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【前編】プロ野球の暗黒時代まとめ【阪神・広島・ロッテ】

阪神タイガースさん、18年ぶりの「アレ」おめでとうございます!
私もプロ野球が大好きなのですが、暗黒時代の球団を研究することが好きなのです。阪神にも暗黒時代がありましたよね…。

暗黒時代とは…
リーグ制のプロスポーツにおいて使われる言葉であり、数年~数十年にわたってリーグ最下位などチームが低迷している時期

https://dic.nicovideo.jp/a/暗黒時代

今回は、プロ野球で壮絶な暗黒時代を経験した7球団を調査します。
今回は平成初期に暗黒時代を経験した4球団についてです。


暗黒阪神 (1987〜2001)

まずは暗黒阪神。たけし軍団に負けていた頃のタイガースです。以下の動画は、当時の雰囲気を感じ取れる動画です。

暗黒阪神のここがヤバイ!
・15年間で最下位10回

・4年連続最下位

阪神の暗黒時代

1985年の日本一の立役者である掛布・バースの退団により、転がるように最下位となった1987年から、星野監督就任前夜の2001年までを暗黒時代と定義します。特筆すべきは…やはり、最下位の多さですね。

当時の主力選手
・野手:新庄剛志(1990〜2000)
・投手:葛西稔(1990〜2002)
    藪恵壹(1994〜2004)

藪投手は暗黒エース(暗黒時代に活躍したエース)として有名ですね。
特に1999年 防御率3.95 6勝16敗 が「好投するんだけど、勝てない」ポイントが暗黒時代のエースらしいです。

暗黒時代を招いた原因
・安易なドラフト戦略
・投手偏重ドラフトの結果からの長打力不足
・外国人補強の失敗

バースの成功体験から、外国人に頼るようになってしまい、期待され入団した外国人選手には、「バースの再来」と呼ばれるようになります。
しかし大抵、活躍しません。

暗黒時代からの脱却
・1996年頃からの育成路線へシフト
・育成路線で野村監督時代の選手が徐々に成長(桧山など)
・星野監督による「血の入れ替え」

その後
・リーグ制覇(2003、2005)の黄金期
・Aクラスには入るけど優勝だけができない時代
・そして…リーグ制覇(2023)

暗黒ロッテ (1987〜2003)

球場で流しそうめんしていたガラガラ時代のロッテ。以下の動画は、当時の日本記録を超えてしまった17連敗目(通称、七夕の悲劇)の様子です。

暗黒ロッテのここがヤバイ!
・プロ野球史上最長 18連敗(1998年)

・17年間でBクラス 16回

ロッテの暗黒時代

三冠王・落合が退団した1987年から、バレンタイン監督就任前夜の2003年までを暗黒時代とします。1995年と2004年以降の指揮官はバレンタイン監督です。バレンタイン監督時代の成績が光りますね。

当時の主力選手
・野手:初芝清(1989〜2005)
・投手:小宮山悟(1990〜1999)
   黒木知宏(1995〜2007)

ちなみに黒木投手は、18連敗を喫した1998年 最多勝・最高勝率を記録しています。しかし「個人成績が落ちた晩年期にチームが優勝する」ポイントが暗黒エースの切なさを象徴しています。

暗黒時代を招いた原因
・相次ぐドラフト拒否
・現場環境の改善ができなかった
・欠落するファンサービス意識

暗黒時代からの脱却
・バレンタイン監督の就任
・投打が噛み合った2005年のリーグ優勝

ちなみに2005年は、オープン戦・交流戦・日本シリーズ・二軍と全てで優勝するパーフェクト優勝を達成している唯一の球団です。

その後
・日本一を達成(2005年、2010年)
・A⇔Bクラスを往復する時代
・直近5年は安定してAクラスの位置にいる

※ちなみに勝率1位優勝は1974年まで遡ります。

暗黒広島 (1998〜2012)

練習しすぎて、怪我離脱しまくった頃の広島。以下の動画は、ブラウン監督がブチギレてベースを投げる有名なシーンです。

暗黒広島のここがヤバイ!
・15年連続Bクラス 5位が11回
・失策数7年連続ワースト1位(1999〜2005)

広島の暗黒時代

江藤・金本と名選手が続々とFAによりライバル球団へ移籍した1998年頃から、15年以来のAクラスに入る前夜の2012年までを暗黒時代と定義します。特筆すべきは「5位」の多さ。前期は阪神、後期は横浜が最下位常連だったことが影響しています。

当時の主力選手
・野手:栗原健太(2000〜2015)
・投手:黒田博樹(1997〜2007、2015〜2016)
   前田健太(2007〜2015)

暗黒広島を招いた原因
・資金力不足
・FA流出や逆指名制度が不利に働く
・若手選手の故障離脱

暗黒時代からの脱却
・逆指名,自由枠制度が廃止される
・資金力問題が改善
・マツダスタジアム開場による設備改善
・攻守に優れた野手の育成成功

その後
・リーグ三連覇(2016〜2018)
・若い女性ファンを中心にファンが急増、広報の成功
・現在はチーム再建中で2位



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