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Club House で「障害って個性?」についていろんな人と話して思ったこと

前回の 「障害って個性なのか?」の記事を書いてから、いろんな反響があった。自分も疑問に思っていた、とかもっとその考え聞きたいなど障害を持つ当事者だけでなく親御さんや支援者、全く障害とは縁のない人などからコメントをいただいた。そこで「もっとライラの話聞きたい」と友人の理学療法士の内田くんから連絡を受けて、特に大きな目標や計画もなくClubhouse で始めた。そこからまた発展し、ともにいろんなプロジェクトをしている澤田さんもモデレーターに加わり今ではシリーズ化をして2回「障害って個性?」をテーマにClubhouseでディスカッションを続けています。

今回はそこで気づいたポイントを紹介します。

結論:障害は「個性」ではない、けど

第1回目の開催の時は平日の夕方にゆるーく初めて、そこからもっと深く話そうと2回目を開催。ひっきりなしでいろんな方がルームに参加してくれた。様々な職業やバックラウンドをもつ先天性の障害を持つ方、中途障害の方、障害児のご家族、障害者と働く方、福祉の勉強をしてるなど変え赤裸々に自分の考えを語ってくれた。そこでみんな共通したことは「障害は個性ではない」。つまり障害がその人の人格や考え全てを作っているわけではなく要素の一つに過ぎないということ。

言葉はシェルターにもなるし檻にもなる

約2時間半様々な観点や意見を聞いてもっとも印象的だったのが皆さんがどのように自分の事実である「障害」とその事実を取り巻く言葉がどう自分の気持ちに影響するかということ。人間誰だって個性が欲しいしその個性で自分自身を認めてもらいたいところもある。だから障害という自分の事実を個性と言うことが自分を他者と区別化するものになるかもしれない。ポジティブに捉えられるか、ネガティブに捉えられるかは「障害」という言葉をどう思うかで左右する。つまりひとりひとりの障害というものとの接点によって「障害は個性」という表現そのものの解釈も変わっていく。障害を持ってて苦しい思い出などが達成感よりも上回るなら苦しさが増すし、障害を持ったことで自分の性格の人部分が開花したなら誇らしさが増す。だから「障害は個性である」ということを完全否定してもダメだと思う。

じゃあ障害は個性はつかっていいの?だめなの?どっちなの?余計訳わからなくなってきましたね。Don't Worry そろそろまとめます。

大事なのは、そのフレーズを使うのは障害をもつ本人にしか権限がないということ。言葉は人の心を癒すこともあれば破壊する力もある。だからこそその言葉を使うときに相手がどう思うかなどを確認して調整していくことが大事になってくると思います。

解釈はひとそれぞれ - だから面白い

なんだ、それじゃあいちいち確認して自由に発言できないじゃんとか若干思いますよね。でもそれって恋愛でも仕事でも友情でも大事にしていきたいものを守っていくため持続していくためには大事だと思います。変に修正作業とか編集とか思わずに相手への Respect って思えばいいと思うんです。その敬意の積み重ねでお互いの違いや共通点を導き出しながら関係を深め調和していく。それでいいと思うんです。言葉の解釈やひとつひとつが自分の心に与える影響なんて人生のいろんな過程で変わっていくと思います。

私自身も先天性の障害(脳性麻痺)を持ち、中高生で青春真っ只中で足の調整手術をして歩くことを1から覚え直し、自分の中で2回、障害者になっています。1回目の子供の頃は周りに障害のある友達もいなかったしそこまで自分の障害を感じたことはなかったから「障害は個性」はどこか決めつけでぽかーんって思った。でも2回目時は車椅子に乗るようになり世の中の不公平なバリアを感じてそれを打破していく内に新しい自分の性格の側面に出会えたところもあった。だから 障害というものは自分自身というものを作っていく要素にもなっていくことがわかって「個性」という解釈もなんとなくりかいできた。ただそこで思うのが障害が自分を Define (これだ!というものに定着)させないものであるということだけはわかった。

イギリスで障害のある当事者などが出ているテレビやラジオ番組をみると

My disability made me WHO I AM (障害が自分自身というものをつくった)

という言葉をよく耳にする。つまり今の自分があるのは障害のおかげ。障害があることでいろんな経験をした。その一つ一つと向き合った結果、今の自分のあり方がある。番組で密着インタビューされてるトップランナーが「あの頃の経験が今の自分をつくった」みたいなことです。

だから結局一番大事なのはここです。発言をするのが当事者本人であること。それだけです。

なのでここで提案します。おもいっきり 私は私である っていってみませんか?

#IAMME  障害があってもなくても私は私。人生の経験は一分一秒でかわります。そして未来の自分をつくっていく。変に他人と差別化しようとせずまずは自分を見つめる。嫌になったら他者とくらべず、空をみて一息。そこからなにかが始まるかもしれない。

もしよかったら #IAMME  ぜひ使ってみてください。新たな年度になるからこそ、新たなはじまりや切り口がすぐそこにあるかもしれません。

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