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あえて移り住んだ森の中の小さなお家@スウェーデン



スウェーデンの首都ストックホルム中心から自動車を1時間程走らせたところに住むスザンさんの暮らしを訪問しました。

スザンさんのお家の概要

スザンさんは1700年代に建てられた小さい家をリノベーションして暮らしています。それと森になじむような菜園と道具小屋、リノベーションした納屋も所有しています。実はリノベーションした納屋に洗濯などの水回りがあるため小さい家と納屋を行き来し暮らしているのだとか。

納屋のステキな窓際

スザンさんのちょうどよい暮らし

水まわりが整っていて、新しくてスペースもたっぷりある納屋に住まないのだろうか?スウェーデンの凍てつく冬場の行き来は目と鼻の先とは言え面倒ではないのか?
スザンさんは言いました。
大きな納屋のベッドでも寝てみたことはあるのだけれど何だか寝心地がわるくて。小さな家のサイズ感がちょうどよくてコージーなのよと。

頭の中で設計したリノベーション

スザンさんのリノベが掲載された雑誌を見せていただきました

このお家は前主がディテールにこだわっていて、そこも気に入ったと話してくれました。それを活かしながらスザンさんの思い通りにリノベーションが行われました。
間取りは、1階はキッチンとリビング、2階はベッドルームとクローゼット。
吹き抜けの玄関は乗馬グッズとハットが無造作に置かれ、好きが溢れていました。

新旧がミックスするインテリア

電気式クッカー(コンロ)もあるのですが年季の入った木炭式のクッカーはデザインのアクセントにもなっています。野花をさりげなく飾ってインテリアデコレーションに。
スザンさんはいろいろ出ているモノを収納したいの、リノベしようかなとおっしゃっていましたがこれがステキなんですよ。

クッカーの脇の漆喰?とタイル張りの壁面がインテリアに味わいをだして

リビングはナチュラさを活かした落ち着く空間に。窓辺のグリーンとほどよくちりばめた差し色の赤色が、淡い色味の内装に豊かな表情をプラスしていました。

スタンドライトとクッションがリンクしたインテリアコーディネート
赤がコーディネートの差し色

自分にちょうどよいミニマムな空間

2階には、寝室とつづきにクローゼットと納戸があります。屋根裏部屋を改装しているので、天井高は一番高いところ以外は、かがまないと真っすぐに立てないくらいです。
しかしこの空間がちょうどよいのです。
ミニマムに整えられた寝室とクローゼットから日常を大切に暮らしていらっしゃる様子が伺えました。

私からいそいそ逃げる猫、はしご階段も慣れたものですね。
置物効果で借景が絵画のように

庭仕事とリラックスした暮らし方

庭について話してくれるスザンさんからは、とても楽しそうで大好きな様子が伝わってきました。
庭に来る鹿が大切にしているお花を食べちゃうけれど落ちたリンゴを食べてくれるのでまあいいわと思っていること。庭の木に吊るした、日の光を反射してキラキラ輝くミラーオブジェや太陽光エネルギーの照明のお話など…。
今後は道具小屋を整理して家庭菜園にもっと手を入れたいのよと話すスザンさんの表情を見ていたら、私も思わずつられてわくわくしました。

広々とした庭に鹿やムース(ヘラジカ)も遊びに来るのだとか。井戸も現役です。

最後にスザンさんにこんな質問を
都会が恋しくなりませんか?
スザンさんはもちろんある、気分をあげるためにストックホルムの街中に繰り出すこともあるのよと、笑いながら教えてくれました。
ご自分の機嫌の取り方をしっかりわかっていらっしゃる!
これこそLagomな暮らし方だと思います。完璧でなくてもいい、頑張らなくていい、誰かと比べなくていい、それが自分にとってちょうどよい暮らしです。

ちょうどよい暮らしとは

お花畑から見たスザンさんの家

”ちょうどよい”はスウェーデン語で”LAGOM”と表現します。LAGOMは私の屋号にもしているほど大好きで大切にしたい言葉です。
ちょうどよい頃合いはその人によってさまざまです。あの人の暮らし方が私に合うとは限りません。
大事なことは「自分にとってのちょうどよさ」を深く考え追及することです。
程よく力が抜けたスザンさんの暮らし方も「彼女が気にっているかどうか」の軸がしっかりしています。
ステキな暮らし方に刺激を受けてあなたらしいライフスタイルをぜひ探ってください。
参考はほどほど、結局自分で考えないとちょうどよさは向こうからやってこないのだから。

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