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高山(2022.1.4-6)③

翌日、けっこう飲んだわりにシャキッと起きられて嬉しい。朝食をモリモリ食べて9時に出発。
頑張ってここからさらに足を伸ばすと1〜1時間半くらいで白川郷にも行くことができるようで正直かなり心が揺れたのだが、今日は埼玉まで帰って、明日は東京に出社しなければならないのでほどほどにしておこう。

代わりに、「飛騨の里」という移築復元された建造物からなる集落博物館に行ってみることに。
他に客はほとんどおらず、ゆっくりと見て回れたのはとても良かったが、いかんせん寒すぎて靴を脱いで家に上がることを躊躇ってしまった…
一応スリッパを用意してくれているのだが、熱々の鉄鍋をニトリルグローブで持つくらいの効果のなさだった。

それでも1時間ほどじっくり見て回り、国道158号線に進む。
岐阜側から見る北アルプスを期待していたのだがそこまで晴れ渡っておらず、残念!と思いながら山道に突入していく。ここから長野〜山梨を抜けて帰るルートだ。

こんなふうに見えるらしい
むしろ積もっている雪が山脈のようでかわいいね

1時間走って到着した、奥飛騨に位置する平湯温泉は、静かないい温泉だった。
立地で言うともはや焼岳の麓なのだが、ここも住所では高山市であることを知り驚く。広々とした露天風呂で雪見風呂をしながら、飛騨の里で冷えた体がじんわりと温まっていくのを感じる。硫黄のいいお湯。一生いられそう…と大げさなことを思ったが、帰路を急がねば。

ここから道一本入れば乗鞍に行けるのだと気付き、今まで遠く感じていた岐阜県が北アルプスを挟んでほんのすぐ向こうに位置していることを実感した。

長い長い峠道の終盤、松本へ抜ける手前の狭いトンネルで、中央線を越えてきた対向車に、私も減速したり避けることができずにバーン!とぶつかって、右側のサイドミラーが吹っ飛んだ。吹っ飛んだと言うのはちょっと言い過ぎで、外側のカバーが吹っ飛んで、ミラーは粉々になった。一瞬何が起こったかわからなくて、トンネルを抜けたところでミラーをしげしげと見て「まじか〜」と一言。いやでも、ミラーだけで済んで良かった。
狭いトンネルで、幅寄せするようなところもなく、お互い行き過ぎてしまったが相手はどうだったろうか…

本当は帰ってはいけないが、よく頑張った

とりあえず帰らなければいけないので松本空港の方まで無事に出て、高速に乗る。諏訪のSAで休憩を取った時に、初めてこの状態について調べてみる。
本当はサイドミラーが破損した状態で走り続けるのは法律違反らしい…でも他にどうする術もなくないか、、ととりあえず山梨まで向かうことに。
今までどれだけ右サイドミラーを使っていたのかがよくわかった。ずっと左側車線を走っていた。
山梨の板金屋さんに立ち寄って、修理の見積もりをもらい、ここで車を預けて電車で帰ろうかと思ったのだけど、即日預かりができないと言われ、気合いで埼玉まで帰ることに(本当はだめです)。
親と夫に「サイドミラー破損したまま走ってる」と連絡。危ない!と怒られるかと思ったが、「それだけで済んで良かったよ」と同じような反応が返ってきた。

今も大味な運転に変わりはないが、これを機に少しだけ慎重に運転するようになった気がする。修理代は3万円程度だった、いい勉強代と思っている。それにしても右サイドミラーなしで、終盤は暗くなってから、計5時間も走った。よく頑張った。
総じて運転の経験値をいろんな意味で上げた旅だったなあと思う。と、なんだか変な締めくくりになってしまいました。

おわり。


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