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「ワイン×フード×エンターテインメント」で新たな交流を創る場所を目指す - でひゅたんイベントレポート #1 (2020.9開催)

ワイン会「でびゅたん」とは

フランス語で初心者を意味する「でびゅたん(Debutant)」という名のワイン会が、9/19(土)の夜に高田馬場のシェアオフィス内で開催されました。

でびゅたんはワイン玄人向けの会ではなく初心者向け、ワインそのものに少し興味があったり、もうちょっと詳しくなりたいといった方に向けた会となっています。このようなワイン会を始めた理由を、でびゅたんのプロデューサー兼ソムリエの丸山成貴氏は次のように話しています。

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ワイン=敷居の高い飲み物としたくないという気持ちが私の根底にあり、そのルーツは大学在学時のフランス留学にあります。フランス留学時、日本語を学んでいるフランス人の方とパプでよくワインを飲んでいましたが、ワインへの興味は当時はそれほどなく、フランスへ留学したのだからワインを飲もうぐらいの気持ちでした。しかし、頻繁にワインを飲むうちにその魅力に取り憑かれたとように思っています。

また、ワインへの関心を後押しした要因に、パブそのものの「場」というものがあります。。パブでいただくワインをいただきながら、それまで会ったこともないフランス人や留学生との、年齢、人種を超えての交流は、今でも良い思い出です。

こうした体験より「様々な交流をワインを通して創りたい」そのためにワインを気軽に楽しめる場としてでびゅたんを始めました。

2016年11月に毎年恒例のボジョレヌーボーをみんなで楽しもうというきっかけからスタートし、今回は37回目の開催。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、半年以上ぶりの開催となったでびゅたんのコンテンツの詳細をレポートします。

身近なワインを楽しむのがでびゅたん

37回目のでびゅたんは、ワイン会とアコースティックギターと琴によるユニット「和奏-なごみそう-」のライブとの2部構成で行われました。まずは、前半のワイン会の内容を紹介します。

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まずは、最も大事なワインですが、今回はサッポロビールが醸造しているプレミアムワイン「グランポレール」より甲斐ノワール、メルロー、シャルドネ、甲州、スパークリングの5本を取り上げました。

グランポレールのワインを取り上げた主な理由は、購入のしやすさだと丸山さんは言います。

丸山:ワインに少しでも興味がある方にとって、購入しにくいワインは紹介したくないと思っています。ですので、値段は1本2000円ほど、Amazonビック酒販、スーパーなど、身近な場所で買えるワインをピックアップしています。ちなみに、今回のグランポレールはAmazonで購入しました。

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次に、各葡萄の紹介は、品種ごとの特徴を擬人化して紹介する「ワイン一年生(著:小久保 尊、イラスト:山田 コロ)」という本を用いていました。

丸山:例えば、今回もピックアップしているシャルドネなら「人懐こい、みんなのアイドル。山地や作り手によって味が大きく変わる」、甲州なら「シャイで口数が少ない、美しき大和撫子。和食にも合わせやすい、品の良い香りと味」と紹介されており、ワインに親しみがない方でもとても分かりやすいです。

イラストというビジュアルからワインの印象も理解することもできるので、例えば、普段の生活のなかでワインを買おうとしたときにもふとイラストが思い出され、ワインを選ぶ際の基準にも役に立つと思っています。

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そのほかに、ワインを購入する際のポイント、高額なワインと低価格のワインの違い、グラスをクルクル回すスワーリングを行う理由なども、ワインをより楽しむためのポイントも紹介。

そのなかの一つ、高額なワインが美味しいとは限らないという話では高額なワインは熟成が進むことで葡萄感というよりは革のような味わないが発生し、ワインを飲み慣れていないと方に取ってはあまり美味しくないかもしれないとのコメントに、参加者からも驚きの声も挙がっていましたね。

生産者の思いを伝える場を目指す

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ワインとあわせるペアリングフードも、様々なものが用意されていました。

