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川崎の半グレ集団の中に投げ田〜Part2〜


「どこ帰る?」と投げ田の腕を掴むと大きく振り払われた。
「お前は1人で帰れ。」「どうせクソビッチだからその辺の男とやってろ。」
私が死んだ目で愛想笑いを浮かべている間、 
投げ田は男2人(投げ田の友人)と楽しそうに会話をする(投げ田にはそうみえていた)私に相当怒りを溜めていたようだ。
こうなってからではもう遅い。
何を言っても聞いてくれず、ひたすら私への怒りを全身で表していた。
この時間だというのに川崎の商店街には全盛期のEXILEが雑居ビルから飛び出してきたかのような集団がいくつも島を作ってたむろしていた。
「お前とやってくれそうなやつたくさんいるよ。さっさとレイプされてこいよ。」そう言って投げ田は私をその集団の1つに投げ込んだ。
「投げ田やめて!すみません、すみません」とひたすら集団に謝って投げ田を止めようとしたが、いくつもの集団に何度も投げ込まれた。
ワアッ!
夜の商店街が警察24時のワンシーンのように湧いた。
肌が黒く、金のラインが入った上下の黒ジャージで、サングラスを後頭部につけた小さな男が投げ田に詰め寄った。「なんじゃこらオマ、こっち楽しく飲んどんねん。お前が悪いんじゃろが。」
投げ田は無言で立ち去ろうとした。
次々と別の男達も詰め寄ろうとしてくる。
幸い、近くにいたパンチパーマの男が仲裁してくれ、その場からなんとか離れることができた。
しかしその後もタクシーが捕まらぬ間、投げ田は私に蹴りを入れたり、道路に突き飛ばしたりと反抗していた。
何とかタクシーに乗せ家路に着いたが、頭の中は絶望だった。

本来守ってくれるはずの自分の男が、自分を危険に晒した。
男達に詰め寄られた時、逃げた。

それがすごく悲しかった。


翌日、投げ田は昨夜のことをほとんど覚えていなかった。

写真は、夜の川崎の商店街。

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