「LADの作り方」8

 2級建築士取得後も変わらず法人営業を行っておりました。のちのち、法人営業は最終的に創業するにあたり武器となっていきますがもう少し先の話。この時点では夢にも思ってませんでした。

 法人営業のイメージは一般的に
・B to B、B to Cを比較すると仕事が楽
・休日の取得がしやすく、残業が少ない
・ストレスを感じる要因が少ない

と、就活中に聞いた覚えがあります。
 が、私が働いていたのは建築・建設法人への販売をしておりました。
現実は
・顧客と休みが合わず、休日でも電話、対応が必要
→顧客は火、水休み 私は土日休み
・建築業界特有のブラック体質(汚い、長時間労働等その他多数)
・監督、大工さんが主体の現場至上主義

そして極め付きは

「超クレーム産業」

 販売種別がオーダー商品、かつ高額商品である為、生産・工程上の問題が多々あり、クレームが日々多発している状態。営業はクレーム対応の割合が多く、営業というよりはクレーム対応、現場対応、打合せ要員。営業らしい営業を出来たのは、個人の実力もあったとは思いますが、私は5年目くらいからだったと思います。
 今でこそ若干多方面で改善は見られるものの、建築業界で一番良くない部分「現場至上主義」が一番の悪だと日々感じておりました。
 まだ経験浅く建築知識無い人間がベテランの監督、大工さんへクレーム対応をしにいく。謝罪に伺っても火に油を注ぎに行くようなものでした。

 設計志望で入社した私が設計が出来ず、志望していない法人営業になり、クレーム対応に追われる日々。S課長との約束の3年が経った時(S課長は1年で遠くへ転勤。これも大きな要因)続けてみたら仕事を続けたくなっているかと思いましたが、結果は退職希望が大きくなっていました。

 そんな日々でも、得られるもの、改めて実感出来るものも沢山ありました。
・いつも支えてくれる会社の同期、先輩、後輩
・いつでも飲みに付き合ってくれる地元の友達、アルバイト時代の仲間
・クレームの日々で鍛えられていく知識、精神

 私が自信を持って誇れることは、

「辛いことがあっても支えてくれる友達・仲間」

 いつもありがとうございます!!!日々支えられて生きてます。
これからも宜しくお願い致します!!!

 周りに支えられ成長した社会人3年目の冬。会社から言い渡されたのは

「高崎への転勤」 

ここから加速度的に独立へと進んで行きます。

つづく

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