Hej! Laere vol.38 新年のご挨拶と2024年の抱負
新年書き初め会と新年対話会
2024年1月9日が弊社レアの仕事はじめでした。本年も、毎年恒例の書き初め会と共に、新年の対話会を行いました。レアメンバー一人ひとり、世界、社会、個人のレベルでそれぞれの抱負に向き合いました。能登半島地震や羽田空港の衝突事故といった不測の事態がつづいた新年、日本の現状を振り返り、「次世代の希望と行動を共創する」という弊社のミッションをそれぞれが考える機会となりました。
対話の最後に、自分が2024年に取り組みたい抱負を、18枚の書き初めを弊社オフィスの壁に貼りました。今年の大河タイトルになぞらえて、「2024年光るレアへ」をタイトルにそれぞれの目標を一文字、ふた文字で表現しています。次の対面イベントなどで弊社にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ今年の漢字をチェックしてみてください。
Voice from Finland
Terve!(こんにちは!)フィンランドのアアルト大学に留学しているえりかです。
出店者として参加したアアルト大学の「TOKYOクリスマスセール」について紹介させていただきました。今回は「フィンランドの食のあれこれ」について、ゆるりとお話しさせてください。
旅の醍醐味、美味しいごはん
みなさん、年末年始はいかがお過ごしになりましたか?私は12月上旬から1ヶ月間の冬休みがあったので、寒い寒いフィンランドから逃亡し、美食の国・イタリアで2週間ほど過ごしました。ピザにパスタ、パニーニ、プロシュート、ティラミスにジェラート…。定番から郷土料理まで、さまざまな絶品グルメを堪能したのですが、旅の後半には少しずつ胃がもたれはじめ、和食を挟みながら胃を休めていました(笑)。
数週間の旅行なら、食事が合わなくてもなんとかなるかもしれませんが、海外生活ではその国の食文化がとても大切になりますよね。日本でも馴染み深いイタリア料理と違って、フィンランド料理と言われると、パッと浮かんでくる人は意外に少ないのではないでしょうか?今回は、そんなマイナーながら興味深いフィンランドの食のあれこれについて紹介したいと思います。
フィンランドで何食べてるの?
去年の春先、祖母のお葬式に出席するため一時帰国した際に、家族や友人からよく聞かれたのは「フィンランドで何食べてるの?」です。一言で答えるには意外に難しい質問で、「じゃがいもをよく食べるよ」とざっくりした回答をしていました。
じゃがいもはフィンランドの食卓には欠かせない主食の一つですが、それ以外にも魅力的なフィンランド料理はたくさんあります。ライ麦パンやカレリアンパイ、サーモンスープにシナモンロール、森に自生するベリーや、クリスマスの伝統料理などなど。フィンランド料理は、比較的シンプルなものが多いですが、その地域や季節ごとに様々な料理を楽しむことができます。
国民が愛する伝統的スイーツ
そしてこの時期、私が何よりも楽しみにしているのは季節限定の伝統的スイーツ「Laskiaispulla(ラスキアイスプッラ)」と「Runebergintorttu(ルーネベリタルト)」。ラスキアイスプッラは、カルダモンの効いたパンの間に、生クリームとラズベリージャム、もしくはアーモンドペーストが詰まった菓子パンです。昔はイースターの前に断食を行う風習があり、断食に備えた栄養価の高いものとして食べられていたそうです。
ルーネベリタルトは、アーモンドやラム酒で味付けされ、ラズベリージャムがトッピングされた円筒型のスイーツ。フィンランドの国民的詩人・ルーネベリの妻フレデリカが、甘いものが大好きだった彼のために作ったことから、この名前がつけられました。彼の誕生日である2月5日は「ルーネベリの日」と呼ばれ、ルーネベリの大好物だったこのタルトを食べてお祝いします。どちらのスイーツもおいしいだけでなく、季節感や伝統、そしてフィンランドの食文化が持つユニークさを味わうことができるので、毎年この季節を楽しみにしています。
ヴィーガンフレンドリーな国
さらに、近年のフィンランドの食事スタイルの特徴として挙げられるのは、「ヴィーガンフレンドリー」であることです。多くのレストランや学食でベジタリアンやヴィーガン向けのオプションが提供されており、スーパーには植物性の食品が置かれている「VEGE」コーナーがあります。
私もフィンランドで出会った友人3分の1くらいはベジタリアンやヴィーガンで、その理由は「環境保全」「倫理的観点」「健康志向」など様々です。「月に数回外食するときだけ、肉や魚も食べるよ」「クリスマスに実家に帰ったときは、家族と一緒にハムやサーモンを食べた」と、普段はベジタリアンとして動物性の食品を避けつつ、時と場合によって肉や魚を食べるフレキシタリアンの方もいます。
私自身は今のところベジタリアンでもヴィーガンでもありませんが、食事に対する選択肢が多様なフィンランドで暮らし始めて、「食」について考える機会が圧倒的に増えました。「なんとなく食べる」のではなく、理解した上で、「何を食べるのか」を選択していくことを大切にしていきたいと思います。
それでは、Nähdään!(また会いましょう!)
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