伏見桃山グルメツアー

この記事ははんドンクラブアドベントカレンダー6日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/5078

はじめに

どうも、Lahan です。
はんドンにいたりいなかったりします。ここらで存在感を少し増しておこうということで、アドベントカレンダーの投稿も行いたいと思います。

とはいえ、良い感じの書くネタもないので、引っ越してきて2年ほど経った伏見桃山の店について書きます。
伏見桃山はいわゆる酒どころとして有名な伏見です。ちょっと離れたところに近鉄伏見駅がありますが、酒どころなのは伏見桃山の方です。今も多くの酒蔵がありますし、蔵開きのシーズンには昼から呑んだくれた大人たちが道にあふれる酒好きにはたまらない街です。昨シーズンからコロナの影響でイベントが減っていて残念ですね。
酒だけでなく、京都らしく寺田屋や秀吉の伏見桃山城、桃山御陵や銀座発祥の地などの歴史的なスポットも多くありますし、十石舟にも乗れる川沿いの桜並木はシーズンにはなかなか見ごたえがあってオススメです。観光をしに来ても良いと思うんですが、京都の他のスポットと比べても結構観光客が少ない気がしますね。やはり周りが強すぎるのか。

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そんなわけで伏見に興味を持っていただいたところで、伏見に来たときに楽しめるグルメスポットの紹介をしていこうと思います。
酒どころなので当然日本酒が置いてあるところが多くなるんですが、それだけじゃない伏見の魅力を感じていただければ幸いです。

食事!

まずはお酒が苦手な人にもオススメできる食事中心でも OK な店について紹介していきます。伏見についてまずランチをいただく、みたいな状況のときにも良いのではないでしょうか。だいたいのところでお酒もちゃんと置いてますので、料理と合わせていただくのも良いですね。

テッペン。
ふわふわ感と味のバランスが絶妙な生地が美味しいお好み焼き屋です。複数種類あるソースで味を変えつつ食べるのが楽しいです。大盛り的なビックリサイズもあり、一人で食べればかなりお腹いっぱいになれるでしょう。多分3人でビックリサイズ2つとかがちょうど良い感じです。ちなみに複数種の焼き物を集めた4~5人向けの UFO もあります。
もともとちょっと離れたところにあったのですが、12/8 から商店街内へ店舗を移して営業再開です。大阪から食べに来るという人もいるぐらいのお店ではあったので、商店街へ移転してアクセスが良くなるとなるとちょっと混んでしまうかもしれませんね。

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かつ廣
こじんまりとしたとんかつ屋です。どこかが尖っているとんかつというよりは、全体的にレベルが高く、不満を抱きにくいとんかつかと思います。近くに一軒欲しいタイプの店ですね。近くにあって良かった。ザクザクでありながら、豚のジューシーさが残るカツはやはり良いものです。
ベーシックにロースカツ定食で行くも良し、ちょっとスパイシーで生卵付きのカツカレーで行くも良しです。

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コートレット
揚げ物中心の洋食屋です。いわゆる街の洋食屋よりも一段上の味を楽しむことができます。日替わりのお得な定食も良いですし、大人向けのお子様ランチもありますよ。クレイジーなキッチンのファンの人は是非食べたいところですね。
素材の持ち味を活かした揚げ方や、こういうのが良いんだよと言いたくなるコロッケなど、洋食が好きな人には気に入ってもらえると思います。夜の営業もあるので、ワインと合わせていただくのも良いでしょう。

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饂の神
うどん居酒屋です。讃岐系のうどんが各種あります。メニューも豊富ですし、複数人で行っても好みのうどんが食べられるでしょう。個人的にはご飯の上に半熟卵の天ぷらが乗った満天セットが好きです。
うどん居酒屋というだけあって、お酒とおつまみも豊富ですので、飲みにも向いています。要予約ですが、うどん鍋のコースはなかなか楽しめますよ。
残念ながら記事作成時点では店舗改装のため休業中です。早く復活してくれると良いなぁ。

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手打ちうどん やまびこ
こちらもうどん屋です。やや細めのうどんで、スープとの相性も良いです。名物の牛すじカレーうどんは、ピリ辛で美味しく、なんと中に最初からご飯が入っていたりします。カレーうどん以外のうどんも全体的にレベルが高いです。
ちょっと駅からは距離がありますが、レンガ造りの煙突が有名な松本酒造のあたりまで散歩に行ったついでのランチにオススメ。

