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step2では片付ける時には捨てるもの探しをしないで今の自分にとって必要なモノを選び取ることについて書きました。

選ばれたモノがあるということは選ばれなかったモノがあるということ。ここでは北欧で見たモノの手放し方やそのマインドについて書きます。

「これはロッピスで買いました」北欧スウェーデンでよく聞く言葉です。
ロッピス??何ですかそれ?お店の名前ですか?

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ロッピスとはスウェーデン語で蚤の市のこと。週末広場などで開催されるおなじみのスタイルからwebサイトでセカンド商品を売買するもの、リアル店舗でお客さんの持ち込んだ商品を委託販売するタイプ、そして店の店主が仕入れ経営しているセカンドショップの類全てロッピスと総称します。北欧だけでなくヨーロッパには蚤の市の文化が根付いています。数十年前に留学していたイギリスの小さな町でも週末毎蚤の市は開催され日常になっていました。
北欧では中古品にネガティブな感情はほぼないと思います。それよりその人のストーリーが刻まれ何だか味があっていいと考えるようです。新品には決して出せない趣があるとのことでした。

デンマーク郊外の住宅街に住むTさんは建築家兼プロダクトデザイナーでいわゆる成功者です。しかし彼は中古住宅をセルフDIYした一軒家に住んでいます。彼にどうしてこの住まいに決めたのか話を聞くと前オーナーの庭への思い入れが気に入ってるとか、作り付け家具や壁面のブロックが好きだとか、この味わいは絶対新品には出せないし、大事に使った跡がカッコいいとのことでした。

日本でもリノベーションブームですがこの感覚はないですよね。例えば住宅市場では中古で買って新品に見せる丸っと新品リノベーションに人気があります。

誰かのストーリーを受け継ぐ精神が身内はもとより、もっと広い世界観で考えているのがサステイナブル先進国だなあと感じずに入られません。

蚤の市の話へ戻しましょう。
フィンランドのヘルシンキ中心では年に2回クリーニングデーが開催されます。お掃除の日と題し、この日は誰でもどこでも許可なくモノを売り買いしてもよいイベントになっています。

私はこの年2日の貴重なこのイベント日にヘルシンキへ滞在したことがあります。市中広場は大小関係なく芝生に敷物を広げその上に様々ななモノを並べ多くの人で賑わっていました。のみの市の場所は広場だけにとどまらず家の軒先でも、行き止まりの道路も。びっくりしたのは中央分離帯の道路の真ん中まで!路面電車から目に入る景色はクリーニングディ一色でした。

このクリーニングデイはサステイナブルを意識すると共にご近所とのコミュニケーションを深めるという目的もあるようです。

北欧では手放し方も捨てるだけではなく循環するが当たり前になっています。しかも、それが誰かにやらされているのではなく、自ら進んでそして楽しく。さすがサステイナブルな暮らしを地で行く北欧だなあと。

僕にはもう必要ではないけれど、あの人には必要なモノかもしれない、だからロッピスはグッドアイデアだろとスウェーデン人のTはそう笑ってロッピスで手に入れたコーヒーカップを私に見せるのでした。

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