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Hej! Laere vol.33 身体知で学ぶリーダーシップ

こちらのnoteでは、Laereが定期的にお届けしているお便り『Hej ! Laere』をダイジェストにして公開しています。本ニュースレターは、2023年8月31日に配信しています。

産総研デザインスクール6期がスタートしました!

弊社レアでは、今年度産総研デザインスクール企画・運営支援業務を受託いたしました。産総研デザインスクールは、日本最大級の研究所「国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)」が、2018年よりスタートした先駆的な取り組みです。産総研の研究者や企業の技術者、新規事業担当者を対象に“共創リーダー”の育成を目指し、時代に合った新たなカリキュラムを創意工夫し、試行錯誤を通して、その実施内容は毎年進化しています。

そして7月20日に無事開講式が執り行われました。翌日の21日は産総研デザインスクール誕生の地でありスマートシティの先進事例でもある「柏の葉キャンパス」をフィールドワーク。その地を歩いて、目で観察して、市民の方の声に耳を傾けながら街を探索。柏の葉キャンパスでコミュニティの共創について理解を深めました。

入学式の様子

学び合う仲間との関係性を育みながら、新たな学びのフィールドへ積極的に飛び込む受講生の姿が大変印象的でした。今年度もレアチーム一丸となって、受講生の皆さまに“最高の学び”を提供できるよう最善を尽くしていきたいと思います。

今年も7月から2月までの約8か月間、毎週金曜日を中心に開講し、デザイン思考やクリエイティブリーダーシップ、未来洞察などの共創リーダーに必要なスキルを講義とプロジェクトの実践を通して習得していきます。また、グローバルな視点で社会課題や変化を察知するために、9月にはオーストリア(アルスエレクトロニカ)とデンマークへのスタディツアーも実施する予定です。また開講期間中、国内外で活躍しているゲストスピーカーを招聘して公開シンポジウムも開催予定です。本ニュースレターでも告知いたしますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。


Voice from Finland

「Voice from Finland」では、アアルト大学デザイン修士課程Collaborative and Industrial Designに在籍中のえりかさんにご寄稿いただきます。えりかさんがフィンランドに留学して約一年。日常生活で染み付いた習慣について共有いただきます。

Hyvää päivää!(こんにちは!)フィンランドのアアルト大学に留学しているえりかです。前回のニュースレターでは、「フィンランドの夏至祭」について、紹介させていただきました。今回は「フィンランドに一年間暮らして変わったこと」について、ゆるりとお話しさせてください。

コーヒーを飲む習慣

「コーヒー消費大国」として有名な北欧諸国。デンマーク語の「hygge(ヒュッゲ)」、スウェーデン語の「fika(フィーカ)」という言葉をご存知の方も多いのではないでしょうか?どちらにも共通しているのは、くつろいだりお茶をしたり、「心地の良い時間をゆっくりと過ごす」ことで、北欧のコーヒー文化を象徴する言葉ですね。

フィンランドも他の北欧諸国同様、一日に数回コーヒーを飲むことが一般的で、家庭や職場でも「コーヒーブレイク」の時間をとても大切にしています。大学でも授業の合間には、近くのカフェやスーパーで購入したコーヒーを片手に、教室の前で立ちながら、先生やクラスメイトとのおしゃべりを楽しみます。

日本にいた頃は、コーヒーを飲む習慣がなかった私も、今では一日に何杯もコーヒーを飲むことも。フィンランドで暮らし始めてから、コーヒーの位置づけは、「眠気覚ましに役立つもの」から「シャイなフィンランド人たちと交流ができるもの」に変わりました。コーヒーそのものよりも、大切な人たちとの会話を楽しむ「コーヒーブレイク」の時間が好きになった、という方が正しいかもしれません。

フィンランドの定番、シナモンロールとコーヒー

セカンドハンドショップ巡り

フィンランドでは、セカンドハンド文化が広く根付いており、ヘルシンキの街中には、多くのセカンドハンドショップやヴィンテージショップを見かけます。セカンドハンドショップは、フィンランド語で「kirpputori(キルップトリ)」。「良い物を長く使うこと」を大切にしているフィンランド人にとって、kirpputoriはとても身近な存在で、子どもから大人まで幅広い世代に愛されています。

衣服や家具、食器、スポーツ用品、書籍など、お店によって扱うジャンルや形態は様々。洋服類のセカンドハンドショップ「UFF(ウフ)」では、定期的にセールが行われ、約一週間で服の値段が一律で下がっていき、最終日には1点1ユーロで購入できることもあります!

スウェーデン人の友人にとっても、セカンドハンドショップは馴染み深いようで、彼女の特技は「素敵なセカンドハンドアイテムを見つけること」。トレジャーハンターのような友人に影響を受け、気がつけば、私も新しい物を買うよりも、セカンドハンドショップで自分が好きなデザインの物を発掘することが大好きになりました。今では旅行先でも、蚤の市やヴィンテージショップを巡り、掘り出し物を探しています。

見ているだけでワクワクするセカンドハンドショップ

フィンランドに一年間暮らして

こちらに来て、あっという間に一年が過ぎました。約10年前、20歳のときに交換留学生としてフィンランドで過ごした一年とは、全く違う時間になった気がします。31歳の今だからこそ、フィンランドで出会う人やもの、文化や考え方に、改めて影響を受ける機会がたくさんありました。

8月下旬からは、ついに新年度が始まります。環境の変化に不安はつきものではありますが、新しく出会う「何か」を楽しみに、時にはゆっくり休みながら、悔いのない一年を過ごしたいと思います。

それでは、Nähdään!(また会いましょう!)

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それではまたお会いしましょう!Hej Hej 👋

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