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愚者の流れのように タロット愚者の巻

スピリチュアルタロット占い歴20年、二万人の相談に乗ったタロット占い師ラフォース(La Force)です。
みなさん。タロットカードをご存知ですか?
知っている人は知っているけれど、知らない人は見たこともないというようなもの。
占いを好きな人なら知っているけれど、占いに興味も楽しみもない人は全然知らないものだと思います。
タロットカードというものを使って占うことを「タロット占い」というのですが、四柱推命をやったことや西洋占星術をやって占ったことがある人が多くても、タロットカードだけで占いをしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
これから私がなぜタロットカードで2万人の人を占ってきたのか。
そして、そこから得たものや、氣づき、繋がったもの、捨てたことなどを回想形式で書いて参りたいと思いますので、しばしお付き合いくださいませ。

前回書いたようにタロットカードは起源がわからないだけではなく、一枚一枚のカードにどんな意味があるのか?という説明がなされた文献もありません。
なので、本当に謎に満ちた22枚の絵柄をタロットを研究する人や、占い師たちがこぞって、絵柄の意味を解き明かそうとしてきました。
ただ、どれもが「らしい」というある意味の感覚的なものである限り、そこには「本当の正解」などは無いものと言えるでしょう。

そんなタロットカードと私が出会ったのは16歳の時。
本屋さんに置いていたタロットカードと解説書が一緒になったタイプのものがあったのを手に取った時です。

こんなカラフルなカードではありませんでしたが、イラストはこのタイプのカードでした。
今からもう40年前の話です。

さて、40年前の少女の私がタロットを手にして、そこから遊びで友達にタロットをやるだけの使い方をしていました。
当時はタロットは「本を読んでキーワードを当てはめる」ことしかできませんでしたし、それでもなんとなくの意味しかわかりませんでした。
ですが、友達はよく当たる!と言ってたのですが、私としては、
「なんでこれで当たるんだろう?」と思っていたものです。

高校を卒業して、友達とそんな遊びもやらなくなり、大阪に就職した私は、現在で言うパニック症になってしまい、通勤がままならない状態になって、働いていた会社を1年足らずで辞めることになりました。
奈良の自宅からすぐにある田舎の不動産屋さんの事務をやるようになり、そこから、精神状態を立て直して、また大阪の建築デザイン事務所に勤めるようになりました。

そんな時もタロットはちょこちょこやっていたのですが、20歳を越したあたりから本棚にしまったまま、ほとんど使うことがなくなっていったのです。

時は経ち、34歳で10年勤めていた建築会社でリストラに遭ってしまったため、建築業から完全に足を洗うと決断した頃から、ずっとしまっていたタロットカードを引っ張り出してくるようになったのです。
それまではなぜか一切触れることもなく引っ越しのたびに、捨てようか?どうしようか?と悩むくらいだった少女の頃から使っていたタロットカード。
それを引き出して使い始めていたのが、建築の仕事をやめた時からだったのです。

少女の頃に使っていた懐かしいタロットカードで自分の未来を占うのですが、どうしてもピンと来なくて。でも、捨てることもなく置いているままにして、また引き出して占ってみる。
そんなことの繰り返しでした。

実はこの感覚…。後になって、タロットを再度学び始めたわかったのです。

建築の仕事を辞めたばかりのあの頃が、この愚者というカードのエネルギーそのものだと。

ピエロが小さな荷物を担いで杖を持って歩いている姿。
足元には犬か猫のような動物が絡んで、お尻が丸出しになっているのに、知らん顔をして歩いているような。
そんな絵柄。

高校の時から専門でやってきた建築の仕事をバッサリと切り捨てて、ほとんど手に職などない状態なのに、次のステージに歩き出していたあの頃の私。

大した資格もない。35歳も近づいている。これからの未来はやったことのない世界でしかない。
でも、行くと決めて歩き出した。

お尻が丸出しになっても恥ずかしいという感覚はないピエロは、どんな気持ちで歩いているのだろう?

お城で待つ貴族たちを笑わせるために一人で旅をするピエロ。

このピエロの心はウキウキしているのか?世界を斜に構えて見ているのか?先が読めないただの馬鹿なのか?

でも、お尻が丸見えでどんなに恥ずかしくても歩くしかない。
こんな荒野で何をするというのだ?
誰が見ているというのだ?

私は恥を捨て、いや、恥を抱えながら前に向いて歩くしかない。

そんな思いであの頃は毎日ただバイトを探し、バイトをこなし、この仕事は向いている、向いていないと自分探しを始めたあの頃だった。

愚者のリバース(逆位置・ネガティブな意味)には、聞く耳を持たない、羞恥心のない愚かな状態、なんでもとりあえずやる、学習能力がない、真のバカ…的な意味合いがある。

あの頃、私は、亡き父に言われたことがある。
『二級建築士の資格まで持ってるのに、なんで建築をやらんのぞ?わしのおる会社(親戚の建築会社)で働けばいいやろが。』
と。

でも、私は当時の父の言葉を有難くというよりは、なんなんだ?そんな道いやだよ。と言って聞く耳を持つことがなかった。

親戚が多く集まる身内会社なんて面倒臭いにも程がある。
もっと自由な会社がいい!と自由を選んで、持っている資格にはこだわりを持たなかった。

父から見た私は、そんな愚者のリバースのような道を歩いているように見えたのではないだろうか?
そんなふうにも感じた。

あの頃の愚者のように生きた私は今が考えると「流れに任せて」歩いていたように思う。

そして今。。
また私に愚者のエネルギーがやって来ている。

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