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美しき九州の列車『36ぷらす3』

九州旅行の魅力の一つは列車だと思っている。ローカル線に関しては、ごくありふれたデザインの物が多いが、新幹線、特急、そして「ななつ星」のような観光列車においては、他所では出会うことの出来ない九州の美が詰まっている。

数ヶ月前に遡るが、あるYouTubeを観て気になっていた「36ぷらす3」に乗ってみた。この列車の凄いところは、全車両グリーン。個室、ビュッフェ、マルチカー(共用スペース)に、通常の座席タイプの車両がある。

木曜〜月曜まで、九州各地を運行しているが、曜日によってルートが異なる。観光列車なので、普通は豪華な昼食を食べながら、車窓の景色をゆっくりと楽しむ。

ランチプランは、一人2万円弱。だが、月曜日の夕方、昼間に博多から佐世保へやってきた列車が博多へと折り返す便に乗れば、食事なしにはなるが、約1万円で乗ることができる。

回送列車のため個室は利用できない。通常の座席タイプの車両のみ利用可能となるが、その中でも、靴を脱いで乗車する、床が畳敷きになっている車両がある。(靴のまま乗車できる車両より数千円高い)

中へ入る前に、ちゃんと靴箱が準備されており、入口も扉ではなく暖簾。電車に乗るだけなのに、劇場に入るような気分になる。

専用の靴箱

そして、流石畳なだけあり、室内の空気も旅館っぽい。シートも圧倒的に座りやすく、窓も借景を意識しての障子タイプ。

車内の様子
素敵な窓

いつも乗っているはずの佐世保→博多にも関わらず、まるで飛行機に乗ったかのような興奮が芽生える。

他の車両への見学は自由だったので、個室やマルチカーへも移動してみた。どれも豪華で美しい。思わず口があんぐりと開いたままになってしまいそうだ。

こちらも畳タイプ
最大6名まで
最高の2人旅になりそうな座席
秘密の小部屋のような個室
マルチカー(共有スペース)

ビュッフェでは、軽食やドリンクの販売があったので、私はオリジナルビールと宮崎県のスパークリングワインを頂いた。電車の中で食べるお弁当やビールは格別に感じるが、これ程豪華な空間で頂くと、高級レストラン級に美味しく感じる。

「36ぷらす3」オリジナルビール
宮崎のスパークリングワイン(ロゼ)

約2時間半の列車の旅は、あっという間に終わってしまった。まるで夢のような時間。乗ろうと思えばいつでも乗れるけれど、何となく、この列車体験は、何かまた特別な時に取っておきたいような気もする。

でも次回は、博多→佐世保のランチプランで、本当の意味でのこの列車の素晴らしさを味わってみたい。

「36ぷらす3」公式HP↓
https://www.jrkyushu-36plus3.jp

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