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Hej! Laere vol.29 新年度、あらたな仲間と出会う 〜 レア新年度対話会レポート

こちらのnoteでは、Laereが定期的にお届けしているお便り『Hej ! Laere』をダイジェストにして公開しています。本ニュースレターは、4月19日に配信しています。

「ライフ・アドベンチャー」で職場メンバーの知られざる歴史を共有する

4月上旬、表参道のレアオフィスにて新年度の対話会を開催しました。対話会では、弊社が企画運営するプログラムでも取り入れている自己探求ツール『ライフ・アドベンチャー』を使って、お互いに誕生から現在までのストーリーを共有。

どのようなライフイベントが起こり、事実をどのように解釈し、向き合ってきたか。人となりを形づくった重要なイベントを振り返ることで、行動・態度の源泉となっている価値観を探りました。

新年度対話会の様子

短時間でお互いの人生の転換点を共有することができ、新たな人間関係を築く助けとなりました。これまで長く一緒に働いているメンバーでさえも「そんな一面があったなんて!」「その経験があって、今のあなたがいるのね…」といったコメントが。メンバーの新たな一面に驚きと発見がありました。

人間の多面性や深淵に触れるのは、たいへん興味深いものです。このように、レアでは新しい期の始まりには自己・他者理解の機会をもつカルチャーを大切にしています。

弊社では4月から新しく長谷浩美(はせ・ひろみ)さんをメンバーに迎え、新体制となりました。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

<浩美さんコメント>
はじめまして!長谷浩美と申します。大学では教育を専攻し、メーカーでの海外営業職を経て、デンマークのフォルケホイスコーレに留学したことをきっかけに、この度レアに入社致しました。
私にとって仕事も生活も、まったく新しい環境の中でのスタート。いくつになっても”はじめて”は緊張するものです。レアの新年度対話会では、深いレベルで自分の人生を曝け出すことで一気に互いの距離が縮まり、これからメンバーの一員として働くことがますます楽しみになりました。よろしくお願いいたします。


Voice from Finland

2023年の「Voice from Finland」は、アアルト大学デザイン修士課程Collaborative and Industrial Designに在籍中のえりかさんにご寄稿いただきます。今回はえりかさんが受講する授業のうち、アートに特化した授業をご紹介。アートを通して自己や世界を理解していくプロセスに迫ります。

Terve!(こんにちは!)フィンランドのアアルト大学に留学しているえりかです。

前回のニュースレターでは、私が在籍している修士課程CoID(Collaborative and Industrial Design)について紹介させていただきました。今回は、今年の1月から受講しているアート系選択授業「TAITE」の「Drawing and Painting」について、ゆるりとお話しさせてください。

アート系選択授業「TAITE」

CoIDのプログラムは、必修科目60単位、修士論文30単位、選択科目30単位の計120単位で構成されています。選択科目では、他のプログラムや他大学の授業、副専攻でのプロジェクト、交換留学プログラム、国内外でのインターンシップやコンペティションなど、とにかく「自由!」に、30単位をカスタマイズすることができます。

選択科目のひとつとして、デザイン・アート・建築の学生から非常に人気が高いのが「Transdisciplinary Arts Studies(学際的な芸術研究)」、通称「TAITE」です。TAITEでは、絵画やコミックアート、彫刻、版画、美術史、現代美術、色と知覚など、理論と実践を組み合わせた様々なコースが開講されています。

留学前からTAITEに興味があった私は、あれも受けたい、これも受けたい!と期待に胸を膨らませていたのですが、ここには悲しい現実が…。主なコースは少人数で構成されるため、受講を希望しても抽選に漏れて落選するケースがとても多いのです(20人の生徒枠に、100人以上の希望者が集まることも!)。

私も何通も「お祈りメール」を受け取りましたが、今年の1月から4月まで、運よく「Drawing and Painting」を受講することができたので、今回はこちらの授業を紹介したいと思います。

校内の掲示板に貼られている、3種類のTAITEポスター


念願の受講「Drawing and Painting」

「Drawing and Painting」は、アクリル絵の具を使った創作活動を通して、「自分らしい表現」を追求する実践型授業です。コースには、私のようなデザイン学科の院生だけでなく、建築学科の学部生、アート教育専攻のヘルシンキ大学の学生、アーティスト志望の学生など、専門分野も興味も異なる学生20人が集まっており、週に一回朝から夕方まで、同じ空間で創作活動に取り組みます。

担当教授は、フィンランド人のビジュアルアーティスト Tiina Heiska。色や形、光などの絵画表現に焦点を当てたテーマを与えられ、その日中に一つの作品を完成させる、というのが一日の授業の流れです。過去に出た課題は、「色彩調和に基づいた抽象的な自画像」「コラージュ技法を用いた自己世界の表現」「静止画の中に躍動感を生み出す」などなど。Tiinaは学生の作品に対して否定的なことは一切言わないので、常に自由であたたかい雰囲気の中で授業が行われています。
 

コラージュの課題で制作した自画像

「好き」と向き合うウェルビーイングな時間

グラフィックデザイナーの私にとって、この授業は「視覚表現の幅を広げるヒント」をもらえる、とてもワクワクする時間です。同じ課題に取り組んでいても、それぞれ解釈の仕方や表現方法が全く異なるので、クラスメイトの作品を盗み見したり、お互いの作品について話し合ったりすることも、授業の楽しみ方のひとつです。

そして私個人にとっては、自分の「好き」と向き合う貴重な時間でもあります。講義やリーディング、エッセイ、グループワークにディスカッション…。情報過多気味な生活で凝り固まった脳が、感覚を研ぎ澄ます純粋な創作活動によって、じんわりとほぐされているのを感じます。「自分らしさを深めること」「心地の良い精神状態をキープすること」の大切さを、この授業から学んでいる気がします。

「Drawing and Painting」の授業は、残念ながら4月で終わってしまいますが、これからも自分の「好き」に目を向けて、私なりのウェルビーイングなくらしを探していきたいと思います。

それでは、Nähdään!(また会いましょう!)

スオメンリンナの風景画(課題テーマは「遠近感」)


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それではまたお会いしましょう!Hej Hej 👋

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