タロットでなぜ占えるのか?
タロットは占いのツール。と思っていませんか?
まあ、現代ではそうなのですが、実はタロットがなぜ生まれたかはほとんどわかっていないのです。
紀元前の石版から発展した…とも言われていますし、
ヨーロッパ貴族のお抱え絵師たちが、貴族に言われて残したとも言われています。
ですが、なぜ描かれている絵柄の意味で占えるのかという説明や、文献などは、歴史的に不明なのです。
じゃ、その不明なものをそもそもなぜ占いに使えるのか?
それでなぜ結果が出るのか?
不思議じゃないですか?
例えば筮竹のように、色んなパターン(卦)があって、「この卦がでたらこう読む」という文献があるなら、
この卦が出たから結果はこう、と言えるのです。
ですが、タロットにはその「説明されたもの」がそもそもないのです。
…?じゃ、どうしてタロットカードが広がったの?という疑問が湧きますが、
それは昔、ヨーロッパのジプシーたちが、移動中に持っていたカードを、旅先の余興で占いとして使った…というルーツがあるのです。
だから、広がった。
ここでもまだ【なぜカードで占うのか?】という壁に行きあたります。
そんな文献もない、起源もわからない胡散臭いもので、なんで未来がわかる(占える)んだよ?って思うのが普通です。
ですが、誰がなぜ、何の目的でタロットの絵柄を描いたのかはわかりませんが、
その【誰か】が、インスピレーション(宇宙のソースからの信号)何かを受け取って、
それを後に22枚の絵として残してくれたのです。
そのインスピレーションは文献ではなく『口伝え』で教えて行ったのです。
ある意味、一子相伝的な方法です。
だから、文献には残らずに、カードと口伝えという形で残ってきた…。
タロットは22枚の大アルカナと56枚の小アルカナで成り立っています。
この『アルカナ』という言葉の意味は、口伝えとか、秘伝という意味。
口伝えや秘伝として大きな意味を持った22枚の大アルカナカード。
このカードこそが『人生の生まれてから死ぬまで』の教えが絵柄として読み解けるのが、クラシカルタロット、またの名をマルセイユ版タロットです。
なぜタロットカードで占えるのか?
これは潜在意識を読み解いているからです。
極論を言うと、タロットカードではなくても、何を使っても占えるようになります。
占い手が『こういう結果出たらこう言う未来になる』と決めればいいのです。
コイン占いがいい例です。
表が出れば「行く!」裏が出れば「止まる!」こう決めてコインを投げる。
この結果は『卦』となり、占いになるのです。
タロットカードもそうなって行ったのだと思うのです。
ただ、1番最初にインスピレーションを受けて石版なり、何かに掻き落とした人は『占いのツール』として描いたのではないような氣がするのです。
そのあたりは次の回で私の体験と、感覚を踏まえて書いてみたいと思います。
タロットを占いのツールだけではなく、自己探求のツールとなっていく過程がお分かりになるかな?と思うので。
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