play room第六期について

こんにちは。play roomの主宰の野村です。

安価かつ、継続的に演劇のレッスンを受けられる場所として2019年から運営してきたplay roomですが、今年も開催します。

2019年から毎年開催し、今年の開催で第6回になります。
これまで合計180名ほどの方にご参加いただきました。
ご参加いただいた方々、支援していただいた方々本当にありがとうございます。

play roomを企画した目的などは第1回開催時に書いており、第5期募集時にも書かせていただいたので、気になる方はご参考にしていただければと思います。

第一期募集時
【演劇WS】play roomとpolcaと小劇場について(2019年10月作成)
第五期募集時
play room第5期について(2023年1月作成)

play roomという場所を作った理由

自身がフリーの俳優として活動していく中で、
学びたい意欲がとても強い時期に、いろいろとワークショップを受けた経験があります。
何かしらの気づきがあったり、勉強になったことは多いのですが、いざ実際の現場でそれを使えたかと言うと、必ずしもそうではなかったです。

この実際の現場で使う、ということは結構ハードルが高く、
学んだことが使えているのか(出来ているのか)という判断自体も自分基準でしかないので、結局あまり活かせていなかったなと思うことが多いです。

学んだことをきちんと使えているケースというのは、何度も繰り返したことであり、試行錯誤を繰り返したことが実際に自分の力になってきたな、という実感があります。

そのためにどうするか、という事を考えた時に、
・継続的に学ぶ
・金銭面で大きく負担しない

という二つを両立する(もしくは片方でも)ことは難しく、
①そもそも継続的に学べる場があまり多くはない
②場があったとしても、金額の面で断念する

という事が発生し、結局自分の要望をなかなか満たす事が出来ない状態でした。
ないなら自分で作ってしまえ、と思って作った場がこのplay roomです。

第一期から、少しずつ変わってきてもいるのですが、
自身が俳優として参加したくなる(しやすい)場作りを心がけています。

・安価(1回あたりの参加費が高額でない)
・ある程度継続的に学び続けられる(単発ではなく週1くらいのペースで数ヶ月)
・相手役とコミュニケーションを取ることを重要視している内容

この3つです。今のところそこは変わらずに運営できていると思っています。

play roomを続けている理由

最近は自分の周りでも、似たコンセプトのワークショップも増えてきて、すごく良いなぁと感じています。

学び続けることに意味があると思っていますし、
いかに学びやすい場を提供できるか、は今後も考え続けるべきだと思っています。

自身はコロナ禍を経て演劇に対する距離感が変わりました。
以前は演劇にどっぷりな生活でしたが、今はほどほどにやれたらいいかな、という感じです。
自分にとって演劇は大切な場であることは変わりませんが、いろいろなことに興味が湧いてきて、ちょっと優先順位は下がったなという感じです。

それでも、やっぱりお客さんの前でお芝居をしたら楽しいですし、作品の事を考えるのも楽しい。それに、人と一緒に何かを作り出す・取り組む時間というのはすごく良い時間だなと感じています。
それが自分が演劇を続けている理由だと思います。

・上手くなりたい
・出演しなくても、演劇に触れていたい。
・気軽にお芝居を学びたい
・しっかりお芝居を学びたい
・なんとなく

等、理由は個人の自由だと思います。
大切なのは自分に合う場があること。
場の選択肢の一つとして、この場は出来るだけ続けていきたいですし、
関わってくれた人たちがより演劇の事を素敵だな、と思っています。

play roomではどういうことを学ぶのか

play roomでは、
講師に黒澤世莉さんを招き、マイズナーテクニックという相手役とのコミュニケーションをとる技術を習得し、最終的に習得した技術を実際のシーンでの演技につなげるレッスンを行なっております。

「マイズナーテクニックとは?」
となった方もいらっしゃると思いますが、演技のやり方の一つぐらいに考えていただけると嬉しいです。それが自分に合うかどうか、みたいなところは実際にやってみないと分からないことが多いと感じています。

自分自身の抱えていた悩みを解消する手段として、自分には合っていました。
当時自身の抱えていた悩みは、

・慣れてくると形でお芝居をしてしまう
・(お芝居上で)相手役と上手くコミュニケーションが取れない
・大きく感情が動かない(気がする)
・役としてその瞬間を生きている気がしない


というようなものでした。
全部が全部このレッスンで100%解消されたわけではないですし、今でも全ての悩みが解消したわけではないんですが、少なくとも前進する糸口にはなったと感じています。
あと抱えている課題を解消していく中で、お芝居をする事が以前より楽になったのが一番大きいと思っています。

ただ、内容自体は誰にでも合うとは思っておらず、苦手な人はとことん苦手だと思います。
また僕自身、全ての内容が自分に合っていたとは思っておらず、レッスンの中には「これは自分には合わないな」と感じる内容もあったりしました。

個人的にはそれでいいと思っています。
「せっかく参加したんだから、全部学んでやる!」という方は是非そうしていただきたいですし、「これは必要ないや」となっても全然良いと思います。
僕はそう感じた時は、リラックスしたりして違う事をしていた時もありました。

play roomの雰囲気など

この説明を主宰の僕がすると、なんだか変な感じになっちゃうかもなので、もし良ければ過去参加者のインタビューを読んでいただけるととても参考になると思います。

play room過去参加者のインタビュー
(play roomのHP内に飛びます)

一応補足として書かせていただきますと、

基本的には
場所は提供するので、その中での判断は各自に委ねます。

というスタンスです。
途中で辞めたくなったら辞めても大丈夫ですし、このワークはどうしても合わないなと思ったら、やらないという選択をとっても良いと思っています。

ご自身のお金と時間を使って参加していただいているので、その中で何を選択するかはご自身で決めていただければと思っています。

play roomという場所自体の特徴でもあると思いますが、
ある程度自主性が必要になってくる場だと思っています。

なので、
「万全なサポート体制で、全員出来るようになるまでしっかりサポートさせていただきます!!」
的なものを期待しているとイメージと異なる可能性が高いです。

どちらかというと、
現在自身の抱えている、考えている課題を解決するお手伝いをさせていただく』ぐらいの感じです。

感じた事、考えている事を言語化する必要も出てきます。
ただ、その分自分の力にはなると思っているので、考える事がとても重要な演技というものには効果的だと個人的には思っています。

決まっている、決められているからやるのではなく、自分はどう感じていて、どうしたいと思っているのか、を尊重する場だと思っていますし、そういう場所を提供し続けたいと思っています。

また、第五期から初回にリスペクトトレーニングというハラスメント講習を取り入れました。
外部から講師を招き、
・演劇界を取り巻くハラスメント・その対応等の共有
・ハラスメントについてどう考えていけばよいのか
・モデルケースを使ってのシミュレーション
等を行いました。
知識等を共有でき、同じ講座を受けた安心感もあり、その後の場づくりにおいても非常に有意義な時間になりました。
今期もこちらを予定しております。

以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

もしご興味あれば是非ご応募ください!
お待ちしております。

また、もし質問等あれば下記アドレスまでお気兼ねなくご連絡ください。
それでは!

連絡先
room42.info.act@gmail.com(野村)




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