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門扇
祇園などにも店舗を構える鶏がらラーメン屋です。伏見では伏水酒蔵小路といういくつかの店が集まった店舗内にあります。
ここ以外の門扇にも酒粕ラーメンはあるようですが、ここの酒粕ラーメンはなんと酒粕の種類を選ぶことができます。思っている以上に酒粕による味の差がある(日を変えると同じ種類でも味が変わる気がするので酒粕の状態にもよるのかも)ので、何度か食べ比べてみるのも良いですね。いずれも今まで食べた酒粕ラーメンの中で頭一つ抜けている味です。
締めのラーメンとしても良し、サイドメニューにある鶏皮揚餃子も美味しいのでここで飲むのもアリですよ。

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麺心 よし田
細麺のつけ麺が特徴のラーメンつけ麺屋です。オススメは鳥魚介つけ麺。全粒粉を使用した細麺の麺が、濃厚な鳥魚介スープに合います。途中で玉ねぎとレモン(すだち)による味変も行うことができ、大盛りにしても飽きずに食べられるでしょう。
その他のラーメンや限定の麺もなかなかおもしろいのが多いので、機会があったら食べてみると良いかも。

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らーめん大中
近鉄桃山御陵前の駅前高架下にあるラーメン屋です。麺の硬さだけでなく、スープの濃さやトッピングのカスタマイズができます。豚骨系ですが、トッピングも相まって徳島ラーメンに近い感覚がありますね。
普段は遅くまで営業しているので、伏見で飲んで帰る前に締めとして食べる人も多くいるそうです。

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うまいもん屋 櫻
伏見桃山駅目の前の居酒屋です。居酒屋なんですが、ランチ定食を食べることが多いのでこちらに入れています。何種類かのランチメニューが常時あり、日替わりで1種類だけ安くなるタイプのランチです。いずれも美味しいですが、生姜焼きが好きですね(写真は生姜焼きが見つからなかったのでしそ巻チキン)。
夜の営業もやっており、良い味のつまみで酒をいただくこともできるので、飲みに行くのもオススメです。

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水ノ雅
ちょっと外れにあるフレンチです。正直お安いとは言えない価格帯ではありますが、値段以上のクオリティを感じることができるでしょう。記念日などにオススメですね。店内も京町家を改装したオシャレな内装で、上質な時間を過ごすことができるでしょう。
ワインと合わせてディナーでゆったりというのがオススメですが、酒! という感じではないので食事カテゴリです。ちなみに入口付近にはスタンディングバーコーナーもあり、提携している英勲をいただいたりすることもできます。

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酒も!

さて、酒です。伏見桃山グルメの本番はやはり夜です。昼の営業を控えていた店も開店し、フルスペックの伏見を味わうことができるでしょう。ここではディナーにオススメな店を紹介していきます。
ここらから写真一枚だと全然伝えられないので、複数枚で攻めていきます。

ろくちゃん
大将と女将さんの二人でやっているこじんまりとした居酒屋です。伏見で紹介しておいてなんですが、主に京都以外の日本酒を中心においてあります。大将の目利きで仕入れているので、恒常的にある酒は基本的にはなく、そのときどきの酒が楽しめます。種類も豊富で、ハズレのない仕入れをしているので安心して注文できます。オススメを入れてもらうのも良いですし、お得な飲み比べセットもあります。
女将さんは料理担当です。中国(たしか上海)出身ですが、和食もどこかで修行していたという話なので、幅広いジャンルで美味しいものを用意してくれています。普通とは一味違う麻婆豆腐や、無限に酒が飲める塩エビ入りひまわりの種はぜひ一度食べてもらいたいですね。揚出し豆腐やカウンターに並ぶおばんざいも酒との相性バツグンですよ。

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餃子ノ酒場 いっちゃん
餃子系居酒屋です。餃子と言いつつ、個人的にはひな鳥の素揚げの方が好きです。とりあえず餃子とひな鳥の素揚げを頼んで、ハイボールで流し込むのが定番のパターンです。ほんのり塩味の効いてしっとりした素揚げとハイボールの相性は最高ですね。ぜひハイボールはギガサイズで行きましょう。
その他にもルーローハンっぽい味の煮込み豆腐や、冬にあるおでんなんかも良いですね。日本酒も伏見の酒が結構お安く飲めるので、日本酒メインで攻めるのもアリです。
極端に味は落ちてないものの、もともとメニューを作ってた人が都合で別のところへ行ってしまったので、最盛期に比べるとちょっと違和感があるときもあるかなというのが若干の不安材料ですか。細かいことを気にせず飲みに行くようなお店なので、そのへんはあまり考えないでも良いかも。

