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理想の親になるための条件ってなんだ?

まずは以下の文章をお読みいただきたい。

▼民法において規定されている条件
・配偶者がいること
・25歳に達していること

▼フローレンスが求めている条件
・子どもの成長の過程に応じて必要な気力・体力・経済力があること
(子どもが自立するまで十分に養育ができ、自立した後もしばらく見守っていくことができること)
・委託する児童との年齢差は おおよそ20歳以上45歳差以下であることを目安としています
・婚姻して3年以上が経過し、同居していること
・子どもを迎えた後、一定期間育児に専念できる環境が整うこと
・子どもへの真実告知の必要性を理解し、実行すること
・夫婦共に積極的に家事・育児に参加すること
・夫婦以外の家族の理解も得られていること
・子どもの前で喫煙をしないこと

▼以下のようなご夫婦にお子さんを託したいと 考えています
・夫婦の仲が安定しており、愛情を持って子どもを育てられる方
・変化を柔軟に受け入れ行動できる方
・子どもを育てるために必要な経済力を持っている方
・子どもの養育に適した環境で生活ができる方
・フローレンスの赤ちゃん縁組事業ビジョンの実現に向かって共に歩む姿勢をお持ちである方
※養親希望者の審査にあたっては、特別養子縁組が子どもの福祉のための制度であることから、子どもが自立するまで十分に養育ができ、自立した後もできるだけ見守っていけるかどうかということを重視し、さまざまな観点から総合的に判断しております。※2019年6月の民法等の改正により特別養子縁組
▼育ての親に必要な費用
【登録まで】

特別養子縁組オンライン基礎研修:4,500円
>>特別養子縁組オンライン基礎研修を受講する
特別養子縁組ステップアップ研修:30,000円
書類審査・電話ヒアリング・夫婦面談:無料
家庭調査:50,000円+交通費
養育実習(新生児):20,000円
保育園での実習(乳幼児):20,000円
待機登録費:40,000円
委託時の医療機関2泊3日入院研修:医院に直接支払い
※全ての費用は2019年9月時点の金額です。費用が変更となる場合がございます。

【委託~審判確定まで】(児童の委託があった時のみ)
170万円+ケースによる実費

これは民間養子縁組を支援しているNPO法人フローレンスにて、養子縁組を希望する両親に向けて記載されている条件である。ここに書かれていることは、理想の親になるための条件、と言い換えることもできるだろう。

赤ちゃんを迎え入れるのであれば、それ相応の環境が必要、もちろんそうかもしれないが、わたしはこれを見て「結構厳しいな」と思った。
配偶者がいて、収入が安定していて、一定期間育児に専念できる環境が整っていて(これが仕事をやめて、ということなのかは定かではないが)。

もちろん、子供が幸せな人生を歩むために一定の水準は必ず満たしてしかるべきものだと思うし、担保をしていかなければいけないのだが、この基準では例えば一人で働く女性(及び男性)は、基本的にはいくら収入があったところで、養子縁組はおろか里親になることすらできない。
厚生労働省の母子世帯等調査によると、1988年から2011年の25年間の間で母子世帯は1.5倍、父子世帯は1.3倍に増加しているといわれており、3組に1組が離婚していると言われている。

では、片親で育てられた子どもは不幸せか?というと、
絶対にそんなことはない。

そもそも、両親だけが子育てをしなければいけないか?というとそうではないし、「子どもは社会からの預かり物」「社会全体で育てていくもの」という主張の上に立てば、「配偶者がいなければいけない」という論は果たして本当なのか?という疑問も湧いてくるはずだ。

子どもは社会全体で育てていくもの、そして両親や養育機関はその一端を担っており、全負担を背負い込むものではない、と考えられればもう少し世間の見方や待遇が変わりそうな気がするのに。と思う。

このnoteの続きで書いてみました





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