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日記 水星

・他サイトで更新していた文章をまた公開した。

本当は賞レースに投稿しようかなと考えていたのだが、気づいたら納期が過ぎたていたのでここで連載する事にした。

ちなみにタイトルは「稲嵐薄暮を僕は知らない(いならしはくぼをぼくはしらない)」と読む。

ちょっとしたこだわりがあるとしたら地味に上から読んでも下から読んでも同じになる文章になっている事だろうか。所謂、回文って奴だ。

週刊連載は無理そうだけど細々と続けていきたい。

あと、あんま構想を練っていないが完結のビジョンはもう見えているので少なくとも打ち切りの心配はしなくていいです。ちゃんと終わります。なので今後の展望にご期待ください。

・今日はこの曲を聴いていた。

たどっていくと大元がGEISHA GIRLSの曲でそこから今田耕司の音楽プロジェクト、そして「水星」(ちなみにこの曲は水曜日のダウンタウンのテーマ曲として使用されていている)と言った具合にサンプリングされまくっているトラックが使用されている事でも有名な本楽曲。

にしてもやっぱり良いトラックをしている。本来だったらいずれ過去の物となってしまう音楽を何年経っても古臭さを感じさせずにサンプリングを通じて新しい物へと姿形を変えて生まれ変わっていくこの流れはヒップホップという音楽ジャンルならではの循環性や瑞々しさを感じる。

個人的にはDaokoバージョンの「水星」も好き。

なんだか本家が一人の女の子の事を考えている男の子視点の曲だとしたら、こっちは生活についての言葉を独特に語りながらほのかに男の子を思う女の子視点の曲に感じる。

本家は何処か田舎町から街に出てきて女の子に重ねて知らない都会町という大きな舞台の輝きに心を躍らせるイメージがあるのに対して、こっちは産まれた時からずっと都会で生きている女の子が揺れ動く世界の喧騒に疲弊しながらも心の拠り所として遠い静かな所でみた一人の男の子を思いながら健気に毎日をやりくりしている曲と勝手に解釈してしまう。

そんなバックストーリーないと思うけど。

また明日。

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