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べんがらや
生姜の風味を感じる独特なスープで作ってあるおでん屋です。名物のロールキャベツはなかなかのサイズなので、一人一つ食べると結構お腹にたまります。他にもレタスなどの変わり種もありますが、やはり王道の具材が美味しいですね。当然、日本酒との合わせると天国へ近づけます。
おでんというものがそんなに高くないというのもありますが、この味ということを考えると恐ろしいコスパです。そのせいもあってか超人気店なので、ハイシーズンはちゃんと予約を取っておかないと基本的には入れないので注意が必要です。予約客がはけた遅めの時間に極少人数なら入れるときもあるので、運に任せて狙ってみるのも良いかもしれませんね。

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旬彩漁 しん
ベーシックな海鮮系居酒屋です。落ち着いた雰囲気のお店なので、オトナ向けですね。料理もお酒も全体的にレベルが高く、それでいてお値段は大衆系よりは高いものの、そこまででもないという良店です。そのときどきの旬の魚をつまみに、各地のお酒を飲みながらゆったりと過ごすのが良いでしょう。
こちらのお店も比較的混みがちです。万全を期すのであれば予約を行った方が良いでしょう。予約した場合は通常のお酒も飲めるお得な飲み放題プランもあったはずです。

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伏水89丁目食堂
門扇でも紹介した伏水酒蔵小路内にある鶏や焼き物を主とした居酒屋です。オススメは鳥刺し系です。特にたまにしか入荷しない白肝は和製フォアグラというにふさわしい味です。あと、鶏ヘシコはこれだけで酒が何杯も飲める代物なので、酒飲みには是非食べてほしいですね。生肉が苦手な人も、串焼きなどの火を通した料理が多くあるので大丈夫だと思います。
このお店は伏見の酒を中心に何種類か日本酒が置いてありますが、黄桜の吟醸生酒は蔵から専用タンクに詰めて輸送したものを、サーバーに直接繋いでいるというしぼりたてに近い酒で、これがまたなかなか旨いです。鳥刺しと合わせてどうぞ。

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納屋町ワイン食堂 カガネル
気軽に入れるスペインバルです。スペインバルで想像する生ハムやパエリア、アヒージョなどがなかなかのレベルで食べられます。たまにちゃんとしたアヒージョとか食べると美味しいですよね(自分で作ると白だしで誤魔化したりする)。パエリアとかもあるので複数人で行ったほうが注文しやすくて良いとは思いますが、タパスは比較的少量ずつなので、一人でもいろんな種類を注文することができます。
スペインバルとかだと敷居が高そうなところもありますが、ここは結構気安く入れるお店だと思います。一人で入って生ハムの原木を前にスペイン産のマオウビールや、なみなみスパークリングワインを飲むなども良いですね。

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イタリア食堂 Necco
ご夫婦でやっているようなこじんまりとしたトラットリアです。質の高い野菜を含め、料理も美味しくいただけます。数人で行ってボトルワインを開けながら何品かシェアしつつ食べるというスタイルがオススメですが、一人向けにも、前菜の盛り合わせとドリンク2杯がついたお一人様セットがあります。
飾らずに行くことができるイタリアンですが、一皿がだいたい複数人向けになっているところもあり、一人で何も考えずに頼んでいると結構なお値段になることもあるので注意が必要です。

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昼から飲む!

「せっかく伏見に来たんだから昼酒するぜ!」という方、正解です。明るいうちから旨い酒を飲む背徳感、良いですよね。そんな欲求を叶えてくれる店も、もちろん伏見にはあります。さぁ、飲んだくれましょう。
あ、ここにある店は夜もやっているところも多いので、夜に行くのもオススメですよ。

吟醸酒房 油長
商店街内にある酒屋です。店内に試飲ができるカウンター席があり、取り扱っているいろいろなお酒を頼むことができます。伏見にある全19蔵90種近い日本酒が試飲でき、気に入ったお酒の購入ももちろん可能です。お気に入りの伏見の酒を買って帰るにはうってつけです。
試飲は基本的にお手頃価格でできるのですが、中にはおちょこ一杯で1000円を超えるような高級酒もあります。一瓶は手が出ないけれども、味は知りたいというときにも良いのではないでしょうか。

