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福岡再発見(2022.5.29-31)①

5月末の熊本出張後、福岡→新潟→札幌出張という完璧なルートを思い立ち(新潟空港に就航している便は、東京、大阪、神戸、名古屋、福岡、那覇、新千歳と限られているので、うまく繋げることができて感動した)、どうにかして東京の会社に出社しなくていいよう予定を工面した。というわけで久しぶりに福岡県に立ち寄る!

この日の行きのフライトは山の眺めが最高すぎた
飛行機に乗るのが毎回楽しみなのは、山を見下ろせるから

■柳川

福岡市内の前泊地に選んだのは初めて訪れる柳川という街であった。
JRで熊本から大牟田、乗り換えて西鉄の「水都」という列車に揺られて向かう。
西鉄自体が初めての乗車であったが、この「水都」、車両がとても素敵だった。
普通車の扱いで、特別料金などもなく誰でも乗車可能。6両編成の各車両ごとに柳川のさまざまな特色を模した外装・内装になっており、配色も日本の伝統色で施されている。
柳川という街にほとんど予備知識がないままに乗ってしまったのだが、こんな車両がつくられるくらいに大事にされている街なのだなあ、と期待が高まる。
急行だとたったの2駅での到着で、全部の車両をゆっくり見ることなく到着してしまったけれど、、!

各車両に記念カードが設置されていた、
降車時に気づいた…

※今回改めて「水都」を調べてみると、西鉄ではもう一つ、太宰府線に「旅人」という列車も走っているようで、そちらは色ではなく異なる文様が施されたこれまた素敵な車両だった。いつか機会があったら乗ってみたい。

柳川の町に着いた頃にはもう夜である。その日の宿がある昔ながらの街並みエリアは駅から3キロ、車でも10分程度かかる道のりだったが、徒歩で移動することにした。基本的にタクシーに乗れない性分かつ、初めての街の第一印象はできるだけ徒歩でとらえたい。

車で街を回ることもだいぶ増えたが、こうして電車でアクセスしてみると、街の中心街と駅が離れている街も意外と多いことに気づく。例えば大きい街だと熊本や宮崎、新潟もそうである。
柳川も駅が高速道路と国道、2本の主要道路に挟まれており交通の要所に設けられていることはよくわかったが、観光の中心はそこから少し離れた古い街並みの残るエリアだった。
晴れている日中であれば、お堀に浮かべた船に乗って観光がてらそのエリアにアクセスすることもできたらしい。そんな愉快な図を想像して明日はそれで駅に戻るのもありかもしれない、と思う。

この旅程の間どこかで見かけた見事な麦畑。

しばらくは幹線道路沿いを地味に歩くのだが、次第にお堀が見えてきて、水路に導かれるようにしてやってきた昔ながらの街並みは、とても美しいところだった。
角を曲がると急に大きな白いお屋敷が現れて驚く。
「御花」という、柳川藩主が暮らしていた邸宅が今は宿泊施設になっているらしい。
人気のない夜の道に、サーっと吹き抜ける風が柳の枝を揺らし、水面に小さな波を立てる。荷物さえなければもっともっと歩いていけそうな、良い気分。

つづく。

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