長野県の糀屋本醸造舗が作るお味噌などがセットになった「洋朝食セット」よりふきみそトースト、殻が青い平飼い卵のアローカナのスクランブルエッグ。さらに、金の鯖オンラインショップで大人気のさばの薫製、現役パティシエが作るスイーツと非常に盛り沢山。

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さらに、糀屋本醸造舗の社長さんの娘さんにも、オンラインよりでびゅたんに参加していただき、お味噌の魅力についてお話ししていただいたり、スイーツに関してはでびゅたんに参加しているパティシエの方がワイン会の最中にその場で作るなどの演出もありました。

実は、今回のメニューは、丸山さんの本職であるファイナンシャルプランナー(FP)の活動を通して出会った方が手掛けているとのことです。

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丸山:FPの仕事を通して、様々な食材の生産者の方と会う機会があり、第一次産業に貢献したいと日頃から思っていました。そこで、こうした美味しいものを、ワインの魅力と一緒にでびゅたんで広げられないかと考えています。次回以降も、ワインとマッチする食材を取り上げていきます。

ちなみに、今回紹介した金の鯖のさばの薫製は参加者からも非常に好評で、グランポレールの甲州との相性が抜群ですので、ぜひこのレポートを読んでいる方にも味わっていただきたいですね。

エンターテインメントを加えた新たな形

ワイン会の後は、「和奏-なごみそう-」によるオンラインライブを、ワインを片手に楽しみました。

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ワイン会となごみそうのライブの組み合わせたは今回が2回目。そして、なごみそうとの出会いも、丸山さんがFP活動の合間に働いていた会社で琴奏者の紫月さんと会ったことがきっかけだったと伺いました。

丸山:コロナ禍においてイベントやコンサートの開催中止が頻繁ですが、なごみそうとのワイン会も例外ではありません。実は、春にはこのコラボを行う予定でしたが、コロナウイルスの影響で9月まで延期となってしまいました。

ですが、このコロナウイルスによる自粛期間を通して、でびゅたんがアーティストの方々の活動の場の一つになれるのではないかと、今回強く感じました。でびゅたんの開催きっかけである「交流を創る」というコンセプトにもマッチしていますので、参加者とアーティストを繋ぐ場として「でびゅたん×ライブ」も今後どんどん開催していきたいです。

実際、ワインと和洋セッションによるライブは、リラックスモード全開の場でした。西洋の文化としてのワインに、和洋の音楽をあわせたユニークな体験は、今回のでびゅたんでしか味わえなかったかもしれません。

ワインの力で、人と人を繋ぐプラットフォームへ

でびゅたんの参加者は多彩という特徴があるようです。これまでの参加者を聞くと20〜60歳年齢幅広く、会社員、エンジニア、YouTuberなどの職業もいろいろ。

今回は言うと、アクセサリーデザイナー、ラーメン店のシェフ、エンジニア、パティシエ、靴磨き職人、編集者などの方が集まりました。

また、丸山さんは当日の感想を以下のように語っていました。

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丸山:久しぶりのでびゅたん開催で、いつもよりフードを多く用意したり、なごみそうのライブも開催したりと、普段のでびゅたんと比べても和気藹々とした会になったことをうれしく思っています。

今後も「ワイン×フード×エンターテインメント」でのでびゅたんの開催を企画したいと考えています。そして、こうした会が、参加者、生産者、アーティストのみなさんを繋ぎ、人と人の交流はもちろん、商品やアートが広がるきっかけとなる、プラットフォームのような場所になることを目指していきたいですね。

そして、”ワインは難しいものではなく、コミュニケーションを促進する一種のツールである”という私のモットーを、でびゅたんを通してさらに感じてもらえると嬉しいです。

次回は、10/10(土)19:00〜@高田馬場で開催します。そして、なんとお笑いライブを開催予定です。

実は、私の弟がプロダクション人力舎で「コガラシガーナ」というお笑いコンビに所属しており、「ワイン×お笑い」に兄弟でチャンレンジしてみようと思います。

ワイン、そしてお笑いに興味がある方はお気軽にご参加ください。




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