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酒蔵 Bar えん
伏見にある蔵、藤岡酒造がやっている蔵併設の日本酒バーです。蒼空という銘柄で、お酒好きの方は知っている人も多いかもしれません。蔵併設ということもあり、バースペースから醸造中のタンクをみたりすることもできます。お酒はやはり蒼空で、何種類かの蒼空を楽しむことができます。時期によってはちょっと特別な蒼空もあったかな。
おつまみも少しだけありますが、スペースがそこまで広くないこともありますし、基本は試飲 + α ぐらいの認識で行ったほうが良さそうです。
(写真提供 @0202. 自分の写真は見つからず……)

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家守堂
比較的新しいクラフトビールのお店です。もともとお茶屋さんだったところを改装し、醸造スペースとバースペースがあります。ビールはタンク入れ替え制で、そのときどきにある4~5種類のハウスビールと、何種類かのゲストビールが楽しめます。特にハウスビールはなかなかの出来ですし、クラフトビールの相場からしてもお安く飲めます。つまみも極端に多くはありませんが、それなりに種類があり、ビアバーでありながら一軒だけでも十分満足できるでしょう。
現在はコロナの影響で11時開店となっていますが、かつてはなんと朝7時からやっていました。私がまだ寝てる間から飲んでる人がいたかもしれないと思うとワクワクしますね。

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鳥せい
FC も含めてそこそこの店舗が存在する居酒屋の本店です。神聖を造っている山本本家の蔵を改装した店舗で、なかなか趣のある内装です。飲料水は酒造りにも使用されている湧き水で、今はコロナの影響で停止していますが駐車場ではその湧き水を汲むこともできます。お酒はやはり神聖です。特にたれくちは店の中央にあるタンクから直汲みで、味もかなり良いです。たれくちがあるシーズンはずっとたれくち飲んでます。ちなみに、お酒をおかわりすると、おちょこを運ぶ必要がなくなるので、下の皿までがっつりとなみなみに注いでくれます。
料理は鶏中心です。焼き鳥も、冬場にある鳥刺しも、なかなかのレベルでお酒と合わせるには良いでしょう。締めに釜飯なんかも良いですね。昼からランチ営業もしているのですが、だいたいのお客さんは昼から飲んでます。なので、昼から行っても気兼ねなく飲むことができるでしょう。

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カッパカントリー
カッパで有名な黄桜の直営店です。黄桜というとやはり日本酒が有名ですが、実は京都麦酒や LUCKY DOG などの銘柄で地ビールも造っています。この地ビールが流石のクオリティなので、日本酒好きだけじゃなくてビール好きにもオススメできます。レストランはかなり大きいので、大人数でも十分対応できるでしょう。少人数ならビールタンクが見えるカウンター席でビールを飲むというのも良いですね。
昼からレストラン内で飲むというのももちろん良いのですが、店の前の中庭にはテラス席のようなものもあります。レストラン前の売店ではタップから注いだビールを買うこともできるので、そのビールをテラスで飲むなんてのも気軽で良いと思います。コロナ以前はよく休日にそのテラススペースでイベントもやっていたので、そのうち復活してくれると嬉しいですね。展示スペースもあるので、観光として寄るのも良いですよ。

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伏水酒蔵小路 酒蔵
何度か出ている複数の店が集まった施設、その中の日本酒コーナーです。伏見だけでなく、城陽の方まで含めた18蔵の多様な日本酒が置いてあります。中でもインパクトがあるのは飲み比べセットでしょう。18蔵全ての日本酒を少量ずつ(と言っても全体ではそこそこの量)飲み比べることができます。これだけで、伏見周りの酒を一通り飲むことができるセットです。気に入ったものがあれば、近くにある伏水酒蔵小路別館で買うこともできますよ。
おつまみも七輪で炙る干物などいろいろとありますが、伏水酒蔵小路のお店は他店舗から出前を注文することもできます。他のお店のつまみを頼みつつ、ここで酒を飲むということもできるわけです。好きなおつまみで昼から飲みつつ、門扇の酒粕ラーメン(酒蔵からのみ出前可能)で締めるなんてのも最高ですね。

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終わりに

いかがでしたか? 私は引越し先を選ぶのに飯や酒をそこそこ重視するタイプなので、こういった機会に飯テロができて非常に満足です。
主にバーなど、写真が少なくて今回紹介していない店や、まだ行ったことのない店など多くありますので、伏見にはまだまだこれだけではない魅力があります。皆さんも是非伏見で一緒に飲みましょう。

ちなみに伏見の一番の難点は宿泊施設が民泊ぐらいしかないことなんですよね。電車の移動が必要になってしまうのはちょっと大変ですね。あー、近くに住んでて良かったー。

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