世界でたった2人しか見られないブログを続けている理由
先日、noteの投稿をコンスタントに続けている方々の話を聞く機会があって、アウトプットを継続できるってすごいなー、と思いながら聞いていました。
なかなか自分にはできないなー、と感心するばかり。
そんな話の途中でふと、
あれ? そういや、僕もブログやってるわ!
と思い出したんです。
しかも、7年間続けています。
今まで投稿した件数は、現在300件以上。
日々の生活の中でブログを書くことが当たり前になりすぎて、意識の中になくなっていることに改めて気づきました。
内容は、例えばこんな具合です。
ご覧のように、他の人にとってはどうでもいいような家族の話題を、記録として残しています。実際の投稿では子どもの名前をそのまま書いて、気分が乗るまま、思うまま。
文末にあるアルファベットは夫婦の名前の頭文字で、「k」が僕、「a」が奥さん。
つまり、夫婦2人でこのブログを7年続けていることになります。
夫婦にとってはすごく日常的で、「今日ブログ書いたよ」とかは特に会話にも出てこないくらいのこと。
でも、冒頭のアウトプットを継続している方々にこのブログの存在を伝えたら、すごく珍しいと面白がってもらいました。
なぜならばこのブログが、世界でたった2人しか見られないブログだから。
その2人とは、もちろん僕と奥さんのことです。
いわゆる「鍵アカウント」にあたる、IDとパスワードを入れないと見られないブログなので、ある種交換日記に近いような形かもしれません。
じゃあ、実物の交換日記にすればいいじゃない、とお思いの方、
ブログにしているのにも、大きな理由があるんです。
<なぜ夫婦しか見られないブログをやっているのか?>
書いていきます。
①あまり人様に広く公開するものでもないから
各種SNSを使っている中で、僕にとって友人の子どもが成長していく様子を見るのは楽しみの一つでもあります。
でも、僕はそうでも、「他人の子どもの成長なんて知ったこっちゃねぇ」という方もたくさんいるんですよね。
例えば、僕たちがブログに載せている内容は、こんな具合。
まさに、他人からしたら「クソどうでもいい話」ですよね。
「a」なので奥さんの投稿なんですが、もし知り合いのママがこの文章をFacebookに載せていたら、と考えてみて下さい。
無視するか、「そんなこと書くの止めなよ」と諭すかどっちかでしょう。
こんな家族の記録も、何の考えもなく気軽に載せられます。
②セキュリティーをあまり気にしなくてもいい
家族の顔や名前をネット上に晒すのはリスクが伴います。
写真や内容によっては住んでいる場所まで分かってしまうし、気軽に「旅行中です〜」なんて書いたら、空き巣の被害にあってしまうかもしれません。
例えば、ブログに投稿した運動会の写真
note用に加工したんですが、通常のネットリテラシーからすれば、こんなに人の顔がたくさん写っている写真をブログにアップロードするのはご法度です。
そして、個人名の表記も同じくご法度。
note用に伏せ字にしたらワケ分からんことに。
このあたりも気にしすぎることなくアップロードできるのもいいなーと。
※ 注意 ※
パスワードがあるとはいえ、ネットにアップロードしている以上は100%のセキュリティはありえないです。あくまでも「比較的リスクが少ない」という文脈で受け取っていただければと思います。
③写真の整理とリスクヘッジ
みなさん、写真の整理ってどうしてます??
子どもの写真は日々貯まっていって、数は膨大になるばかり。
とはいえ、整理は面倒くさい。。
こんなときにブログを書く習慣があると、とりあえずブログに貼り付けておくだけで写真の整理になるのでおすすめです。
キャプションやその時思ったことも書きやすいですよ。
あとは、本当に大切な写真はプリントしておくのがいいですよね。
うちも年に1回くらい小さいフォトブックを作っています。
でもその大切なプリントが、将来無くなっちゃうかも!?って考えたことありますか?
僕はテレビのカメラマンやディレクターを職業にしています。
職業柄、事件・事故現場に行くことが多く、大災害の現場にも数多く行ってきました。
津波、
地震、
火事、
台風、
写真って撮っている時は何の気なしに撮っていることが多いと思うんですけど、時が経つにつれてすごく大切なものになっていくことが多いメディアな気がしています。
でも、本当に必要な時に無くなってしまうことがあるのも事実。
写真をプリントすることはすごくいいことなんですけど、プリントが10年後に手元にあるとは限らない、と知ってほしいです。
プリントだけじゃなくて、データも消えてしまうことがあります。
パソコンやスマホに入れているだけだと、いずれ何かの拍子に消えてしまうかもしれないし、ハードディスクやクラウドにコピーして分散するのもオススメです。
ブログもいわばクラウドですよね。
運営会社のサーバーさえ無事なら写真は未来に残るわけです。
僕たちは大切な写真の整理と、「リスクヘッジ」としてブログに写真を保存しています。
④「いつか」のために
ブログでは子どもの成長記録だけでなく、夫婦の様々な悩みも記録しています。
自分のSNSに書くにはプライベート過ぎる仕事の悩み。
子供たちにとっては今読んでも分からないと思いますが、いつか僕たちと同じ世代になったとき、「両親も悩んでいたんだなー」と知れることって貴重だと思うんです。
実際、僕の両親はいまどちらも元気ですが、「僕が小さいときにどんな想いで仕事していたの?」なんて恥ずかしくて聞けないですからね。。
つまり、夫婦の今を残すことは、未来の子どもたちの心の支えになるかもしれない、と考えています。
ここまで「世界で夫婦だけしか知らない」と表記してきましたが、厳密には違って、実はもう一人知っている人がいるんです。
それは、友人でもあるうちの生命保険の担当者さん。
彼には、自分たちが不慮の事故などで突然この世からいなくなった時に、アドレスとID・パスワードを子供たちに伝えてもらうようにお願いしています。
(紙に書いて、金庫に保管してもらう形です)
先ほどもお伝えした通り、僕は職業柄さまざまな事件・事故と向き合うことが多いのですが、そこにはどうしても目を背けられない事実があります。
それは、いつか必ず家族には別れの時が来ること。
僕自身、平均よりは多く死に向き合う中で、誰しもがおじいちゃんおばあちゃんまで生きて、病院のベッドで家族に「今までありがとう」と言えるわけではない、ということもまた事実として知っています。
つまり、現在、僕たち夫婦は子どもたちのことをもちろん愛しているけれど、その想いを必ずしも未来の子どもたちに伝えることはできないかもしれない。
だからこそ、未来のために純度が高い今の自分たちを記録したいと思っています。
いわば日々、「タイムカプセル」を作っているようなものなのかもしれませんね。
「純度の高いタイムカプセル」のススメ
途中出てくる額縁の写真は、僕が撮った子どもたちの写真です。
僕としては、自分は写っていないけれども、写している自分の想いを乗せているつもりでプリントしています。でも、ブログはもっともっと純度が高い気がするんですよね。
このnoteを読んでくださっている方、ありがとうございます。
ブログは無料で簡単に始められるツールです。
「もっと早くやっておけばよかった!」と後悔する前に、今日から非公開で始めてみませんか?
純度の高い今の自分がタイムカプセルになって、きっと未来の誰かに役立つはずですよ。
最後に。
ブログの初投稿を転載して終わります。
内容は、始めるきっかけとなった「長男の命名」です。
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