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生まれたてなのだ。

生きにくい。
これって、理屈じゃない。

感覚的に生きにくいの。

お金もあって

五体満足で

頭もちゃんと動いて

傷つくほど感じる心も持っていて

心配してくれる人もいて

心配させたくない人もいて…。

これだけ揃っててなにが不安で、
何が不満で、
何が負担で、
何が怖いの?
そんなことわかってるよ。
そこをちゃんと「見えたら」生きにくいなんて思うことはないだろうって。

アタマではわかってるの。

でも。見えないのよ。

ここにあるじゃん!
こんなにあるじゃん!

言われなくても知ってるよ。
わかってるよ。


だけど見えないから生きにくいんだよ。

人から指摘されても見えないものは見えない。
感じられないもんは感じられないんだよ。

だから、苦しいの。

抜け出したいのに、抜け出せない苦しみ。

光は見えてるから、余計に苦しい。

何を握りしめているのかわからない。
何を捨てたらいいのかわからない。

わからない。見えない。感じない。

わからないままでいればいい。

見えないままでいればいい。

感じられないままでいればいい。

ただ、ただ、信じている。

光が元ではない。

闇が大元。

だから、闇の中にいるのは、なんにも悪いことではなく、逆に【真の元】に近づいているのだとしたら?

カオス上等。

パニックOK。

カオスの中で息ができれば
パニックの中でと目が開けられるなら
それでいいじゃないか。

人生はそこから。

母の胎内は闇だった。

そこから出てきた途端、
感じたことのない世界に、見えないまま、聞こえないまま生まれた時と同じではないか。

カオスだ。

生まれたての時。

どう生きればいいのか?
何をすればいいのか?
何を求めればいいのか?
そんなこと考えたか?

違う。カオスになって泣き叫んだ。
生まれたいけど、生まれた意味などわからなかった。

そこにいるだけ。

生まれ直しているだけ。

ただ息をすればいい。
腹が減れば腹を満たすために
排泄したいから排泄し
ただ、ただ、今を生きて感じるだけでいい時に戻ったのだ。

あとは待つだけ。

生まれ直しているのだから、
焦るな。はやるな。

感じるだけでいい。
アタマを使うな。
感じるだけ。

それだけでいい。

だって生まれてきただけで
生きているだけで喜んだ人たちがいたんだ。

そして、
今もそう。

自分が生きているだけで喜んでくれている人がいるんだ。

だから、息苦しさの中で生きろ。

何かが母の胎内から自分を作り出したように
何かが自分の心臓を勝手に止めるまで

この體で生きるだけでいい。

命に意味などはない。

ただ尊いだけなのだ。

だから、もがいても、言葉が届かなくても、欲しいものが手に入れられなくても
氣にする必要はない。

生まれ出たばかりの人間なのだから、
いまから生き直すために生まれ出たばかりの
図体だけでかい
嬰児のような人間なのだと思えばいい。

そして信じること。

必ず、歩ける時が来る。
走れる時が来る。
欲しいものを欲しいと言える時が来る。
いらないものは自分で捨てられる時がくる。

図体の先にある
魂が成長すると、自然にそうなると。

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