play room第5期について
こんにちは。play roomの主宰の野村です。
安価かつ、継続的に演劇のレッスンを受けられる場所として2019年から運営してきたplay roomですが、今年も開催します。
2019年から毎年開催し、今年の開催で第5回になります。
これまで合計150名ほどの方にご参加いただきました。
ご参加いただいた方々、支援していただいた方々本当にありがとうございます。
play roomを企画した目的などは、第1回開催時に書いてはいたんですが、
【演劇WS】play roomとpolcaと小劇場について(2019年10月作成)
あれから4年ほど経ったので、今の自分の言葉で改めて書いてみようと思います。
ちょっと固い文章ですが、
play roomがどういう場所か知りたい、参加を検討している、支援を検討している、という方々の参考になれば幸いです。
そもそもplay roomという場をなぜ作ったのか
僕はフリーで活動している俳優です。
元々は関西で活動をしていましたが、2016年に上京し、オーディションを受けたり、オファーを受けたりしながら舞台をメインに活動しています。
色々な舞台に関わっていく中で、もっと上手くなりたい、もっと出来ることを増やしたい、良い俳優になりたいという気持ちがとても大きくなった時期があり、気になったワークショップを色々と受けていた時期があります。
ただ、どうしても金銭的な理由だったり、単純に単発のワークショップだったりで、『継続的に学び続ける』ということ自体がかなりハードルが高いと感じていました。
ワークショップを受けて「あ、これ使えるかも」と思い、実際の現場で使ってみるも、何か上手くいかない。でも、なぜ上手くいかないのかが分からない。
また「あ、これ使えるかも」をもっと深めたいと思っても、それを継続的に学べなかったりで、現場で使わなくなってしまい、結局以前とそんなに変わらない、という事が多いなとよく感じていました。
もちろん現場で学ぶことは多いので、俳優としてその積み重ねはとても重要だと思いますが、現場に入る前の段階『演技の基礎・演技の土台の部分』をしっかり鍛える事で、自分はもっと良い俳優になれるし、なりたいと考えていました。
しかし、前述のとおり僕の場合は中々そういう場所には出会えませんでした。
どうしようかと思った時に「自分で作ればいいか」と考えて作ったのがこのplay roomという場所です。
そのため、自分が俳優として参加したくなる内容で企画しております。
・安価(1回あたりの参加費が高額でない)
・ある程度継続的に学び続けられる(単発ではなく週1くらいのペースで数ヶ月)
・相手役とコミュニケーションを取ることを重要視している内容
基本的にはこの3つです。
今のところ上記は維持しながら運営できていると思っています。
なぜplay roomを企画し続けているのか
自身は第1期(2019年開催)に参加者として参加し、第2期、第3期はアシスタントとして、第4期は運営のみで関わっています。
ここまで多くの参加者とお話しさせていただきましたが、やはり自身と同じような悩みを抱えている方は多く、もちろん好みはあるとは思いますが、場としての需要はあると感じ続けております。
また、新型コロナウィルスのこともあり、2020年ごろから演劇をするということ自体のハードルが以前と比べて遥かに上がりました。
今まで気軽にできていたはずなのに、公演をするのかどうか、出演するのかどうか、そもそも演劇を続けるのかどうか等々、悩みながらの日々だったと思います。
僕自身はそうでした。
僕は演劇が好きなので続けていますが、それでもやっぱり公演が中止になるととても辛いですし、仕事を受けるかどうかもとても悩みますし、そもそも続ける事が正解なのか?と考える事もあります。
・演劇は続けたい。でも、出演したり企画するのは正直今はしんどい。
・出演機会が減ったけど、だからこそ今しっかりと学びたい。
・単純に演技を学びたい
という方々に対して、演劇に触れる場所を提供したい、演劇をやっていて良かったと思ってもらいたいという思いもあり、コロナ禍以降もこのplay roomという場を企画し続けてきました。
参加人数も多く、やることも多いので運営面はかなり大変ですが、最終回での皆さんの振り返りを聞いていると「やっぱりやって良かったな」と感じてきました。
play roomではどういうことを学ぶのか
play roomでは、
講師に黒澤世莉さんを招き、マイズナーテクニックという相手役とのコミュニケーションをとる技術を習得し、最終的に習得した技術を実際のシーンでの演技につなげるレッスンを行なっております。
「マイズナーテクニックとは?」
となった方もいらっしゃると思いますが、演技のやり方の一つぐらいに考えていただけると嬉しいです。それが自分に合うかどうか、みたいなところは実際にやってみないと分からないことが多いと感じています。
自分自身の抱えていた悩みを解消する手段として、自分には合っていました。
当時自身の抱えていた悩みは、
・慣れてくると形でお芝居をしてしまう
・(お芝居上で)相手役と上手くコミュニケーションが取れない
・大きく感情が動かない(気がする)
・役としてその瞬間を生きている気がしない
というようなものでした。
全部が全部このレッスンで100%解消されたわけではないですし、今でも全ての悩みが解消したわけではないんですが、少なくとも前進する糸口にはなったと感じています。
あと抱えている課題を解消していく中で、お芝居をする事が以前より楽になったのが一番大きいと思っています。
ただ、内容自体は誰にでも合うとは思っておらず、苦手な人はとことん苦手だと思います。
また僕自身、全ての内容が自分に合っていたとは思っておらず、レッスンの中には「これは自分には合わないな」と感じる内容もあったりしました。
個人的にはそれでいいと思っています。
「せっかく参加したんだから、全部学んでやる!」という方は是非そうしていただきたいですし、「これは必要ないや」となっても全然良いと思います。
僕はそう感じた時は、リラックスしたりして違う事をしていた時もありました。
play roomの雰囲気など
この説明を主宰の僕がすると、なんだか変な感じになっちゃうかもなので、もし良ければ過去参加者のインタビューを読んでいただけるととても参考になると思います。
play room過去参加者のインタビュー
(play roomのHP内に飛びます)
一応補足として書かせていただきますと、
基本的には
場所は提供するので、その中での判断は各自に委ねます。
というスタンスです。
途中で辞めたくなったら辞めても大丈夫ですし、このワークはどうしても合わないなと思ったら、やらないという選択をとっても良いと思っています。
ご自身のお金と時間を使って参加していただいているので、その中で何を選択するかはご自身で決めていただければと思っています。
play roomという場所自体の特徴でもあると思いますが、
ある程度自主性が必要になってくる場だと思っています。
なので、
「万全なサポート体制で、全員出来るようになるまでしっかりサポートさせていただきます!!」
的なものを期待しているとイメージと異なる可能性が高いです。
どちらかというと、
『現在自身の抱えている、考えている課題を解決するお手伝いをさせていただく』ぐらいの感じです。
感じた事、考えている事を言語化する必要も出てきます。
ただ、その分自分の力にはなると思っているので、考える事がとても重要な演技というものには効果的だと個人的には思っています。
決まっている、決められているからやるのではなく、自分はどう感じていて、どうしたいと思っているのか、を尊重する場だと思っていますし、そういう場所を提供し続けたいと思っています。
以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
もしご興味あれば是非ご応募ください!
お待ちしております。
また、もし質問等あれば下記アドレスまでお気兼ねなくご連絡ください。
それでは!
連絡先
room42.info.act@gmail.com(野村)
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