッシュベッドレベリング(以降MBL)を行いましたが、 今回はプローブを使用しないオートメッシュベッドレベリング(以降ABL)をコマンドのみで実行する手順を説明したいと思います。 MBL に比べ ABL の利点は、 ・各軸7ポイントまでの制限が外れて多数の計測ポイントを設けられる ・EXTRAPOLATE_BEYOND_GRID が利用出来るのでプローブ範囲外の面も補完して補正する事が出来る ・ターミナルか

          ANYCUBIC MEGA-S用の ちゃんと使えるファームウェアをビルドする③ ちゃんとちゃんとのオートメッシュベッドレベリングの巻(with pronterface)

          ANYCUBIC MEGA-S用の ちゃんと使えるファームウェアをビルドする② ちゃんとちゃんとのマニュアルメッシュベッドレベリングの巻(with12864)

          前回のビルドしたファームウェアで印刷出来てますよね? じゃーどんどん改変して楽しんでってゆーのは、あわてん坊の◯漏さんです。 責任のある大人の3Dプリントは地に足つけなきゃね!ってことで、BLタッチは付けてませんがメッシュレベリングをしましょう。 メッシュレベリングって言うのはタッチセンサーを付けているから出来るのではなくて、センサーが有れば自動で出来るって言うだけのもの。 センサーが無くたってちゃんとホットベッドの歪みの修正は出来るんです!。試しにターミナルから G29

          ANYCUBIC MEGA-S用の ちゃんと使えるファームウェアをビルドする② ちゃんとちゃんとのマニュアルメッシュベッドレベリングの巻(with12864)