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【エッセイ】さいごはやっぱり愛であってほしい

本当に数日前の出来事。

同じグループの他メンバーを推している友達から、
「メンバーそれぞれを占ってみた」という趣旨の動画URLが送られてきた。

西洋占星術だったかな。

メンバーそれぞれの恋愛観を占っていて、
友達からは「想像していた通り」だと聞いていたが、
本当に想像していた通りで驚いた。

普段芸能人として出している姿から我々が想像している部分も絶対あるはずだし、
それが世界共通の占いの結果とズレていないということは、
本当にファンに見せている姿の通りだということにも繋がる。

私も、接客業時代も今のセッションを行う自分もそうだが、
確かに素の私とお客様向けの私がかけ離れていたかというとそうではなかった。

もちろん、「見せすぎない」ことは意識している。

でも隠してもいない、といったところ。

推しももしかしたらそうなのかもしれない。

そんなことはさておき、推しはイメージ通り
「愛に生きる人」なのだなということが今回の占い結果にも出ていた。

でも、それ以上に今回この占い結果で書いてあった「感情を大切にする」というワードがなんだかとても気になった。

今日一日それについてなんとなく思い出してはもぐもぐしてみて、
でも何かびびっとくる答えが出るわけでもなくを繰り返した。

そして自転車を漕いでいるときにふと気づいた。

私も自分はどちらかと言えば「感情重視」だと思っている。

起きた出来事の理屈や、これまでの出来事との繋がり、などを考えるよりも(それもついつい考えるときもあるけれど、それよりも)その時自分がどう感じたかが重要である。

でも「感情重視」なだけで「感情を大切にする」というニュアンスとは違うなと思った。

感情重視なだけだから、理屈などを考える時ももちろんあるし、そういったものと天秤にかけた時に感情の方が重要というだけだなと。

私も感情が重要な人間なのに、私ははたして「感情を大切にしてきたのだろうか」。

20代は本当に感情に呑まれて生きて、感情しかないような生き物だった。

でもその時も感情を大切にした記憶はない。
むしろ、感情を憎んでうっとうしいとさえ思っていた。

感情をコントロールする方法や感情的にならない方法に必死だった。

今は少し俯瞰したところから感情を見ることができるようになったし、好きな相手に「私と同じように感情(愛)に突き動かされて行動してほしい」などと望まなくなった。

熱意や情熱も、人によって形も温度も質感も違うことをもう知っているし納得している。

感情重視である自分のことも、理性的に動けない時があることも理解できるようになって、「感情をしっかり感じる」ように意識的にすることもある。

でもやっぱりこうやって感情とはたくさん向き合っては来たけれど、感情を大切にしてきたかというと違う気がするな、と今回思った。

「感情を大切にする」とはどういうことなのだろう。

推しが実際に言ったわけでもなく、ただの占いの内容なのだけどどうにかこれを体得したい気持ちになった。

感情を俯瞰して見れるようになり、理性を勝たせることもできるようになった今どう感じればよいのか難しいところだけれど、

でもだからといって20代の感情に呑まれていた時の感覚が「大切にする」でもないと思う。

じっくり感じようとすることなのだろうか。

そう思って、今日起きた悲しい気持ちも「悲しいな」と感じるのではなく「ただ感じてみた」。

嬉しかったことや、ちょっと違和感があったことも「ただ感じてみた。」

すると不思議な気持ちになった。
なぜかそこの奥には愛があるような気がする。

気がするだけなので「どういうこと?」と言われてもわからないし、今は「感情を大切にする」時なので敢えてそこを探らないでおこうと思う。

時が来たら、探るかもしれないし、その時までとっておく。

でも全部のその感情に意識を集中して「悲しい」とか「もやもやする」とか「嬉しい」とか名前を付けるのをやめたら、何か一つのぼんやりしたものを感じた。

なんとなくあったかいし、ふんわりしたぼんやりした感情なので愛ってことでいいかなと。

結局、すべての感情の奥には愛があるのかもしれないなと、そんなところまでで今回は留めておこうと思う。

そして、さらに不思議なことが起きた。

夫と意見が割れていた子供の習い事の件で、
意見が一致するような出来事が起きた。

その出来事への意見が一致したとも言えるし、意見が一致するための出来事が起きたとも言える。

でもどちらにしても、夫からの言葉で感じたのは子供への優しい愛情だった。

感情を大切にした先に見えるのは愛だったらいいなと思う。

最後に見えてくるのはやっぱり愛のなのかなって、そう思いたい私が行きついた景色なのだとしても、やっぱり愛であってほしいなと思った。

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